●趣旨説明「医療制度改革法案の撤回を求める意見書」(2006年3月30日)
◯7 番(梶 雅子君)  議員提出議案第1号 医療制度改革法案の撤回を求める意見書について御説明いたします。

 文案については、お手元に配付させていただいたとおりです。ここで説明するのは、この医療制度改革の具体的な内容を改めてもう1回皆さんに知っていただきたいと思います。

 1点目は、お年寄りの窓口負担増です。それは、70歳以上で現役並みの所得がある人は、ことし10月から現在2割負担を3割負担にすること。それから、現在70歳以上で1割負担の人は、74歳まで2割負担になることが再来年から始まること。

 それから、2点目には、長期入院が必要な70歳以上の高齢者に、新たにいわゆるホテルコストと言われている光熱水費、それから食費をことし10月からやはり負担させるようにすること。

 それから、3点目に、再来年4月には新たな高齢者医療制度をつくって、75歳以上のすべての人から保険料を取るようにします。これは、家族に扶養されている人でも、75歳になったら保険料を払わなくてはなりません。しかも、介護保険料と合わせて年金から天引きされます。さらに、65歳から74歳の人の国民健康保険税も年金から天引きするようにすると言われています。

 4点目に、保険診療と保険外診療の併用を認める混合診療の本格的導入です。これが実施されると、新しい医療技術や新薬、手厚い治療を受けられるのは金持ちだけとなり、高い医療費を払えない人は満足な医療から排除されてしまいます。

 社会保障の増進に努めることは、政府の責任です。日本共産党は、空港や橋や高速道路などの巨大開発のむだを省けば、医療への財源はできると主張しています。私たちは、医療制度改革法案を撤回し、だれでも、どんな病気でも安心して受けられる医療を実現するよう、ぜひ全会一致での御賛同をよろしくお願いいたしまして、提案とさせていただきます。

 よろしく御審議ください。
                                 
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