●趣旨説明「労働者派遣法の抜本改正を求める意見書」(2008年6月26日)
◯4 番(梶 雅子君)  議員提出議案第6号 労働者派遣法の抜本改正を求める意見書につきまして提案理由を述べさせていただきます。文案につきましては、お手元を御参照ください。

 舛添厚生労働相は、13日の記者会見で日雇い派遣についてはやめるような方向でやるべきだと思っていると述べ、秋の臨時国会に日雇い派遣の原則禁止を盛り込んだ労働者派遣法改正案の提出を目指す考えを明らかにしましたと読売新聞の1面トップに載り、これは朝日新聞も毎日新聞も載せていました。また、日雇い派遣大手グッドウィルは、7月末にも廃業を表明しました。同社の二重派遣問題で東京地検に略式起訴され、労働者派遣法に基づき、近く派遣事業の免許を取り消されるからです。

 日雇い派遣は、派遣会社に登録すると携帯電話にメールで集合時間と仕事先が送られてくる。日雇い派遣の契約は1日だけで、次の日に仕事が得られるかどうかわからないという究極とも言える不安定なものです。今、多くの若者、女性、中高年の方々が、派遣、請負、パートなどの労働形態のもとで、異常な低賃金と無権利に苦しみ、知識や技能を身につけることができず、医療保険にも年金にも入れず、結婚も子育てもままならず、将来に希望が持てない状況が多くあります。よって、労働者派遣法を抜本改正し、安定した雇用と派遣労働者保護のための法整備を図ることを要請する意見書を提出するものです。

 どうか全会一致での御賛同をよろしくお願いいたします。
                                 
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