●趣旨説明「投機マネーの規制を求める意見書」(2008年9月30日) 橋本しげき
◯3 番(橋本しげき君)  ただいま議題となりました議員提出議案第9号 投機マネーの規制を求める意見書について趣旨説明をいたします。文案につきましては、御参照いただきたいと存じます。

 高騰する原油価格の3分の1が投機マネーなどによる押し上げ分だということを5月に閣議決定された2007年度のエネルギー白書が認めています。また、6月4日の衆議院内閣委員会でも、日本共産党の吉井議員の質問に対し、当時の大田経済財政政策担当大臣は、原油価格高騰の原因として投機マネーの存在は否定できないとして、規制は必要だと思うと述べました。そして、アメリカ議会の中からも投機マネーの規制を求める議論が出ています。先日の国連総会でも、投機マネーの規制を求める声が出されました。

 しかし、日本政府は、規制は自由な経済活動を阻害するとして、国際投機集団であるヘッジファンドや投機マネーの規制に消極的です。何でも市場に任せればうまくいくとする市場原理主義や新自由主義を見直して、ルールある経済社会を目指す取り組みが必要だと思います。

 今回の意見書案は、文案の最後にもありますように、国会と政府に対して、このような投機マネーの規制を求める国際世論に呼応して日本政府が積極的な役割を果たすことを求める内容になっています。投機マネーの規制を求める声がこれだけ多く出ているもとで、そういうわけですから、皆さんの御賛同をいただける内容だと思います。

 以上をもちまして、ぜひ御可決くださいますようお願いいたしまして、趣旨説明といたします。
                                 
inserted by FC2 system