●賛成討論「後期高齢者医療制度への国・東京都の支援強化を求める意見書」(2011年12月21日) しばみのる
◯25番(しばみのる君)  ただいま議題となりました後期高齢者医療制度への国及び東京都の支援強化を求める意見書について、日本共産党を代表しまして賛成の立場で討論いたします。

 後期高齢者医療制度が発足し、3年以上を経過いたしました。民主党政権が制度廃止の公約を先送りしたことにより、矛盾が拡大しております。この制度は、後期高齢者を差別し、高齢者人口がふえることにより医療費の伸びを保険料で賄う仕組みであり、連続して保険料が上がることになります。このため、高い保険料を払えず、短期保険証の窓口とめ置き、差し押さえなどによって、まともに医療を受けられないという深刻な事態が起きております。

 東京都後期高齢者医療広域連合は、12月初旬に来年度の保険料について均等割が現行3万7,800円から4万2,300円に、所得割が7.18%から8.77%に引き上がる算定案を明らかにいたしました。それによると、1人当たりの平均年額保険料が8万4,527円から9万8,149円と、1万3,622円もの値上げになるとしております。こうした中、日本共産党は、東京都に対して財政安定基金の活用を求めるものです。今、高齢者の生活は貧困と格差が広がる中、年金削減や介護保険料の大幅値上げなどとも重なり、一層深刻な状態です。このままでは、高齢者にとって重大な負担増になることは必至です。国と東京都の強力な財政支援など、抜本的な対策が必要となっております。都民の福祉の向上に責務を負う東京都が、都民の命と健康を守るために対策を講じるよう、強く求めます。

 以上をもって、議案について賛成の立場での討論といたします。
                                 
inserted by FC2 system