●賛成討論「憲法解釈の変更による集団的自衛権行使の容認に反対する意見書」(2014年6月26日) 橋本しげき
◯24番(橋本しげき君)  私は、ただいま提案されております憲法解釈の変更による集団的自衛権行使の容認に反対する意見書に賛成の立場から討論いたします。私、先日、一般質問でも集団的自衛権の問題について取り上げました。そのとき述べたことを繰り返すことはいたしませんが、この問題は大変重大な問題でありますので、私は賛成の立場から討論したいと考えて壇上に立っております。

 集団的自衛権というのは、この提案文にもありますように、日本に対する武力攻撃がなくても、他国のために武力を行使する、これが集団的自衛権の定義であり、本質であります。限定的であるということが盛んに言われておりますが、限定的と言っても何ら歯どめはない。今までできなかったものをできるようにする、このどこが限定的なのかと私は言いたいと思います。

 そして、集団的自衛権行使の本音が私は大変わかりやすくなっているということを言いたいと思います。安倍首相はみずからの著書の中で、日米同盟は血の同盟だと述べております。そして、自民党の石破幹事長は、集団的自衛権が行使されれば、自衛隊員が他国のために血を流すことになるかもしれない。こうはっきり告白しております。それから、先日、自民党の高村副総裁は記者会見の中で、血を流すことと経済を守ることとの比較衡量だと述べました。つまり、戦争で日本人の命が失われることと、財界が戦争でもうかることと比較衡量であると。財界のもうけのほうが、金のほうが命より優先されることがあるのだということを平気で言っている。これが集団的自衛権の行使容認をねらう本質であって、限定的であるという説明は何ら成り立たないものであるということを私は言いたいと思います。

 そして、解釈でこれを変えるということについては、憲法破壊のクーデターではないかという批判の声が大きく広がっています。これは、自民党の元幹事長の方々、それから歴代の内閣法制局長官の方々、それから改憲派の方々の中からも、このようなやり方は立憲主義の否定であるということを述べております。私も全くそのとおりであります。私は、こういう無法なやり方を許すわけにはいかない。ですから、この提案文の意見書の最後にありますように、立場の違いはいろいろあるかもしれないけれども、集団的自衛権の行使を憲法解釈を変えることによって容認してしまうという政治のやり方、これはまずいだろうという1点で、私は力をあわせて共闘して、そしてぜひ多くの皆さんにこの意見書に賛成していただきたい、このことを述べまして賛成討論を終わります。
                                 
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