●一般質問「歩いて楽しいまち武蔵野の構想等について」(2006年6月7日) 本間まさよ
◯9 番(本間まさよ君)  歩いて楽しいまち武蔵野の構想等について一般質問をいたします。邑上市長就任後、2回の定例議会が行われましたが、その2回の定例議会に私は代表質問をいたしましたので、邑上市長が就任されてから、今回初めての一般質問ということになります。市民の方から寄せられました要望を中心に、大きく分けまして5項目の質問をさせていただきます。

 最初に、まず1点目は、歩いて楽しいまち武蔵野の構想についてお伺いいたします。

 市長は、吉祥寺グランドデザイン委員会で、歩いて楽しいまち武蔵野を提唱いたしました。また、さきの臨時議会で私の質問に、今後策定される調整計画で市長の構想として考え方を示したいと答弁されました。

 そこで、質問いたします。市長の言う歩いて楽しいまちとは、どのような考え、構想なのかお伺いいたします。答弁を求めます。今後は、この構想の具体的な施策の提起がされると思いますが、具体的にはどのようなことを考えているのかお伺いいたします。この間、市民の方からも要望されております。また、市議会では、現議会選出の監査委員がよく質問されておりますが、ベンチの設置、特にバス停付近のベンチの設置は、高齢者の方々を中心に要望が多く出されています。これは、バス会社への協力依頼なども必要なことだと思います。また、暗い道に対する街路灯の増設なども要求の強いものです。歩いて楽しいまちの具体的な施策について、市長はどのようなことをお考えになっているのかお伺いいたします。

 続いて、歩いて楽しいまちの2点目に、1人でも安心して歩けるまちという視点で質問いたします。

 武蔵野警察署のホームページによりますと、市内の犯罪発生場所の多くは吉祥寺地区となっていますが、次に多いのが境・境南地域です。防犯情報マップでは、市長のお住まいの境南町2丁目がオレンジゾーンで、周辺と比較しても刑法犯が多く発生していることがわかります。また、境・境南地域は住宅も多く、住民からは痴漢やのぞきなどの性犯罪被害も多く聞きます。

 最初に、市はどのようにこのことを認識しているのかお伺いいたします。また、被害状況と犯罪内容の把握について伺います。

 2点目に、警察からの説明はどのように受け、警察と市の対応についてお伺いいたします。

 3点目に、学校や保育園などへの注意勧告について伺います。

 歩いて楽しいまちの3点目に、車社会から転換する視点について質問いたします。

 私は、都道3・3・6号線、調布・保谷線の拡幅問題について、事あるごとに質問してまいりました。私が東京都に独自で調査に行った折に、調布・保谷線の都市計画を変更し、道路幅を25メートルから36メートルに拡幅するとの動きを知り、この内容を議会で取り上げたときから、ずっとこの問題について取り組んでまいりました。調布・保谷線の計画地は空き地が目立ち、道の原型がわかるほど用地買収が進んでいるところもあります。

 質問の1点目として、進捗状況と武蔵野地域の完成時期についてお伺いいたします。

 2つ目は、玉川上水の環境を守るため、地元の住民の皆さんの間には、玉川上水の部分は地下化にという要求があります。市長は、玉川上水部分についてどのような見解を持ち、地元自治体として東京都に意見を出していくのかお伺いいたします。御承知のように、玉川上水は国の史跡に指定されました。文化庁の担当者は、道路建設などによる史跡の原状変更は文化庁の許可が必要であり、一般論としては史跡価値を損なう変更は許可できないと述べています。道路建設を許可する手続においても、東京都とは別に地元の自治体や教育委員会の意見を聞きますと説明がありました。市長は、国の史跡に指定された玉川上水の保全について、どのような見解を持っているのかお伺いいたします。御承知のように、これだけの自然と環境は、今後つくろうと思ってもつくれるものではありません。

 次に、外環道路についてお伺いいたします。

 東京都は、4月21日、知事の定例記者会見で外環道路の練馬・世田谷間16キロについて都市計画の変更手続に着手すると発言しました。6月1日の都議会都市整備委員会で、外環道路の建設に向けた都市計画変更案と環境影響評価準備書の報告をしました。委員会で日本共産党のたぞえ都議は、知事発言どおりオリンピックに向けて整備を加速させれば莫大な経費がかかり、東京都の負担も巨額になる。PI協議会の住民委員も都に抗議したことを紹介しました。また、外環ノ2の計画についても、外環を地下にするから大丈夫と言いながら、実は地上部と2階建てで準備をしてきたことは住民をだますものだと批判し、変更案の撤回を求めました。

 市長も5月29日の武蔵野市議会特別委員会で、今回の東京都のやり方は遺憾であると発言されました。私も、今回の東京都のやり方は、7区市の関係住民をだます許されない行為だと思います。市長として、東京都に抗議をされたのでしょうか。ぜひ抗議すべきだと考えますが、市長の見解を伺います。また、今後どのように行動されるのかもお伺いいたします。

 次に、武蔵境駅周辺のまちづくりについて伺います。

 連立事業も目に見えて立体化が進んでいます。高架化事業については特別委員会がありますし、私も委員会の委員の1人ですので、委員会で今後も質問させていただきますので、今回は連立事業と関連する武蔵境駅周辺のまちづくりについてお伺いいたします。

 1点目は、3・4・27号線、観音院東側の用地買収状況と課題と見込みについてお伺いいたします。

 2点目は、改札口の変更や現在の自由通路が西側に10メートルぐらい移動する予定ですが、南側の駅前広場の改修計画はあるのでしょうかお伺いいたします。南口広場の交番は今後どうなるのかもあわせてお伺いいたします。

 3点目は、調布・保谷線との関連もありますが、舟木園と日赤の間、道幅11メートルの予定になっておりますが、3・6・1号線の施工計画について伺います。

 4点目は、イトーヨーカドーの南側のガードレールの改修についてです。獣医大の南側の道路整備が行われ、歩きやすく、きれいなまち並みになり、ガードレールも改修されました。そうなりますと、余計にイトーヨーカドーの南側のガードレールの傷みが激しいのが目立ってまいります。駅前の景観として改修を早急に行うべきと考えますが、改修計画について伺います。

 5点目に、イトーヨーカドー周辺と駅付近の放置自転車対策と路上駐車対策について伺います。

 放置自転車問題については、一般質問でイトーヨーカドーの自転車整理の人の増員や地下の駐輪場への誘導など、市としても要望すべきだと発言し、市も対応していただきました。しかし、まだまだ駅周辺を初め、放置自転車の問題が改善されていません。放置自転車は、買い物目的なのか、または違う目的なのか、一時的なものなのかで対策は違ってくると思います。調査が必要だと考えますが、これについてお伺いいたします。

 路上駐車の問題では、1日から規制が厳しくなり、路上駐車が一番ひどかった観音院の南側の路上駐車が激減いたしました。しかし、これで抜本的な改善が図られたとは思えません。荷さばき車の対策など、必要な課題はたくさんあると思います。吉祥寺での荷さばき対策とともに、3駅圏に広げる考えがあるのかどうか、私は大事なことだと考えております。

 次に、医療制度改革関連法案の問題で質問いたします。

 高齢者の窓口負担の引き上げなどを柱とする医療制度改悪関連法案が衆議院を通過し、審議は参議院に移りました。法案では、75歳以上の後期高齢者を対象に2008年度に独立した医療制度を創設し、保険料徴収は市町村が行い、財政運営は都道府県単位で全区市町村が広域連合で行うことになっています。参議院の結論を待たずに、厚生労働省は既にスケジュールを想定し、区市町村に示しました。区市町村レベルではこれに対応するため、広域連合の設立に向けて6月には実務レベルの合同検討委員会が設置される予定となっています。その後は、9月に首長レベルで構成する準備委員会を設置、12月の市町村議会で規約を議決し、市町村が都知事に設立許可を申請、都知事の設立許可がおりると、来年5月ごろには広域連合議会にかかわる条例の制定、11月ごろには保険料条例の制定がされるとの運びです。

 前例のない広域連合が運営する高齢者医療制度は、市にも大きな影響を与える問題です。さらに、対象者である高齢者にとっては、医療費の負担だけでなく、保険料の引き上げも想定されます。今まで市の政策的判断で保険料を低く設定することもできましたが、広域連合になれば市の裁量は行き届かなくなります。しかも、介護保険と同じように、後期高齢者医療制度では保険料徴収は原則として年金からの天引きとなっています。日本共産党は、この高齢者いじめの医療制度改悪に反対しています。市の対応と市長の見解をお伺いいたします。

 次に、市の人事政策について伺います。

 4月に大幅な人事異動がありました。これを見ますと、今まであった課長ポストがなくなったり、1人の課長が複数の仕事を担当するところもあります。例えば、課長ポストがなくなったのは鉄道対策とIT活用担当です。特別委員会で市長から、鉄道担当が不在なのは一時的なものだと説明を受けました。もちろん行政のスクラップ・アンド・ビルド、見直しは当然のことと思いますが、今回、市民活動センターの地域情報・市民施設担当課長が男女共同参画担当副参事の仕事も担当することになりました。男女共同参画社会基本法は、男女平等を進める基本的な法律をという女性の強い要求の中で生まれました。しかし、政府の提案した基本法は、男女が社会のあらゆる分野における活動に参画する機会の確保を中心とするもので、女性たちの要求から見て部分的なものにとどりまりました。基本法に基づいて、政府は男女共同参画基本計画を策定しました。2005年は、新たな計画を策定するため基本計画の実施状況などの検討がされました。武蔵野市として、自治体の計画・条例に女性たちの要求を反映する上で、今、大事な時期だと考えています。女性問題に取り組んでいる人たちの中から、市長は男女共同参画についてどのような認識を持っているのか、今まで1人の課長が行ってきた課題をどのように認識しているのかと、婦人団体連絡協議会でも私に質問が出ました。私が答えることではなく、市長がお答えになることだと考えておりますので、ぜひ明確な御答弁をいただきたいと思います。

 最後に、市役所の指定銀行、指定金融機関、三菱東京UFJ銀行について伺います。

 武蔵野市役所の指定銀行は、合併はありましたが、三菱銀行がずっと行っています。指定銀行と市の契約というのは期間があり、更新という形で行われているのでしょうか。市として、市民のサービスの観点から、銀行との話し合いなどは行われているのでしょうか。他市では、指定銀行を変更したり、複数の金融機関が交代で行っている自治体もあります。武蔵野市の考え方についてお伺いいたしまして、一般質問を終わります。

◯市 長(邑上守正君)  それでは、本間議員の御質問に順次お答えしてまいります。

 まず、歩いて楽しいまち武蔵野ということでございますが、市長になって以降、武蔵野市は非常にコンパクトであるから大いに歩きましょうと。歩くまちにしましょうと。歩くことはさまざまな機能があるよ。御自身の健康づくりだけではなくて、まちを見ることによって、そのまちを愛すことにもなるし、いろいろな課題も発見できるし、さらに地域の皆さんがまちに出てくることが、より安全にも寄与できるんではないかなということで、積極的に歩いて楽しいまちを推進していきたいなという考えでございます。この間、いろいろな場面でその話をさせていただき、例えば吉祥寺グランドデザインの中でも、吉祥寺そのものも歩いて魅力いっぱいのまち吉祥寺にしたいな、しましょうと。回遊性というテーマもございますので、それに合わせたような形で取り組みを検討しているところでございます。

 したがいまして、いろいろなところで歩いて楽しいまちをテーマにさまざまなこれから取り組みをしていきたいということでございますので、現在具体的に何をするかという施策までは特定してございません。しかし、今までのさまざまな事業の中でも、それを推進していくということになろうかと思いますが、人に優しいまちづくり、あるいはバリアフリーの推進、あるいは電線類の地中化等々、あるいは仙川の水辺環境の整備等につきましても、歩いて楽しいまちづくりに関連する施策でございますので、そういう施策も含めて、より歩くのにふさわしい環境づくりをこの武蔵野市で展開していきたいなという考えでございます。

 続きまして、1人でも安心して歩けるまちについてということでございますが、市内の犯罪発生場所の多くというのは吉祥寺地区、これが一番発生が多くて、2番目が境南町ということでございますが、市内の4月末までの全刑法犯の累計としましては1,107件で、その内訳は、自転車を盗むというのが317件、侵入窃盗が109件といったようなことでございます。内容によりまして武蔵野警察から適宜情報を得ておるわけでございますが、昨年の同期と比べますと、侵入窃盗や粗暴犯がふえているものの、車上ねらいなどは逆に減っているということでございます。全体としては11件の減少というふうになってございます。数そのものもそうでございますが、さらに市としましては安全なまちづくりを考えていかなければいけないということで、現在、市民安全パトロール隊によるパトロール、あるいはホワイトイーグルによる巡回を実施しておりますが、さらに警察とも体制を強化して取り組んでまいりたいというふうに考えます。

 それと、痴漢被害についても、特に市内の西地区での発生が多いといったような報告も受けておりますので、5月の段階で警察署の生活安全課と市の関係課で情報交換を行いまして、パトロールもこの間、5月30日あるいは昨日の報告は聞いてございませんが、昨日実施したということでございます。夕方から夜にかけて、街路灯や公園、暗がりなどについて合同で実施査察を行ったところでございまして、今後の防犯対策を連携して推進していくという予定でございます。

 不審者の情報については、いたずらに市民に不安をあおることのないように適切に配慮しながら注意を喚起していきたいなと。特に、これからも下校時等の見守りを地域の皆さんにも呼びかけて推進していきたいということでございます。

 次に、車社会から歩いて楽しいまちへという中で、調布・保谷線の進捗状況でございますが、三鷹・武蔵野区間、これは3.1キロメートルの区間でございまして、面積で8万1,000平米の区域でございますが、用地の取得状況は現在約30%、目標は平成22年度じゅうの完成といったような予定をしてございます。調布・保谷線の玉川上水の横断につきましては、都の従前の検討においては、トンネル化した場合の本路線と市道40号及び井の頭通りの交差点部の交通処理の問題など、物理的に難しいとの見解が出されておりますが、私としましても、ぜひ玉川上水を分断することのないようにという思いが強くございますので、今後とも強く要請していきたいなというふうに思っております。

 それから、外環につきまして、今回の東京都の都市計画案の見直しの公表等につきまして、議会の場でも遺憾であると申し上げましたのは、4月17日の沿線区市長意見交換会におきまして、国・都は情報提供を十分に行うとともに、丁寧なプロセスを踏み、計画案の公表に際しては、突然計画案を出すことのないようにしてほしいといった旨の意見を表明しましたので、今回の手続を変える流れにつきましては丁寧なプロセスだったとは言いがたいのではないかということもございましたので、遺憾であるという発言をした次第でございます。今後も機会あるごとに、さきの意見は国・都に発言してまいりたいというふうに思います。

 武蔵境駅周辺のまちづくりの中で、3・4・27号線の用地買収状況でございますが、現在、面積951.5平米のうち、約70%、これが買収しておるという状況でございます。しかし、残る部分が観音院敷地の墓地部分となっていることもございまして、なかなか難しい問題もありますが、計画に間に合うよう精力的に寺側とも折衝を進めていきたいというふうに考えております。

 それから、武蔵境駅南口の駅前広場の改修計画ということでございますが、連続立体交差事業によります南北地域の一体化に伴い、バリアフリーはもちろん、歩行者、自転車の通行動線、それから緑のネットワーク、都市景観に配慮すること。あるいは、武蔵野プレイス(仮称)や境南ふれあい広場公園の整備に合わせ、一体的に南口駅前広場を再整備する必要があるというふうに考えております。また、南口交番をどうするといった話はまだ現時点ではございませんが、今後、南北が一体化になったときに北口と南口の交番をどうするか等につきましても警察と協議していきたいというふうに考えております。

 続きまして、都市計画道路3・6・1号線、ちょうど日赤の北側の道でございますが、平成18年1月17日に地元説明会を開催いたしまして、1月末から3月末にかけて現況の用地測量を行いました。今後は、今年度中に事業認可取得を目指し、19年度から用地取得を行い、平成22年度じゅうの完成を目指しております。

 次に、市道73号線、イトーヨーカドー南側の道路でございますが、私も気になっておりまして、ガードレールが非常にがたがたであるというようなこともありまして、本年度より逐次補修する予定となっております。まだ時期までは確定できませんが、本年度じゅうに改修する予定にしております。

 それから、続きまして、大型店周辺と駅周辺の放置自転車、それから路上駐車対策等についてでございますが、武蔵境駅周辺の自転車乗入台数というのは、17年度調査では午前10時現在で約8,400台ということですので、都内の駅の中でも11位にあるというような非常に多い自転車の利用客がいるということでございます。午後になりますと、さらにこの数がふえまして、3時ごろには9,900台、つまり買い物客の皆さんも多くとめられておるのかなということでございます。放置自転車につきましては、午前10時現在では570台、午後3時ごろでは1,100台といったような状況でございます。

 このような状況から、市としましても、今後も放置防止指導員等による放置自転車への指導・警告を行うとともに、定期的に撤去していく。そして、安全な歩行空間の確保をしていきたいなということでございます。なお、武蔵境駅から少し遠い場所ですが、利用登録、一時利用駐輪場においては、まだ空きが見られるところもありますので、それらの駐輪場への誘導や利用形態の検討も今後行っていきたいというふうに思っております。

 武蔵境駅周辺の路上駐車対策につきまして、6月1日施行の改正道路交通法による取り締まり最重点地域に指定されております。民間駐車監視員制度、まだ武蔵野署内では始まってございませんが、今後実施されるというふうに聞いております。時期的な話は、まだ聞いてございません。このような状況を踏まえながら、今後の動向もまた伺いながら、警察とも連携しまして駐車対策を推進していきたいなというふうに思います。

 また、荷さばきにつきましても、現在、吉祥寺の方で荷さばきの新たな仕組みづくりについて検討を進めておりますが、武蔵境でも荷さばき等について、大いにこれから課題にも上がってくるというふうに認識してございますので、今後、武蔵境についてもどういう荷さばき車の扱いが必要なのか、これについて検討していきたいというふうに考えます。

 続いて、大きな項目でございますが、医療制度改革に関する後期高齢者医療制度ということでございますが、現在、国会におきまして、75歳以上の後期高齢者を対象に平成20年度に独立した後期高齢者医療制度を創設する法案が審議されております。既に衆議院を通過し、現在、参議院で審議中でございますが、成立いたしますと平成18年度末までに都道府県ごとに広域連合の設立が義務づけられることになります。創設のスケジュールは、既に広域連合として多摩26市を対象に予定がされておりまして、ことし9月には広域連合設立準備委員会の設置が予定されています。12月から年末年始にかけて市議会での議決、知事への申請、来年、19年2月、3月で広域連合長、議会の選挙、これは間接選挙になります。それから、5月には広域連合の議会、これは関係条例の制定をする議会、19年11月には、保険料条例の制定のための議会が開かれる予定となっております。そして、平成20年4月に後期高齢者医療制度の施行というような予定がなされております。

 まだ、あくまで予定でございますので、制度の詳細については完全に掌握はしてございません。新制度への対応は、都内市区長会及び町村長会が全体で取り組むことになっておりまして、9月には広域連合設立の準備委員会が設置されますので、必要な情報の収集・把握に今後努めていく予定でございます。市といたしましても、このスケジュールや今後の情報等に合わせて庁内の体制を整えていく予定でございます。

 次に、市の人事政策についてでございますが、4月の人事異動で今まで置いていた課長ポストがなくなったといったような御指摘でございますが、組織上廃止いたしましたのは緑化調整担当課長職のみでございまして、IT活用担当参事、防災・安全センター(仮称)等西棟建設準備担当副参事、鉄道連続立体交差担当副参事の職については、組織上の職としては残しながら、それぞれの事業の進捗状況等を勘案し、現在のところは管理職の配置を行う必要がないと判断したものであります。

 次に、課長職の兼任ポストですが、業務の重要性等をかんがみ、管理職の配置の必要性はあるものの、人事政策上あるいは管理職としての業務量等の観点から、現時点ではほかの職との兼務が行政効率上も適切であると判断したもので、軽視したということでは全くありません。集中改革プランにおいても、管理職に限らず、1人2職制の推進ということもうたっております。ぜひ御理解いただきたいというふうに思います。

 最後に、市役所に入っている三菱東京UFJ銀行についてでございますが、本市の指定金融機関につきましては、昭和33年に三菱銀行を指定し、以降、変更なく現在の三菱東京UFJ銀行としております。指定金融機関の契約は、異議なき場合は毎年自動更新というふうになっております。異議がなかったので、ずっと続いているというふうに認識しております。指定金融機関は、公金の収納、支払い事務を行い、庁舎1階に派出窓口を設けておりますが、ここは銀行業務の窓口ではなく、あくまで税金を初めとする公金の収納、支払いの窓口ですので、それ以外の業務が行えないのはやむを得ないというふうに考えますが、指定金融機関は社会経済状況の変化とともに、さまざまな事務コストの負担を自治体に求めてまいります。全国都市収入役会に対しまして、指定金融機関業務の合理化の推進、収納事務の電子化の取り組み、コスト負担の適正化の要望を社団法人全国地方銀行協会から行われたということでございます。

 三菱東京UFJ銀行からも、市に対しまして手数料の負担、派出事務費の負担、派出窓口開設時間の短縮などについて要望いただいておりますが、本市の財政状況等を理解いただきながら、影響の少ない口座振替手数料以外の手数料の引き上げ、有料化、市民サービスの後退となる窓口開設時間の大幅な短縮については認めることができないとして、これまでの要求を受け入れておりません。今後も、三菱東京UFJ銀行には御理解いただきながら、さらに市民サービスの向上につながるよう話し合いを続けてまいりたいと思います。

◯9 番(本間まさよ君)  では、何点か再質問させていただきたいと思います。

 まず最初に、これは臨時議会のところでも発言させていただきましたが、市長が武蔵野市をどういうまちにしたいのかということについて、きちっと市民の方たちに示すべきだと。そして、それを市の計画に盛り込み、その中で具体的な施策、年次計画も含めて進めていくというのが計画行政なんだと私は理解しておりますので、そういう姿勢で市長にいろいろな問題については取り組んでいただきたいと思っているわけです。

 その中で、私も歩いて楽しいまち武蔵野というのは、とても夢のある考え方だと思いますし、先ほど市長が言われた、狭い意味じゃなく、環境問題も含めた広域な意味で考えられる問題もたくさんあると思いますので、そういう視点で進めていただきたいと思っているわけです。その中で、市長が電柱の地下化だとかおっしゃっておりましたけれども、もっともっといろいろなことが考えられるんじゃないかなと思っているんです。そういうことをぜひ武蔵野市の毎年毎年の予算やいろいろなところで、そういう視点も含めたことが必要なんじゃないかと思って質問させていただきましたので、それはぜひそういう意味で質問したということで御理解いただき、そういう視点で今後の行政に生かしていただきたいということで、何かありましたら御答弁いただければと思いますが。

 2点目の1人で安心して歩けるまちということで、この間、市民の方から、地域の中で性犯罪が結構起きているという声を聞きました。それで、先ほど市長からも御答弁がありましたように、全体的な刑法犯のことについては、私も情報マップを見ておりますので、これと同じことを御答弁いただいたわけですけれども、そういう性犯罪みたいなことについては数字的なものがなく、でも、市長の方の御答弁だと、西地区の中ではそういう事件が多いと。これは、市の方できちっと把握というか、それはそれなりにきちっと見るべきものだと思うんですね。では、対策としてどうするのかと。それは、いろいろな問題があると思いますが、私はこの間、街路灯の設置というのを代表質問でも要求してまいりました。先日、建設委員会で照度アップしてすごく明るくなったという実例が紹介されまして、そのときの説明では、照度をアップしただけでなくて、街路灯の増設もしたという説明がありました。本数としてはかなり多く設置したように聞いたんですけれども、ということは、やはりそういうものも必要だというように市は理解されていると思っているんですが、そういう点での対策としても私は必要じゃないかなというように思うんですが、そういう問題についてどういうようにされるのかというのを、1点目の質問としてさせていただきたいと思います。

 それから、3・3・6号線と外環道路、それは象徴される問題なんですが、私は今回の外環の問題については、東京都のやり方というのは大変失礼なやり方だと思っているんですね。市長等の意見を聞いたけれども、それで、もうすぐに東京都の考え方で進めていくと。私は、こういうときはすぐにやり方がおかしいんじゃないかということについては東京都に抗議していかなきゃいけないんだと思っているんです。これは、例えば3・3・6号線のときにもこういうことが起きる可能性もあるわけです。そのときに議会の中で遺憾であるという発言だけではなく、関係自治体と密に話し合いを行って進めるべきなのではないかという、そういう姿勢を東京都に武蔵野市長としてきちっと示していかないと、東京都が別に手続をとれば、それでいいんだというようになってしまうので、これは今後の問題としてもきちっとした市長の姿勢というのを示すべきじゃないかなということを思っておりますので、これについては御答弁をいただきたいと思います。

 次に、放置自転車の問題なんですが、台数についてはわかりました。この対策なんですね。これは、なぜ放置自転車などが置いてあるのかということがわからないと、きちっとした対策というのはとれないんじゃないかなというように思うんです。それで、この駅前周辺の放置自転車というのは、買い物客の人たちなのか、あそこは大型店じゃないところにも大分買い物に来ていますよね。だから、そこのものなのか、駅に行くために乗り入れているとか、そういうことも含めた調査があれば、もっともっと対策がきちっととれるんじゃないかというように思っているんですが、そういう調査というのは難しいんでしょうか。そういうことはいかがなのかというのをお伺いしたいと思います。

 次に、人事異動についてです。

 私は、今回は男女共同参画の問題を取り上げました。もちろん、市のいろいろな仕事の中で必要になってくるもの、それからもう仕事としてはだんだん必要なくなってくるものというのがあると思うんですが、市長の答弁は一般的なことをお答えになったんですが、男女共同参画のこの問題についてはどういうようにお考えなんでしょうか。女性の運動に取り組んでいらっしゃる方や関心を持っていらっしゃる方たちが私に質問されたのは、邑上市長が男女共同参画についての姿勢がどういうように考えていらっしゃるのかということで質問を投げかけられたんだと思うんですね。では、ほかの仕事をしながらもできるんだという市長の答弁だったわけですけれども、そういうように市長はお考えになっていらっしゃるのか、男女共同という問題について、武蔵野市としてどういう方向性に今後行かれようとしているのかということが、職員の配置だとか課長ポストだとか、そういうことになってくると思いますので、それについて伺いたいと思います。

 それから、指定金融機関なんですが、昭和33年、50年近くずっと続けられているわけですが、この自動更新というのはどこでそういうことが決まっているのでしょうか。私、一般的に言えば、契約だとか、そういうようになってくるんじゃないかと。その都度、その都度、いろいろな話し合いというのは行われているんでしょうか。ほかの自治体の中では、市民サービスとか、そういう観点でいろいろと話し合いをされているというように伺っておりますが、そのことについてはいかがなんでしょうかお伺いしたいと思います。

◯市 長(邑上守正君)  歩いて楽しいまち等のメッセージというか、将来の武蔵野市のまちづくりの姿については、当然、私も思うものがありますから、そういうものを大いに自分でもきちんと整理しながら、発信すべきところで発信していくと。また、私だけの考えじゃなくて、市民の方はどう思っているか、これも必要でございますので、そういう意見交換の場をこれからふやしていくということも必要かというふうに考えております。

 暗いところについての外灯につきましては、いろいろな地域からの指摘も受けながら、これは常に改善していくべきだなというふうに思いますので、街路灯になるか、あるいは電柱に直づけで照明器具を設置するのか、いろいろな工夫があろうかと思いますので、明るいまちにしていきたいなというふうに思っております。

 それから、3・3・6号線ないし外環につきましても、これもいろいろな今までの経過もございますが、常にいろいろな情報は都あるいは国等とのやりとりをしておりますので、その中で必要に応じて考え方を示していくということは、これは変わりはないというふうに思います。

 放置自転車対策の中で、自転車の行く先、それからどこから来たのかというのは、これはヒアリングをしないとなかなかわからないということもございまして、作業的には非常に膨大な作業になるわけでございますが、今年度に暴走自転車対策という形で、自転車の利用もある程度把握しないといけないのかなということもありますので、その中でどの程度自転車調査が可能かについては検討してみたいなというふうに思っております。

 それから、男女共同参画については、当然私も重要な課題かというふうに思っておりますが、その課題と市役所の人事の体制が、果たしてきちんと単独で専任で置く必要性があるのかどうか。つまり、業務はすべて大切でございますので、それを兼務できる状況であれば大いに兼務すべきという考え方でございますので、男女共同参画につきましては後退ではなくて、取り組んでいくんだということに違いはございません。

 それから、銀行との契約につきましては、毎年自動更新という項目について契約書の中身に入ってございますが、契約書自体は毎年取り交わしているということでございます。

◯9 番(本間まさよ君)  では、まず男女共同参画の課題というのは、市長はどういうようにお考えになっていらっしゃるかというのを伺います。

 それから、医療制度の問題なんですけれども、これはすごい大変な問題だというように思うんです。保険料が必ずというほど上がると思うんですね。今、介護保険の問題も含めて、どんどん負担がふえる中で、保険料が上がるという問題は市民には大変な影響が出てくると思いますし、それから広域連合ということになれば、市の方のいろいろな準備というのもすごく大変な問題が出てくる。これまた、人事じゃないけれども、課長ポストとか、いろいろなことも含めて、機構改革じゃないですが、そういう問題も出てくるというように思うんですが、その辺について市長は見解はおっしゃらなかったので伺いたいと思います。

 それで、ぜひ外環については抗議した方がいいですよ。問題があるときは、きちっと邑上市長として姿勢を示す、こういうことをしていかないと、東京都の中の福祉の切り捨てやいろいろな問題についても、問題があるときはきちっと明確に言うというのが、それも早く言っていくというのが、私は邑上市長の大事なことだというように思うんですが、これは遺憾だということは、問題だということをおっしゃったわけですから、このことについては明確に姿勢を示すべきだというように思うんですけれども、いかがでしょうか。

◯市 長(邑上守正君)  男女共同参画の課題ということでございますが、これは例えば会社の中でのいろいろな立場だとか、あるいは地域社会においてもまだまだ女性の立場が軽んじられている面もございますので、そういう課題もあるという認識でございまして、市としてその課題解消に向けてきちんと対応しなければいけないということでございまして、長期計画の中でもその推進体制の整備と強化をしていこう、さまざまな活動を充実していこうということで、ヒューマンネットワークセンター等の取り組み、あるいは女性就労環境の支援などについて検討を進めていくということでございます。

 それから、後期高齢者医療制度については、確かにいろいろな課題はあろうかと思いますが、一つの取り組みとして、後期高齢者について一自治体じゃなくて、ある程度の広がりを持った中で対応していくということでありますが、逆にそれが国がやるのとどう違うのかというような形もあろうかなというふうに思っております。かつ、診療報酬等も国が決めるというようなことでございますので、その連合体と国の関係、まだまだ不透明な点がありますが、もう少し具体的な中身を見守りながら、これについて対応していきたいなというふうに思っております。
                               
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