●一般質問「外環道路問題等について」(2006年12月7日) 梶雅子
◯7 番(梶 雅子君)  今回は外環道路問題、視覚障害者が安全で安心して歩ける交差点について、ゆとりえ前の市道1号、通称立教通りの歩道についての3点について質問いたします。

 1点目は、外環道路問題についてです。

 東京外かく環状道路の建設計画については、国と都は1970年以来の凍結を解除し、2016年の東京オリンピック招致をてこに建設の方向で急展開しています。東京都の平成19年度の重点事業に首都圏のポテンシャルを高める道路ネットワークの構築として307億円の予算を計上しています。3環状道路の整備・推進の項で都市計画変更手続に着手している東京外かく環状道路(関越道から東名高速間)については、国に早期事業化を働きかけていく、あわせて沿道のまちづくり等についても検討を進めるとしています。

 急展開の具体的動きとして、2006年、ことし平成18年4月の21日、石原都知事は定例の記者会見で外環道路の練馬・世田谷間の16キロメートルについて、「外環道の必要性や環境対策などについておおむねの理解を得たものと判断しまして」と、都市計画変更手続に近く着手すると発表しました。この区間の外環道路に関しては、PI外環沿線会議で住民との話し合いを継続しているときで、この知事の発表は、住民との話し合いをないがしろにするもので、PI会議の委員の方々も抗議をしています。さらに都は、5月22日に開催された沿線区市の担当者会議の中で、都市計画変更と環境影響評価、アセスメントの手続に着手すると説明しました。国と都は外環道を地上の高架式から地下40メートルの大深度トンネルでの建設に変更する都市計画変更案と環境影響評価準備書を6月1日公表しました。都は平成18年6月2日から7月3日までの1カ月、都市計画の変更案と環境影響評価準備書の縦覧を行い、7月18日まで住民の意見を募り、外環道路建設への都市計画変更に踏み出すことを明らかにしました。

 東京都都市整備局、国土交通省は環境影響評価準備書に対する意見書が全都から2,483通寄せられたと発表し、適切な措置を講じ、環境への影響は小さいとするとの意見書をまとめ、8月10日に関連する区市長に送付しました。武蔵野市は7月1日から9月30日まで市独自の市民の意見を聞き、137通の意見書が寄せられました。そのうち119通、87%は外環に反対というものでした。武蔵野市の環境市民会議も外環アセスに対する武蔵野市環境市民会議意見を出しました。その基本的事項で、本準備書に対して2,483通の都民意見書が提出されている。この意見の概要と見解が公表されているが、可能な追加調査の要望等に対してはできる限り再調査を実施し、評価に影響が出た場合は、適正に補正されたいとしています。そして、大気質、低周波音と振動、水循環と地下水、動植物、生態系などに関し、検討や要望項目が書かれています。

 市長はこれら市民の意見、環境市民会議の意見を参考にして、10月5日に都に環境影響評価準備書に関する市長としての意見を提出しています。しかし、11月20日の外環特別委員会で私がどのようなときに再調査されるのか質問したところ、最終的には都知事が必要と認めたときということでしたので、環境影響評価準備書は多くの都民の疑問を残したまま、都知事によって環境影響評価書になる可能性が大きいものと思われます。

 10月25日には、国と都に「外環計画に関する沿線区市共同声明」を6区市長連名で、「外環計画における諸課題の解決について」を6区市の都市整備部長連名で提出しています。この都市整備部長連名の要望書で、「外環の都市計画の変更は事業着手に道を開くものである以上、現段階での十分な検討と地元住民からの理解を得ることが不可欠である。さきに述べたが、沿線各区市にとって外環計画は単なる道路計画ではなく、外環整備の結果としてまちづくり全般への大きな影響が予想され、この点からの十分な検討なくしては、沿線住民からの理解は得られない。そのため、沿線各区市で外環の都市計画変更案に伴う周辺まちづくり計画等の本格的な検討に入るため、上記諸事項について速やかなる見解の提示並びに具体的回答を求め、その回答を踏まえて、各区市の都市計画とまちづくりに関する本格的検討を前進させたいと考えるものである」として、1カ月以内に誠意ある回答を求めています。

 大深度地下による高速道路建設事業は日本で初めての事業です。武蔵野市民会議の専門家も疑問を出しています。市民の環境に対する影響や安全面に対する不安は当然です。都市計画の変更は事業着手への第一歩であるにもかかわらず、住民の理解は得られていませんし、外環ノ2や環境への影響など不透明なままであり、都市計画変更に同意する条件はありません。また、国や都が福祉をどんどん削っているときに、住環境破壊の大型道路に16キロメートルで1兆5,000億円、1メートル1億円もの税金を注ぎ込むことは間違っています。日本共産党武蔵野市議団は外かく道路計画そのものに反対です。

 そこで、質問します。

 1点目に、沿線区市長共同声明と都市整備部長連名の要望書に対する国、都からの回答はありましたでしょうか。また、その内容はどのようなものでしたか、お伺いいたします。

 2点目に、市長は都市計画変更に関する市長意見を1月12日までに都に提出します。市長は12月2日のむさしの地区外環問題協議会主催の市長との懇談会での市民の方々の意見、12月4日の武蔵野市都市計画審議会の諮問を参考にして市長意見を考えると言っています。むさしの地区外環問題協議会は、吉祥寺東町、本宿、南町、本町の4コミセンによるコミュニティ研究連絡会ネットワーク事業で、市役所もオブザーバー参加しています。12月2日の市長との懇談会には75名が参加、19名の方が発言をしました。外環道路の必要性、外環ノ2の問題、地下化は未知の部分が多く、質的なリスクはふえる、次世代の負担を考えるべきだ、工事中の車両の問題、土砂はどこに運ぶのかなど、すべての方の発言は外環は要らないというものでした。

 外環特別委員会は、12月5日、このむさしの地区外環問題協議会と懇談会を持ちました。4コミセンの責任ある地位の9名の方々から、外環道路の必要性が本当にあるのか、地下に直径16メートルのトンネル2本というのは、地下に5階建てマンションが16キロメートル続くということで、地下は見えないので地上より危険である、それも地下40メートルのところにつくるということは大変危険なのではないか、外環道路について勉強すればするほど不安になる、環境を守るのは大人の責任である、外環は要らないということを自治体から発信してほしいなどの発言がありました。

 12月4日の武蔵野市都市計画審議会では、東京都市計画道路の変更、都市高速道路外かく環状線(東京都決定)の諮問に対し、東京都は外環ノ2について廃止することも含め、計画の方向性、検討のプロセスを早急に明らかにすること、という付帯意見をつけています。

 外環道の地上部、目白通りから東八道路の間を通す街路、外環ノ2計画については、今回の都市計画変更案には触れられていません。東京都の都市計画道路として残るものとなっています。今回の都市計画変更は、本線のみということですが、市長が都に提出した環境影響評価準備書に関する市長意見にもあるように、地表部の外環ノ2については、地域への多大な影響が予想され、その形態によっては環境影響評価の予測が異なってくることもあり得ます。閑静な住宅地に40メートル道路を通すことは、たとえ本線が地下化されても、本線が地上にできるのと同じことです。外環ノ2が地上部街路として、幅員40メートルの場合、武蔵野市内の対象家屋数は240棟です。つまり、240棟の家が立ち退かなければなりません。計画幅40メートルの中には、本宿こどもクラブ、第三中学校テニスコート、樫の実幼稚園、稲荷前駐在所、南町交番、南町市民農園などの公共施設が存在しています。また、計画線の近隣には、20メートル離れて、吉祥女子中高等学校、60メートル離れて本宿小学校、270メートル離れて第三小学校など、6つの小学校、中学校、高校、大学があり、市立の保育園も東保育園、南保育園の2園が含まれています。コミセンは、10メートル離れて吉祥寺南町コミセンを初め、本宿コミセン、吉祥寺東コミセンがあり、福祉施設では、そ〜らの家、ゆとりえがあり、このほかに都営住宅、病院、防災広場、公園など、市民にとってよく利用する公共施設などが沿線500メートル以内に33もあります。

 また、交差する道路も、市道が7路線、都道は五日市街道、井の頭通りの2路線、私道が3路線あります。東八道路は30メートルですが、郊外型量販店が多数進出し、車公害がふえています。調布保谷線は36メートルですが、交差点は四、五百メートルごとにしかなく、生活道路が分断されています。これは市内でも既存の26メートル幅の関前の調布保谷線で五中近辺で経験したことです。

 地域コミュニティの分断、学区域の分断、交通の集中による大気の汚染、緑の喪失、騒音、振動の増大、交通事故の多発、生活環境の変化など、市民の命や安全が脅かされることになります。外環の本線と外環ノ2は一体の都市計画です。市長は外環ノ2については、必要性を認識していないと答弁してきています。

 そこで、質問します。外環ノ2については、都市計画変更案にかかわる市長の意見に、武蔵野市都市計画審議会の付帯意見の立場で、外環ノ2については廃止することも含めとはっきり書き込んでいただきたいと考えます。市長の見解を伺います。

 大きな2点目は、視覚障害者が安全で安心して歩ける交差点についてです。

 吉祥寺駅東交番前の交差点など吉祥寺駅周辺の交差点はいつも混雑しているため、視覚障害者にとって信号を渡るのにとても神経を使う場所だそうです。点字ブロックで信号のところまでは行けても、横断歩道には点字ブロックがありません。横断歩道の点字ブロックをエスコートゾーンと言い、視覚障害のある方から評価されていますが、設置されているのは市内でただ1つ、吉祥寺駅東口交番前だけです。駅の周辺の他の横断歩道にも、特に混雑している横断歩道にはエスコートゾーンを設置することを考えていただきたいと思います。市長の見解を伺います。

 大きな3点目は、ゆとりえ前の立教通りの歩道についてです。

 五日市街道と井の頭通りの間の市道1号、通称立教通りは、両面通行でムーバスや路線バスも通り、利用車両が多い道路です。直線で比較的広いためか、30キロの速度制限があるにもかかわらず守られず、スピードを出している車が多い道路です。歩道は白線が引いてあるだけで、ゆとりえを利用する高齢者や自転車利用者にとってとても危険です。杉並区の管轄道路ですが、歩道をカラー舗装することや速度制限を守るような方策を実施するなど、人にやさしい道づくりの視点で改善することを考えてください。市の考えをお聞かせください。

 以上で質問を終わります。

◯市 長(邑上守正君)  それでは、梶議員の御質問にお答えしていきます。

 道路問題ということで、特に東部地区の問題を挙げていただいたのかなというふうに思います。

 まず、外環道路問題ということでございますが、外環につきましては、現在、都市計画変更案の市長の意見書を求められているということで、1月12日までに都に対して意見書を提出するということで、現在では、御案内のとおり、12月2日には地元の協議会の皆さんに意見をお聞きし、12月4日には都計審での答申をいただいております。今後は、今までの意見を整理しながら、また、外環道路特別委員会もまだございますので、そこでも意見をいただきながら、私としての外環の都市計画変更に対する意見書をまとめていくということになろうかというふうに思っております。

 そこで、御質問の1番目で、沿線6市長の共同声明を出しまして、あわせて都及び国に要請活動をしておりまして、その回答としていただいたものがございます。既に皆さんには配付をしているかなというふうに思いますが、ちょっと確認のためどんな内容であったかを報告をしたいというふうに思います。

 11月27日付に回答をいただいております。本市にかかわる事項を申しますと、まず、基本取り組み姿勢に関しましては、今後とも沿線地域住民の安全と安心の確保、良好な自然及び生活環境の維持、地域の活性化や利便性の向上などの視点から、共通課題について沿線区市と一体となって取り組むとともに、これまで以上に地域の意見を十分に聞きながら検討を進めていくというのが言われています。あとは、項目としては、沿線区市のまちづくり等へ協力を行っていく、沿線地域住民への説明と情報提供を引き続き進めていく、外環ノ2につきましては、沿線区市と十分に協議しつつ、地元住民の意見を聞いた上で、なるべく早期に判断をしていきたいと。さらに、生活再建救済制度については、地権者のための救済制度を進めていくことが必要であると考えているといったような、おおむねそのような回答をいただいております。

 さて、2点目の御質問でありますが、外環ノ2に関しても意見書の中に組み込んだらという御提案、御質問でございますが、私も確かにこの間、地域を分断する、環境への影響が大きいという観点から、地上部に今計画が残っております外環ノ2については、必要性について現在のところ認識をしていないというふうに今まで発言をしてきましたし、今でもそう思っております。ですので、東京都に対しましては、事業者としての基本的な考え方、具体的な方向性を早急に明らかにしてほしいということを共同声明あるいは今までの意見交換の中でも示しているわけでございますが、いまだ、先ほどの回答書では大枠での回答はありましたけれども、まだ具体的な回答は得られてないというふうにも思っております。外環につきましては、その2も含めて一体的な都市計画であるというふうに認識をしてございますので、外環本線の事業着手については、外環ノ2の方向性が明確になってから行うべきでありまして、先行着手は行うべきではないというふうに私は判断しております。ですので、そのような趣旨も意見書の中に取り込んだような形でできないかなということで、現在、意見書のまとめ作業を進めているところであります。

 続きまして、道路の課題の中でエスコートゾーンの設置に関する御提案を含めてだと思いますが、現在、市ではエスコートゾーンは1カ所だけですね。吉祥寺駅の東口のちょうど交番の横断歩道がありますが、そこに道路上に点字ブロックを設置しているという例でございまして、なかなか車道に設置するというのは難しい面もございます。そこで、平成12年度に設置したものが1つございます。車が通りますもんですから磨耗も結構多くて、それに対する補修も必要な箇所も出ておりますが、非常に好評でもありますので、ぜひそれについて前向きに取り組んでいきたいなというふうに考えておりまして、1つは、本年度施行予定となっておりますが、現在設置の場所からさらに南側に行った、ちょうど井の頭線のガード下あたりでしょうかね。横断歩道がございますが、そこに今エスコートゾーンを設置をするということで準備を進めております。年内にその近辺の横断歩道3カ所に設置をするという予定にしてございます。今後も、バリアフリーの道路特定事業計画に基づきまして、設置方法や設置場所の検討をしていきたいなというふうに思っております。

 なお、来年度には、できますれば、三鷹駅周辺地区の設置方法を考えていきたいというふうに思っております。

 それから、ゆとりえの前の、通称立教通りの交通安全の問題でございますが、確かにあそこは非常に車の量も多くて、かつ歩行者も多いということで、非常に危険な箇所であるということは御指摘のとおりかなというふうに思っております。幅員が7.2メーターあるという中で、路線バスも走っているということでありますが、人にやさしい道づくりの視点ではなかなか難しいのかなというふうにも考えております。というのは、人にやさしい道づくりというのは、どちらかというと、生活道路系の道路を主体として考えている道でございますので、路線バスも入った中で対応というのはイコールではできないのかなというふうに思います。
 しかし、どのような対策が可能なのかは、市としても課題を整理していきたいなというふうに思っておりますが、管轄が実は、先ほどもお話しいただきましたけれども、杉並区ということでございますので、杉並区にも改善の要請をしていきたいというふうに思っております。

 以上であります。

◯7 番(梶 雅子君)  外環道路問題についてなんですけれども、これで満足できますかというふうに私は伺いたいんですけれども、ということは、今まで都が言ってきた、国が言ってきたことと、そんなに変わってないと思うんですね。それで、もう1回改めて伺いますけれども、この回答をもらって、せっかく6区市長で共同声明をここまで強いものを出したのに、市長はこれで満足できて、これがあるから、じゃ、今度の計画変更案に対して少しは納得できる意見書を書けるのかという点で市長と、それから部長には、もっとはっきりと部長の連名の要望書はいろいろ具体的になっていて、はっきりとこれがきちっとしていなければ、このところに「各区市で行われている外環本線の都市計画変更にかかわる検討に必要な情報であり」ってはっきり書いてあるわけですから、これで都市計画変更にかかわる検討に必要な情報だったと考えられるのか、ぜひお伺いします。

 それで、結局、市長は今まで市民の声をすごく聞いてきたと思います。その市民の声は、先ほど述べましたように、みんな反対であるという声が多くて、特に外環ノ2はそうだったわけです。そして、今市長も言ったように、一体的な事業であって、外環の本線がなければ外環ノ2はないんですし、そういう意味では、今外環ノ2のことに対して、吉祥寺南町、吉祥寺東町の方はすごく問題にしているわけで、市長は先ほど、事業着手はするべきでないということを書くと言いましたけれども、これはぜひ書いていただきたいのが1点と、それからもう1つは、目白通りから東八道路のこの外環ノ2は残ったけど、同じときに都市計画された東八道路から東名道路までは今度の変更でなくなったわけですので、そういうことでいったら、この武蔵野市の都市計画審議会が言っているように廃止の方向で考えるという案もあっていいと思うんですね。それですので、ぜひ外環ノ2廃止の案というのを入れていただきたいと思いますけれども、そこについてはどうでしょうか。

 それから、視覚障害者は本当にすごく込んでいるところでは、前から人が来たり、それでよけたり、いろいろしているうちに、自分がどの位置を歩いているかわからなくなってしまうというんですね。それで、車道にあるのは、自分がどこにいるかわかるのでとてもありがたいというので、今度これをつけていただけるというのは大歓迎ですので、歩行者の多いところに、今後もこれをバリアフリーの一環としてぜひやっていただきたいと思います。

 3番目のゆとりえなんですけれども、管轄の杉並区に言っていただきたいと思うのは、武蔵野側は全部一番道の隅っこに電信柱があるんですね。ところが、杉並区側は、特に五日市街道から井の頭通りに向かっていく方は、歩道の真ん中に電信柱があるもんですから、それで線が書いてあるだけですのでとっても危ないんです。どうしても車道の方にはみ出してしまうもんですから。私もそれで、あれ、武蔵野側はと思ったら、武蔵野側は本当にすれすれに一番隅っこにちゃんとずっとなっているんです。これは武蔵野の方が違うなとは思ったんです。あと、歩道をカラー化して、ここは歩道だよというのがわかるようなことと。あと、あそこはゆとりえの前には、ちょうどムーバスをおりたところから横断歩道があるんですけれども、ゆとりえを使う方とか、デイサービスやいろんなことで行く方と、あと、私は自転車でよくあそこを通るんですけれども、とってもスピードを出した車だとか大きな車がそばを通られると怖いんですね。

 そういう意味では、あそこは確かに生活道路でも少し違うかもしれませんけれども、お年寄りが案外多いということを考えて。というのは、西荻からずっとあの路線バスが来ているので、意外と帰る方も、吉祥寺から行く方はムーバスですけれども、西荻から帰る人は、あのバスを使うというんですね。立教の方からぐるっと通ってきて、あと西荻、荻窪へ行くバスなんですね。意外と利用しているというのは変な表現ですけれども、吉祥寺がまだエレベーターがない。西荻と荻窪はエレベーターがあるから駅が利用しやすいというんですよ。それでそちらに行くときにはあの路線バスを使うという人がいまして、ぜひそういうことも考えて、私もやっぱり市民の意見というのはとっても具体的でいいなと思いますので、せび考えていただきたいと思います。

 まずそれをお願いします。

◯市 長(邑上守正君)  回答書については、やはり不十分な点も多々あるわけであります。ただ、その中には、実施に向けての課題という、つまり計画変更案以降の多々の課題も含まれておりますので、それについてはこれからも強く要請をしていきたいなというふうに思いますが、今もってそこで不十分な点もあわせて意見書の中に書き込んでいければなというふうに思っております。

 いずれにしましても、外環ノ2につきましては、現実に私、必要性を認識してございませんので、それも文言としてその中に強く書き込んでいきたいなというふうに思っております。

 立教通りについては、いろんな課題が多分ありますので、現地をもう1回よく見まして、また、杉並区とも協議をしていきたいなと。協議というか、杉並区の管轄なのでお願いをしていく側になろうかと思いますが、積極的に要請をしていきたいなというふうに思います。

 ただ1つ、歩道をカラー化すればいいかというと、それだけでは多分なくて、場所によっては、歩道のカラー化というのは、逆に言うと、運転者にとっては線がはっきりしますから、運転しやすくなる、スピードを上げやすくなるという道路でもあるんですね。ですので、一概に歩道のカラー化というのがパーフェクトな解決策とは思ってないので、それも現状を見ながら考えていきたいなというふうに思っております。

◯都市整備部長(井上良一君)  回答書に対する見解ということでございますけれども、今、市長が回答したとおりでございますが、事務的なことを見ますと、やはり不十分な点が非常に多いと認識してございます。

 1つは、外環ノ2につきまして、いろいろな形の中で内部では検討していることは聞いてございます。それに伴いまして、プロセスあるいはスケジュール等も示してくださいという形で今回は要望しました。その中では、今回回答があったものにつきましては、多摩地域の都市計画道路の事業の見直しの中でその高速道路が地下化された場合について、見直しの路線としてしてあるという形しか回答がございませんので、これについてははっきり言って不十分だと認識してございます。

 それともう1つは、やはり早期に判断するとは書いてございますが、じゃ、いつそういう形の中でプロセスだとかのものについて示してくるのか記載してございません。当然ながら、今後、これらにつきましても、早急に私ども6市といたしましても、担当レベルでもいろんな部課長会等もございますので、それらを通じて再度要望していきたいと、このような形で考えでございます。

◯7 番(梶 雅子君)  外環道路は私たちは反対ですとはっきり書きました。それで、市民の声は、聞けば聞くほど本当にすっごく環境に影響するということと、あと、初めての16キロメートルも大深度地下41メートルにできるということの不安感というのはすごいというのは、市民の意見が環境に対する、それと安全に対する不安がすごく強いというので、ある意味では地上よりも地下の方がもっと不安であるという声はますます大きくなっていると思うんですね。

 ですから、その外環と、それからその外環が地下にいったにもかかわらず、最初は、そうしたら、石原都知事も地下にいったら地上はなくなるんですよといっていたはずなのに、結局、外環ノ2は最初からあったよということになっていて、今こんなことになっているので、ますます市民の方々、ある方はこの間の外環特別委員会のときには国家的詐欺であると言ったぐらいに、本当にだまされたと思っている方は多くて、結局、地上にも道路、地下にも道路、こんな計画は絶対反対であるということで、市長にぜひ反対のことを発信する自治体の市長があってもいいのではないかというところまであったんですけれども、その辺の市民の声をぜひぜひ市長は胸に刻んで、あと、その辺の市民の声を本当に生かした意見書をつくっていただきたいと思いますので、改めてもう一度、本当に事業着手はするべきでないということを意見書にきちっと書き込むということと、これからのいろいろな実施に向けての課題があるということも意見書に書き込むとありましたけれども、このことをもう一度改めて確認しまして、市長にどんな意見書にするのか、その意見書をぜひ市民も納得できるような意見書にしていただきたいと思いますけれども、この点の確認だけいかがでしょうか。

◯市 長(邑上守正君)  今まで答弁をしたとおりでございまして、現在意見書をまとめているという中で、外環ノ2の課題もその中に含めた形で意見書を作成してまいりたいというふうに思っております。
                               
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