●一般質問「利用しやすい介護保険制度にするために等について」(2010年12月10日) 梶雅子
◯4 番(梶 雅子君)  利用しやすい介護保険制度にするために等について質問いたします。今回の質問は、私自身の体験から、利用者が、特にひとり暮らしの高齢者が本当に必要なサービスを受け安心して住み続けられるようにするために、利用しやすい介護保険制度について、転倒予防のための筋力アップ体操を気軽にできるようにすることについて、安心して入院できる制度の創設についての大きく3点を質問いたします。

 大きな1番目は、利用しやすい介護保険制度についてです。

 9月29日に私自身が転倒し、右足の大腿骨頸部を骨折し、人工骨頭置換手術を受け、1カ月入院しました。右足の股関節が人工のものになったことと筋力が落ちたことなどで、2カ月以上たった現在でも床には座れず、右足を上げることが不自由で、靴下を履くのには福祉用具が必要です。入院中に、リハビリをしてもすぐには足が上がるようにはならないので今までの自宅の浴槽はまたげないこと、また、お風呂場、トイレなどに手すりがないと危険であることなど、つまり、退院して自宅に戻るには自宅の改装が必要なことなどがだんだんわかってきました。

 理学療法士の方から、武蔵野市には住宅改修には補助制度があるのではと言われ、調べたら、介護保険を申請することが必要だとわかりました。早速、友人にゆとりえ在宅介護支援センターに行ってもらい、私の状況を相談しましたら、介護保険の適用になるだろうし、住宅改修も申請すれば利用できることがわかりました。すぐに申請をし、入院中にゆとりえ在宅介護支援センターの介護支援専門員、つまりケアマネジャーさん、市の認定調査員が聞き取り調査に来てくださり、今の状況では要介護の認定がおりるだろうということになりました。

 そこで、居宅介護支援事業者を決め、ケアプランを作成してもらい、サービス事業者を決め、契約をしてヘルパーさんも決まりました。退院をしてからこの間、居宅介護支援事業者のケアマネジャーさん、サービスを提供する、つまりヘルパーさんをお願いする事業所の責任者、補助器具センターの作業療法士さん、住宅改修をする業者、福祉用具専門相談員など、多くの方々と会い、それぞれ契約内容の説明を聞き、契約書を交わしました。一人でこれらの説明を聞き、契約書を理解し、署名捺印することは大変なことです。幸い、私は高齢者といってもまだ若い方でしたし、私にはたくさんの友人がおり、協力してくれましたので、退院して自宅に戻ってから10日ほどでヘルパーさんが来てくれるように手配することができました。

 また、人工骨頭を使用すると身体障害者になるということも、病院の療法士が教えてくれました。そこで、友人が市役所の障害者福祉課に行き、障害者手帳の取り方を聞き、必要な書類をとってきてくれました。手術をした医師に診断書を書いてもらい、今、申請をしてまだおりてきておりませんが、申請中です。今回、私は申請をし、介護保険の要介護1、住宅改修費の支給制度を利用することができ、身体障害者手帳を申請中です。ひとり暮らしの高齢者にとって利用できる制度そのものを知り、申請をしなくては制度を使えないということは、とても大変なことだということを身を持って体験しました。

 そこで質問をします。1点目に、市の地域包括支援センターで高齢者の状況を把握しているはずです。利用できる制度を知らせることや手続の援助をし、必要な人に必要な介護、福祉や医療の制度を安心して利用し生活できるような方法を考えてあるのでしょうか。もし今の制度がそこまでいっていなかったら、考えてください。

 2点目に、ひとり暮らしの高齢者でも申請できるように制度の簡素化をすること、そのために国に制度の簡素化を働きかけてください。

 3点目に、今回、私はリハビリ科の療法士さんからの情報で自分の利用できる制度がわかりました。ソーシャルワーカーさんのいる病院ではソーシャルワーカーさんが在宅介護支援センターのケアマネジャーさんと連絡をとり合い、退院に備えて必要なサービスを利用できるようにしているそうです。これは市内の病院です。どの病院にかかっても市や都の制度が利用できるように、市として病院にソーシャルワーカーの配置の援助をしてください。また、病院に市の制度の利用方法を知らせ、申請まで病院がアドバイスできるような制度にしてください。

 大きな2番目は、転倒予防のための筋力アップ体操を気軽にできるようにすることについてです。転倒による高齢者の三大骨折は、手首など手の骨折、大腿骨など足の骨折、腰の圧迫骨折だそうです。高齢になったら転ばないことが骨折を防ぐために重要で、転ばないためには体操をして筋力をつけることが効果的です。介護予防事業として、市では、筋力はつらつ!若返り教室、健康づくり応援教室ころばぬコースなど、また、民間スポーツクラブと協力して高齢者筋力向上プログラムなど、いろいろな教室を行っています。しかし、抽せんがあったり、場所が遠かったり、またはあること自体を知らないなど、専門家の指導を受け筋力をつけなくてはと思っている高齢者は多いのですが、具体的に受け方がわからない方がたくさんいらっしゃいます。市の総合体育館、温水プールは、専門の指導員がいるし、65歳以上の市民は無料で、利用したいという方は私たち東部地域の方にたくさんいました。しかし、市の東部地域からは交通の便がなく、利用したくてもなかなか利用できません。

 そこで質問します。1点目に、東町、南町など市の東部地域から総合体育館へ行く交通機関を考えてください。まずニーズ調査をしてください。

 2点目に、歩いて行ける範囲に専門の指導員が教える教室を充実させ、希望者が全員受けられるようにしてください。

 3点目に、民間のスポーツクラブとの協力を拡大して、身近な場所で取り組めるようにしてください。

 大きな3番目は、安心して入院できる制度の創設についてです。療養型病床の減少で、慢性疾患の高齢者は入院できる病院を探すのが大変です。入院できても遠く、3カ月ごとの転院、病院探しが患者と家族の大きな負担です。また、おむつなども病院の指定のものを使用しなくてはならないところが多く、保険外の負担は大きいものがあります。

 私たち日本共産党武蔵野市議団のアンケートにも、胃ろうやたん取りが必要な高齢者を受け入れてくれる施設が少なく、探すのに苦労している。入院費用が6月のとき1カ月で20万3,776円、衣料リース、洗濯代等で9万9,240円、計30万2,016円かかった。年金生活者にはお手上げである。毎月なので、支払いができなくなったときを思うと、前途真っ暗だ。老人ホームには申し込んであるが、気の遠くなる順番待ちが現状だ。昨年、95歳の母をみとりました。意識のない状態で毎日どう変化するか心配している家族に、次の病院を探して転院の準備をするようにと医師、看護師にそろって毎日のように言われ、終末を静かにみとりたいと思った家族は本当に情けない気持ちでした、など、本当に深刻な実態が書かれています。

 そこで質問します。1点目に、近隣地域の病院に入院できるよう、医師会と協議をし、病院の紹介制度をつくることを市が率先して行ってください。

 2点目に、療養病床を増加すること。転院しなくてもいい制度にするために、国に意見を上げてください。また、市として、3カ月で転院しなくてもよい方法を検討してください。例えば、患者が長期に入院を継続する場合の病院の減収を必要に応じて市が補助する制度の創設などを考えてください。

 3点目に、入院をすると、医療費以外の自己負担がかかります。高齢者入院見舞金制度など、入院医療費の補助制度を創設してください。

 以上で壇上での質問を終わります。市長、また市に、本当に市にある制度を使い切る、使えるようにするためにぜひ考えていただきたくて質問いたしました。よろしく御答弁ください。

◯市 長(邑上守正君)  おはようございます。それでは、梶 雅子議員の御質問にお答えしてまいります。

 冒頭、報告がありましたけれども、今回けがをされたということで、お見舞い申し上げたいというふうに思います。そして、けがをされて、障害の当事者となられて、さまざまな点をまた新たにいろいろと経験されたことと思いますので、きょうの質問もその一部だと思いますが、今後ともさまざまな経験を通じての御意見、御提案いただければなというふうに思います。

 さて、大きなお尋ねのうちの1点目で、利用しやすい介護保険制度ということでございますが、その中での制度の活用のPR、手続等の支援、援助等ということでございますが、市の制度は、先ほど来御案内のとおりさまざまな制度等あるのですが、なかなかそれがすべての皆様方に伝えられていないというような、そんな御指摘もこの間いただいております。いざというときになれば、必ずさまざまな窓口でその御案内を差し上げることになりますが、いざとなる前から、そういう制度の理解あるいは提供というのは必要ではないかなというふうに思いますので、全般的に市の制度のPRにつきましては、わかりやすく伝える工夫を今後とも進めていきたいというふうに思っています。

 さて、地域では、御案内のとおり、在宅介護支援センターが地域の相談窓口として対応しているわけでございまして、状況によりましては、訪問をして書類の記入のお手伝い、あるいは代行申請などもしておるわけでございますし、当然のことながら、市の障害者福祉課、あるいは医療機関とも連携をしているところでございますので、ぜひ、基本的には在宅介護支援センターの御利用をいただきたいというふうに思っておりますが、なかなか場所の問題も含めてわからないという方におかれましては、市に御相談いただければ、当然市の中には包括支援センターもございますので、そこが窓口になってさまざまな情報提供あるいは支援をしていくことになります。いずれにしましても、一報は市役所にお問い合わせいただければ、お近くの在介支を御案内したり、あるいは直接御相談を受けたりということにもなってまいりますので、何かわからないことがあれば、すぐに市の方に御連絡いただければというふうに思っております。

 身障手帳の対象につきましては、病名が同じでも、どのような状態なのか、どのような手術を受けたなど、治療状況で対象になる場合とならない場合があるので、これは主治医に御相談いただかなければならない状況かというふうに思っております。

 次に、今回の梶議員のさまざまな経験の中で、実に手続が大変だったというようなお話もありました。基本的には、制度に基づく運用でございますので、一定の手続は不可欠ではございますが、なかなか現場の声をお聞きしますと、あるいは該当される当事者の皆さん方のお声を聞きましても、なかなかやはり書類等の手続が大変だという声を多々聞いております。

 現在、国の社会保障審議会介護保険部会でも、介護保険制度全般の見直しの話し合いが行われている中で、そういった現状での課題も受けて、手続の簡素化などの検討もされているというふうに聞いておりますので、引き続き国の動向を見守っていきたいというふうに思っておりますし、必要があれば、さまざまな地域の情報も課題も提供していきたいというふうに思っています。

 次に、病院との連携についてということでございますが、大きな病院につきましては、これは医療相談室がありますので、そこでの相談ということになりますが、相談室がないところでは、医師、看護師、リハビリのスタッフなどが相談先の紹介を行っていただけるものというふうに理解をしております。

 医療機関との連携につきましては、医師会や赤十字病院等の協力もありまして、いろいろと合同会議を行っているところでございます。その会議の中でも、病院の方々にも福祉制度や在宅生活の事情を知っていただくよう努めているところでございます。今後も市内の病院あるいは薬局などにも在宅介護支援センターの案内チラシなど、さまざまな福祉の情報も置いてもらうように考えていきたいというふうに思っております。

 次に、転倒予防のための筋力アップ体操などを気軽にできるようにすることということでございますが、まず、この中央部というか、総合体育館がありますこの地域へのアクセスの問題ということでございます。タウンミーティングを各地域でやりますと、やはり必ず、自分たちのまちからこの中央部に直通のムーバスをルート設定してほしいという話もございますが、利便性の高い武蔵野市でありますが、なかなかそういう課題は、要望は後を絶っておりません。しかし、基本的には公共交通機関、バス等の連絡をしていただきながら来ていただければなというふうに思います。吉祥寺であればJRに乗って三鷹駅からバスに乗っていただくというのが基本であります。私も通勤は武蔵境から三鷹、三鷹からバスに乗って市役所に来るということでございますので、基本的にはそういう公共交通機関が充実したまちでございますので、その乗り継ぎで来ていただくというのが第一ではないかなというふうに思います。

 また、吉祥寺からでありますと、路線バスも市役所に向けて、午前中であれば時間3本ございます。午後であれば時間2本ございますので、直接市役所、体育館に来られる場合には、そういう路線バスの御利用も可能ではないかなというふうに思っております。また、あとは、対象者は限られますけれども、レモンキャブだとか、そのような利用方法もございますので、さまざまな公共交通機関を御利用いただければなというふうに思っています。

 次に、そうはいっても、もっと歩いて行ける範囲にそういう健康づくりに関する支援を指導いただけるような教室を充実すべきではないかということでございますが、既に御案内のとおり、地域健康クラブというものをコミセン16カ所と福祉施設2カ所で開催をしております。この地域健康クラブでは、健康プロモーターが地域健康クラブのプログラムの企画・指導を実施し、参加者の体力に合わせた健康づくりのアドバイスを行っておりますし、年間を通じまして、ストレッチ、筋力トレーニング、リズム運動などを行っております。市内全体で1,117名、昨年度の参加状況というふうになっております。また、市内公衆浴場7カ所とコミセンなど9カ所において不老体操を行っております。これはいつからでも参加できます。日曜日以外はいずれかの場所で行っておりますので、ぜひ参加いただきたいなというふうに思っています。

 また、なかなか外に行きにくいという方に対しましては、ケーブルテレビの中で、健康づくり支援センターがだんだん活力アップ体操などを放送しておりまして、結構これを定期的にごらんいただいている方もあって、それを見て室内で体操しているよなんて声も聞いておりますので、ぜひそういう御利用もいただけたらなというふうに思っております。このように、専門の指導者が直接さまざまな場所で、地域でこういう健康づくりの支援を行っておりますので、ぜひ、それらにも御参加いただけたらなというふうに思っております。また、筋力はつらつ!若返り教室というハウスグリーンパークで行っておる事業がございますが、これは有料ではございますが送迎つきというような事業もございますので、そういう活用もいただけたらなというふうに思っています。

 次に、民間スポーツクラブとの連携ということでございますが、総合体育館というのは中央地区に1カ所でございますので、それを補完するような形でのスポーツクラブとの連携というのを以前から行っておりまして、実際に民間のスポーツクラブにも協力をいただき、事業を実施しているところでございます。例えば、東部地域のスポーツクラブでは、いきいき体操教室、西部地域のスポーツクラブでは、元気アップ体操を実施しているところでございます。

 今後もそのような民間スポーツクラブでの連携がもっと深まることができれば、大いにそちらとの連携、あるいはそちらを大いにもっと事業をふやしていくといったようなことも可能性があるのではないかなというふうに思っております。

 次に3点目で、安心して入院できる制度の創設ということでございますが、1点目で、近隣の病院に入院できるようにさまざまな紹介制度をということでございますが、転院先の紹介というのはなかなか難しい面もございますが、病院でも地域連携室あるいはソーシャルワーカーから転院先の紹介を受けられるというふうに認識をしてございます。

 また、市としましても、在宅介護支援センターないし包括支援センターが、ケアマネジャー等からの相談に対応している状況もございます。ただ、基本的には患者さんの状況がわからないと、どの病院が適切かを紹介しづらい面もございますので、したがって、転院先の相談・紹介は、患者の情報を把握している、現在入院している病院からがベターであろうというふうに考えております。

 次に、療養病床の件でございますが、これは御案内のとおり、2006年の医療制度改革の法改正で療養病床の数を削減、そして介護療養型の病床は全廃する方針が出されておりましたが、昨年の政権交代によりましてこの方針は凍結され、今、再検討されている段階かというふうに理解をしております。今後、国の動向を見ながら、また、必要に応じまして市長会でも議論をし、意見を出していきたいというふうに思っております。

 次に、入院医療費の補助制度の創設という御提案でございますが、高齢化が進み、要介護・要支援認定者がふえる中、市におけます高齢者福祉施策については、従来からでもそうでございますが、個人に対する現金給付的な施策ではなくて、認知症高齢者に対する支援事業あるいは中・重度の方に対する福祉施設の整備など、限られた財源の再配分をしながら時代に即したサービスの提供を進めるべきというふうに考えておりますので、見舞金制度等の導入はなかなか困難であるというふうに考えているところでございます。

◯4 番(梶 雅子君)  本当に私は、こういう仕事柄、普通の方よりは随分知っているつもりでいました。でも、まさか自分が介護保険が使える立場になったんだというのは、言われるまでわからなかったんですよね。というのは、やっているときに、リハビリしても、今のあなたの家のお風呂はどれくらいの高さか、あ、それは当分またげませんよと。そうすると、じゃあどうすればいいんですかと言ったら、あと、玄関とトイレとお風呂場に手すりが必要ですよと。そういうのの制度は武蔵野市は補助制度があるはずですよと言われて、ああそうかと思って、これを、「いきいき」とか持ってきてもらって、隅から隅までもう一回読んだんですよ。そうすると、武蔵野市ってすごくいい制度がたくさんあるんですよね。というのは、ただし、それを普通の人が普通に使えるようにならない限りは制度があったって意味がないんですよ。それが高齢者の、特に私は本当にもうひとり暮らしの高齢者なんですよ。だから、資格としてはとても有利でとれるところなんですけれども、それでも申請しないととれない。それからどういう制度がどういうとき使えるかというのは、これを読んだって、私はわかる人の方が少ないと思いますね。それでそのときに、そうしたらいろいろな方がいろいろなことを言ってきてくれたときに、だから、介護保険で要介護をとるのは少なくとも6カ月同じ状況じゃなきゃとれないんだよとか、でも、そうじゃなかったら介護保険を使わなくても福祉の方でとれる、入院していた後、少しの間使うならあるとか。そうしたら、そういうのを、少なくとも本当に知っているというか、教えてくれて、その制度をとって使えるようにするところまで補助してくれないことには、私は、自分であれですけれども、68歳です。だから、まだこれだけ動けるし、友達もいるしでできましたけれども、これが80近い方で、入院しちゃってひとりだったら、言っても意味がわからないだろうし、それに、とれといったって、申請して書類を書いて、私がやったのでこれだけ書類があったんですよね。これは各事業所ごとですよ。これをこの事業所ごとに全部契約書を書いて署名捺印して、それが1つの業者で3枚か4枚ですよね。こんなに大変なことを全部やるというのは、お年寄りはその前に嫌になっちゃいますよ。というより、わからないですよね。

 で、この制度って本当に、仏つくって魂入れずというか、ここをやるのが私は今度の市が直営にした地域包括支援センターの仕事じゃないかと思ったんですよね。それで、そのためにつくったはずなので、そこをやって、私はだから、武蔵野市の職員さんは、よく市長が、市民の中に出ていきなさいって言うんだったら、私はおせっかいしてほしいと思うんですよ、こういういいことは。そこを市長、どう考えますか。本当に、あなたが使えるこういう制度があるから、ぜひ使いますか、だったら申請を手伝いましょうといって、申請なんて言葉は要らないですよね、こういう書類があって、ここに名前を書いてくださいと。ところがお年寄りはもうこんなで書けませんよね。そうしたらじゃあというので、そういうのを一番知っている地域包括支援センターの方が手伝ってやる、そういうために地域包括支援センターってできたんじゃないんでしょうか。ここを一回ぜひ、今度やってつくづく思ったので、ここをまず市長に伺いたいというのが1点です。

 それで、そのためには、本当にこれだけやるので、今言いましたけれども、本当に何度も何度も国に上げていってください。こんな同じような書類をやるんだったら、ケアマネさんが一つやったので私は十分のような気がするんですよね。みんな同じようなことを書かせられるので。そこをやってくださいというのをぜひお願いしたいと思うので。

 それで、そのときに、私が行った病院はソーシャルワーカーがいなかったんですよね。そうしたら、ソーシャルワーカーさんを置いても、それが医療の点数にならないから、だからないんだそうですけれども、そうしたときに、こういう今、市内の病院に案内チラシを置いてもらうと市長おっしゃいましたけれども、そこをもっと徹底して、それこそ病院から、少なくともこれからいろいろ福祉のまちづくりなんかやっていくというときには、そういう専門家がやはりわからない人には少しずつおせっかいをというか、だから、おせっかいというと、余計なお世話じゃない方の、それこそ本当に親切のための一言をぜひ言って、あなたはこういう制度が使えるよと。私は、今回つくづくそれで思ったんですけれども、入院した後だけじゃなくて、いろんな病院に、入院していなくてかかっている人でも、本当に私みたいに該当する人っているんじゃないかなとすごく思ったんですね。ですから、その辺をぜひ病院とか、それから今、市長がおっしゃった薬局とか、そういうところで言ってほしいんですけれども、そこをもっともっと市の方でPRしていただきたいんですけれども、どうでしょうか。

 そのためには、今、一番最初に市長が言った、何せまず市に相談すること、まず一報を市役所にしてくださいとおっしゃいましたよね。私はそれをPRしていただいて、まず何か困ったことがあったら市役所に電話してくださいというのを、どんなことでも、武蔵野市はもう本当にPRしていただきたいんです。ただし、そうするためには、やった以上は、何か来たときに、電話してもだめだったというのが多いわけですよね、回されちゃったとか。だから、そういうことのないように、必ずそういうのをどこかで受けて、それできちっと相談できるような、そういう制度をぜひ武蔵野市としては本当にやっていただきたいと思うんですけれども、それで、何か困ったことがあったらまず一報を市役所に電話してください、そうしたらみんな相談して、何かいい返事がもらえますよというのを、そういう武蔵野市になったら本当に安心できると思ったので、そこをぜひ考えていただきたいんですけれども、そういう、今、市は、市長は、市の職員の方全員、自信を持って武蔵野市はそうなっていると言い切れますでしょうか。そこをぜひそうしていただきたいと思うので、それに市長、そういう市にしていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。そういう市になれば、私は、ほかのことはみんなそこに電話していろいろなことを聞けると思うんですね。

 それで、あと、転倒防止のは、先ほど市長が公共交通機関を使って行ってほしいと言われたんですけれども、転んだ方は、一回転んだ方とか転びそうだという方は怖くて歩けないというんですよ。今、私がそういう状態なんですけれども、自転車を飛ばしてこられたり、周りに人がいっぱい歩いて大きな荷物を持ってきたりされると、そばに怖くてちょっとやっぱりたたずんで待っちゃうんですよね。だから、そういう者にとって吉祥寺の駅とか、階段をある程度上っておりて、込んでいる電車に乗ってまたおりてまたバスに乗ってというのは、とても怖いとおっしゃるんですね。で、そういう方にとって、やはり近所で行ける、そしてなおかつ、お歳をとってきたら、やっぱり家にいて口をきかないというんですね、テレビを見るだけで。だから、そういう体操をするのと同時に、人と話をしたいというのがとても要求としてあるんですよね。ですから、それでどこかに近所に歩いて行って体操しながらみんなと話をするとか、そういうところをぜひ考えていただきたいんです。

 それで、今、コミセンでやっている方もたくさんいて、その方たちは週1回とてもそれを大事にしていて、その日は絶対あけているとかとおっしゃっている方はたくさんいるんですよね。だからやっぱり近くて、それで何人か来ると同じ人の顔があって、話もできてというのは、不老体操もそうですよね。本当に元気になってまたやらなくちゃというのが出るというんですね。やっぱりひとりで家でやっていると、どうしてもいいかげんになったりしてしまうので、ぜひみんなと一緒にやりたいというのがあるので、これは近所でできることを考えてほしいのと同時に、体育館のことは何か考えられないのか、まずニーズ調査をしていただきたいというのがあって、これは何とか考えていただけないでしょうか。毎回出ているんですよね、あちらの東部地域の方から。

 それから、そのためにも民間のスポーツクラブは今2つだけなんですけれども、もっともっと民間のスポーツクラブは武蔵野市内にすごくありますので、ぜひふやしていく可能性を考えて、そうすると、そこまでなら、近所だったら歩いて行ってやってということができるということをおっしゃっている方が多いので、ぜひこれは考えてください。

 それで、3点目の安心して入院できるというのは、医療の方の紹介は難しいとおっしゃいましたけれども、それで、ソーシャルワーカーが紹介しているだろうというけれども、あと、入院している病院が次を言えというけれども、意外と言われていなくて、自分で探している人というのも本当に多いんですよね。で、紹介してくれるのは、八王子の山の中とかすごく遠くになってしまうとかで、ぜひもう少し何とかならないかという方が多いので、特に、高齢者の方が入院していると、見ている方も高齢者なんですよね。そうすると、その方たちが見舞いに行くというところがとても厳しくなってしまう。だから、やっぱり近隣の病院に行けたらとてもありがたいと。最後にそれが本当は特別養護老人ホームに入れたらどんなにいいかと。だけど、幾つも聞いても物すごい待ち番号を言われて、それでなかなかこれじゃあもう入れないという方が多いので、削減の前までは療養型の病床って案外武蔵野市内にも、それぞれの病院に何床かずつよくありましたよね。それが今なくなってしまっているから、ぜひまたそういう療養病床がいろんな市内の病院にできるように、ぜひこれは国に意見を上げていっていただきたいんですけれども。そうしたらみんな市内の病院でも療養病床さえあれば何とかなるというので。

 それで、先ほどので市長の方から返事がなかったのは、診療報酬が低くなってしまった後、市の補助で、少なくとも、先ほど言ったような、もう本当にみとっているような場合でも出ていけなんていうことのないような、何か長くそのままいられるような制度というのを市が補助することでできないでしょうか。そういう制度を市で考えるということは、市としてはできる制度なんでしょうか。それが3の2のところで、補助をというのはそこなんですけれども、それをぜひ考えてほしいと思うんですけれども。

 それと同じように3番目のところは、個人に対する給付ではなくとおっしゃいますけれども、本当に私も、今回入院してみてわかったんですけれども、いろんないわゆる雑費、おむつ代から、毎回3食食事が出ると、その食事におしぼりをつけるかどうか、そのおしぼりも1つ幾らなんですよね。それで、すべてことほどさように、タオルやったら何やったらと一個一個、パジャマは幾らとか、みんなお金なんですよね。それで、その雑費がすごいところへもってきて、あと、特に長くいる方は差額ベッド代も払っていらっしゃるんですよね。そうすると、その差額ベッド代もあったりすると、本当に高齢者の方って、限られた人たちに個人で給付は無理と言うけれども、本当に入院するというのは最悪の事態のときで、本当にもう家でも見られないからということで入院しますので、そういう入院のときにもう少し何か補助があるということは、私はあっていいと思うんですけれども、そこのところはいかがでしょうか。やはり高齢者入院見舞金制度とか、あるだけでも本当に高齢者の方はほっとすると思うんですけれども、そういう見方はできないんでしょうか。

◯市 長(邑上守正君)  基本的には、壇上でいただいた御質問をまた質問いただいたような気もいたしますが、重ねての答弁になるかもしれませんが、お答えをしてまいります。

 介護保険制度につきましては、御案内のとおりさまざまな制度があるということから、逆に制度を活用いただくようなPR活動というのは、やはり今後とも不可欠であろうというふうに思っておりますが、ベテランの梶さんも制度は知っていたけれども、いざ使うとなるとさまざまな課題があったということでございますので、どちらかというと、使うときにより活用しやすいような支援策というのをもう少し考えていく必要があるのかなというふうに今考えたところでございます。現在でも在介支だとかあるいは包括支援センター経由でさまざまな支援をしておりますし、特に明文化しておりませんが、窓口は、その個々によって極めてさまざまなお手伝いをしているかと思っておりますので、今後ともそのような取り組みを継続するということと同時に、ぜひ、何かあればとにかく市役所に御相談いただいて、これは実は、いろんなところで私は申し上げていることなのですが、さらに多くの機会を通じて、何かあれば市役所までというようなことを徹底して伝えていきたいなというふうに思っております。

 それから、健康づくりに関しましては、現在でも地域でそのような事業を行っておりますし、大変評価をいただいているということもあるので、基本的には、そのさまざまな地域の事業を活用いただきたいなというふうに思っておりますし、先ほど紹介をいたしませんでしたが、例えば、各地域では朝のラジオ体操なんてやっていますね。私の身内も毎朝行っているようでありますが、そこで確かに毎朝皆様方と集まって、体操するのもいいのですが、おしゃべりをするというのが大変心のリフレッシュになるといったようなこともあるので、地域の皆様方はいろんな活動をされておりますので、そういうことにもぜひ参加いただければいいのではないかなというふうに思っております。

 それから、公共交通機関、ネットワークとしてはあるわけでございますので、ただ、一部まだ、例えば吉祥寺駅はバリアフリー化が完全に進んでいないということもありますが、今その整備中でございますので、行く行くはそういうバリアフリーが徹底した、つまり段差がない状態で移動が可能となってくる、吉祥寺地区にお住まいの方も電車・バスを使ってこの市役所周辺に来れるというような状態にもなってまいりますので、ぜひそのような公共交通機関を使っていただきたいし、お体が不自由な方に当たりましては、レモンキャブ等の方法もございますので、そういう既存の制度、事業もぜひ御活用いただけたらなというふうに思っています。

 それから、転院問題につきましては、現在では武蔵野市も先行して地域リハビリテーションの事業の一環として脳卒中連携パスも一昨年からスタートしておりまして、まさにこれは病院や福祉施設の連携をもって成り立っておる仕組みでございますので、そういった仕組みを、今は脳卒中ということで行っておりますが、それをさらに拡充をしていくということを今後よく考えていきたい。そうしますれば、まさにその地域リハの連携がより広がっていくということになってまいりますので、そういう考え方のもと、今後ともさまざまな病院、福祉施設、それから市等の連携を深めていきたいというふうに思っています。

 それから、補助制度に関しましては、御通告では高齢者入院見舞金制度ということでございましたので、それについてはなかなか現金給付的なことは難しいのではないか。むしろ、さまざまな新しい需要に対して事業等を展開すべきではないかといったような趣旨を発言させていただきまして、ほかの制度はちょっとわかりかねるのですが、もし答弁していないことがございましたら、再質問いただければと思います。

◯4 番(梶 雅子君)  済みません、一つだけ。この「障害者福祉のしおり」で、きのう他の議員の方が言っていて、障害でもいろんなものがあるということだったんですけれども、身体障害者手帳のところを私が見て自分は絶対わからなかったのは、対象というのが視覚障害者、聴覚障害者、音声機能とかなっているんですけれども、私の場合は肢体不自由者の中に入るらしいんですけれども、その中に上肢・下肢・体幹とかという、それだけしか書いてなくて、まさかこれの、私が人工骨頭を入れたらそれが下肢の4級になるなんていうのは、全然これを見てもわからなかったんですよね。で、いろんな難病者手当なんていうのは、名前が全部こういうふうに書いてありますよね。それで、そのときに、ですから、どこかで対象のところにもう少し詳しいもの、例えば腎臓機能障害者だとか心臓といったら何かわかるんですけれども、この肢体不自由者とかそういうところのをもう少し、少なくともこれを見てわかるように、私は、だから今度は自分で人に言うときに、例えばひざも人工のものが入るけれども、ひざは片足だけ入ったんじゃ障害者にならないで両足人工になると障害者になるとか、すごく変な、変なというのはあれですけれども、なっていたり、いろんなことが今回わかったんですけれども。

 ですからそういうのも、もし何かこういう障害者のしおり──これはごめんなさい、この「いきいき」に比べると、こっちの方は読みづらくてわかりづらいなとちょっと思っちゃったんですけれども、本当に障害者の方がもっともっとわかりやすいようなこの「障害者福祉のしおり」をもう少し考えていただけたらと思うんですけれども、そこはいかがでしょうか。

◯市 長(邑上守正君)  わかりやすい資料というのは大変難しいですよね。細かく書けばいいのかということでもないような気がいたします。あくまで資料でございますので、詳細に伝えるべき資料の必要性もあるし、そうでなくて、何か全体がわかるような、制度の概要が伝えられるような資料の必要性もあるので、その2つが必要ではないかなというふうに思いますが、障害に関しましては、その級の認定というのは別途認定する制度でございますので、個人的に判断する話でもないというふうに思いますので、その件は、やはり専門機関に御相談をしていただかねばなかなかわからないのではないかなというふうに思っております。

◯4 番(梶 雅子君)  というのは、手帳で、次のものをお持ちになって下記窓口へ申請してくださいといって、1で指定医師による所定の診断書となっているから、それこそお医者さんが書いてくださるのかと思ったら、そうじゃなくて、まず市役所の窓口へ行って所定の診断書をもらってきて、それを指定のお医者さんに上げなくちゃいけないんですよね。そういうのまで、やっぱり本当にすごく難しいんですよね。それを、初めてそういうことをやる人、しかもお年寄りの方にというのは、私は10年早いと言われたんですけれども、70過ぎの人にというのは、ぜひ考えていただきたいと思います。
                               
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