●一般質問「今後大型投資が予定される事業等について」(2011年12月9日) 本間まさよ
◯26番(本間まさよ君)  9月議会の中旬にけがをいたしまして、皆様に大変御迷惑をおかけいたしましたが、何とか本会議場もつえなしに歩けるようになりましたので、今後は市民の皆さんに負託された仕事をしっかりとさせていただきたいと思っております。一般質問をさせていただきます。今回の質問は、まず1点目に、ごみの減量と資源化推進事業、サンヴァリエ桜堤で行われております生ごみの処理機について。2点目は、今後の武蔵野市で予定されています、大型投資が想定されます事業について、お伺いいたします。

 1点目の質問は、サンヴァリエ桜堤の生ごみコンポスト化事業についてです。

 昨日、桜堤の生ごみ処理機の対応についての質問がありましたが、この事業について振り返ってみたいと思います。武蔵野市は、桜堤団地の建てかえ事業にあわせて、生ごみの資源化という事業を武蔵野市主導のもとで導入いたしました。設置の負担は当時の公団、そして維持管理費は武蔵野市がという協定を結び、平成11年10月から大型生ごみ処理機が稼働いたしました。現在では、生ごみが24時間、いつでも捨てられるなどの便利さもあり、桜堤の団地の居住者の生活にしっかりと定着しています。年間約200トンの生ごみが資源化され、約25トンのコンポストができ上がっています。このコンポストは、業者によって回収され、落ち葉や小枝のチップと混ぜられ、熟成の堆肥となり、市内の農家で肥料として使用されています。この肥料を使って栽培された作物を、年1回、市内産野菜として桜堤団地内の広場で販売されています。まさに、循環型の資源化事業が行われてきました。

 ことしの夏、東日本大震災の発生に伴い、電力不足が懸念されるとの理由で、市の公共施設等の節電対策で臨時の休館日などの対応が行われました。桜堤の生ごみ処理機も、電力事情ということを理由に停止しております。夏場の節電対策の期間が過ぎ、節電の対象となっていた市の関連施設は通常の業務に戻りましたが、サンヴァリエ桜堤の生ごみ処理機はいまだに稼働はしておりません。団地の住民からは、一体いつになったら生ごみ処理機は稼働するのか、疑問や不満を募らせています。

 昨日の一般質問で市長は、3月末までは休止をすると答弁がありました。素直に考えれば、その後、すなわち4月1日からは稼働するものと受け取れますが、このような理解でよろしいのでしょうか。3月まで休止するという理由は何なのでしょうか。3月まで休むという市の考え方は、団地の自治会や住民の方に説明されているのでしょうか。私は、説明されているとは伺っておりません。今後の稼働の見通しについてお伺いいたします。答弁を求めます。

 私は、今回の質問に当たって、桜堤団地から出た堆肥を使って農作物をつくっている農家の方にもお話を伺いました。この方も、循環型のとてもいい制度だと思う。ことしも肥料として利用したけれども、来年も使う予定だ。生ごみ処理機は動かすべきだと、市にも意見を申し上げたと話を伺いました。団地の住民の方々は、処理機に生ごみを入れる際には、ビニールなどの不純物が入らないように注意をしている。でき上がった農作物を見ると、生ごみに対する自分の意識も大きく変わったと述べていました。自分たちが毎日出す生ごみが農作物をつくり出す。だからこそ、しっかりと分別しているんだという誇りを持っていることがよくわかりました。さらに、生ごみの処理が機械化されているので、ごみをあさるカラスがいなくなり、カルガモの親子が団地内の池に毎日来るようになったという話も伺っております。ごみ資源化の事業が、団地に思わぬプレゼントを運んでくれました。

 この桜堤団地のごみ資源化と資源化推進事業に対する市の評価について、2点目の質問としてお伺いいたします。

 3点目に、桜堤の資源化推進事業の今後の推移、今後、継続していくのか、このことについてもお伺いいたします。

 次に、大きな2点目の質問として、今後、予定されています武蔵野市の大型投資の事業について、お伺いいたします。

 第五期長期計画の策定並びに審議に伴い、今後10年、20年の間に取り組む大型投資の事業、そして金額が幾つかの報告書で紹介されています。それを見ますと、ことし9月に報告された武蔵野市公共施設白書の中で、今後の施設整備にかかるコスト試算は、武蔵境、吉祥寺駅周辺整備費用約130億円、事業道路改良新設費用約240億円、下水道再構築費用約389億円、これは下水道総合計画案の中に示されております金額と同じです。クリーンセンター建てかえ費用約80億円などとなっています。第五期長期計画の答申では、3駅周辺の都市基盤整備は110億円、道路整備250億円、下水道整備410億円、新クリーンセンター80億円、市立小・中学校、保育園等の建てかえ、保全、維持修繕等の費用750億円の計1,600億円となっています。いずれも今後20年間に見込まれる大型投資等の事業試算です。

 もちろん公共施設白書のコスト計算は、平成21年度からの20年間で、第五期長期計画答申のコスト計算は平成24年度からになりますので、誤差はあると思いますが、大型事業はこれからの事業が大半ですので、この2つの報告書の金額の違いはどこにあるのか、気になりました。クリーンセンターの建てかえは80億円で同額ですが、駅周辺の整備費用では3駅、吉祥寺・三鷹・武蔵境の駅周辺都市基盤整備が長期計画答申では110億円、一方の報告書では、武蔵境と吉祥寺駅の周辺整備で130億円と、2つの駅にもかかわらず、20億円多くなっています。8月の鉄道対策・武蔵境駅周辺整備特別委員会で、高架化事業を除く武蔵境の駅周辺整備費用は50億円と答弁がありました。これに鉄道高架化事業がプラスをされると思います。また、吉祥寺駅南口駅前広場は、平成12年4月の臨時議会で事業計画が報告され、当時50億円近くかかると説明がありました。

 今後は、武蔵野公会堂も含めた吉祥寺の南口の開発も議論されてくると思いますので、この金額はどのぐらいになるのか。また、三鷹駅北口の補助幹線道路の計画線が引かれてから、既に20年になります。これも駅周辺整備費用に含まれているのでしょうか。また、道路整備費は、それぞれの報告書に示された金額に10億円の違いがあります。道路の改良と新設の金額の割合はどうなっているのでしょうか。下水道整備費も武蔵野市下水道総合計画に示された389億700万円の建設費の見通しというのは、細かく項目ごとに示されていますが、第五期長期計画答申では20億円も増額しています。20年間の大型事業経費ですから、きちっとした詳細な説明が求められると思います。

 今回出された長期計画答申でも、都市基盤の再構築・維持には多額の投資が必要になることから、市民への情報提供を積極的に行いながら、不可避の課題である都市基盤の再構築を計画的に推進していくとうたっています。私は、報告書の金額の違いを挙げているのではなく、きちっとした大型投資の内容と、それに基づいた金額をぜひお示しいただきたいと思います。市長に明確な答弁を期待したいと思います。

 大型投資が予定されています事業の2点目に、公立小・中学校の建てかえ、大規模改修等の課題について、お伺いしたいと思います。

 武蔵野市行財政改革アクションプランでは、学校施設については、現在まで予防・保全の適切な維持が図られており、平成19年から20年にかけて調査及び検討を行い、ここ10年間程度は建てかえるものはない状況であると報告されました。学校の建てかえは10年間はないということですから、その後、建てかえか大規模修繕を計画的に行うための検討、基準づくりが課題となってまいります。建てかえを行う学校と大規模修繕で済ます学校の基準はどのようなものでしょうか、お伺いいたします。10年以上先の課題になりますが、建てかえ、大規模修繕の現時点での国等の補助金、補助率の差があれば、これもお示しいただきたいと思います。学校施設の建てかえに当たっての武蔵野市の基本的な考え方をお伺いいたします。

 大型投資が想定される事業の最後に、水道事業の問題をお伺いいたします。

 下水道とともに上水の排水管や施設の更新に大きな金額が想定されます。今後の大型投資事業の金額を示す幾つかの報告書を見ても、水道事業は除くとなっています。これは、東京都との一元化を念頭に入れたものと思われます。では、都営水道との一元化に向けた検討はどの程度進んでいるのでしょうか。東京都との協議のほかに、武蔵野市として検討しなければならないこともあると思います。市は、都営一元化について、災害時などにバックアップ機能ができることや、インフラ整備の負担などを一元化推進の理由に挙げています。

 しかし、一元化の問題点もあると思います。水道料金については、東京都との料金格差を少なくするために、武蔵野市の改定、値上げが行われました。災害時の対応を一元化の大きな目的にしていますが、都営水道は多摩地域には給水管理事務所とサービスステーションを置く管理体制ですので、現在の武蔵野市のように、大きな災害や事故が発生したときに、すぐに市内から職員が対応するということはできないと思います。実際に、阪神・淡路大震災でも、広域の水道事業の地域では復旧がおくれたという報告も伺いました。都営水道との一元化について、検討しているとありますが、具体的に何を検討しているのか、お伺いいたします。一元化されれば、今後の新規事業はすべて都営水道の事業会計で行われるのでしょうか。また、市が考える一元化のメリット、デメリットについてお伺いいたします。

 以上、サンヴァリエ桜堤の資源化推進事業と今後予定される大型事業の内容等について、お伺いいたしました。数字の問題もありますので、ぜひ市長に明確な答弁をお願いし、壇上での質問を終わらせていただきます。

◯市 長(邑上守正君)  それでは、本間まさよ議員の御質問にお答えしてまいります。

 大型投資が予定される事業ということで、その1項目めがサンヴァリエ桜堤のコンポストについてということでございます。昨日も他の議員からこの問題について御質問いただきましたので、答弁が一部重なる場面があるかと思いますが、確認のためにお答えしてまいります。

 サンヴァリエ桜堤のコンポストの稼働の見通しということでございますが、昨日も御答弁したとおり、現在では電力使用量の削減が求められている期間でございますので、その結果として来年3月末までは休止していこうという方針を決めているところでございます。

 2点目で、桜堤の生ごみ資源化事業評価自体は、壇上でおっしゃられたとおり、もちろんごみ焼却量、クリーンセンターに持ち込まれます焼却量の削減に大きく貢献いただいているということと同時に、それが堆肥化につながっているということで、環境面では大変よい取り組みであるのではないかなということと同時に、先ほども御指摘いただきましたけれども、住民の皆様方がこの間、環境意識を大変増してこられまして、コンポスト化事業の成果といいますか、効果といいますか、それが評価として挙げられるのではないかなと思っております。

 コンポストは、24トンですか5トンですか、それが肥料になっているということでございますが、実際にはその中での半分ぐらい、12トンが市内農家で使われているということを聞いております。私ども、桜堤で事前のコンポストへ行く素材が、事業者の方に行って、他のいろいろなものと混ざり合って肥料となっているということでございますので、桜堤のものがそのままそっくり、ダイレクトで来るというよりか、多くのごみが混ざって、それが堆肥化されて、その一部がまた戻ってくるという循環でございます。しかし、200トンのごみであったものが、結果として武蔵野市内には12トンの肥料になって返ってくるという循環型を生み出しているなと思っております。

 今後の見通しなのですが、循環型ということは大いに結構ですし、環境ということでも大変評価すべき事業だったと思っているのですが、一方でその分、コストやエネルギーがかかっているという大きな課題がございました。特にことしにおきましては、本年、3.11東日本大震災においても、エネルギーの問題が大変課題となった年でございますが、環境問題についてもエネルギーの視点を考えなければいけないのではないかと思っておりますので、エネルギーコストの面をどうやって対応するのか、考えていくのかというのは大きな課題だと思っております。先日も他の議員からさまざまな工夫を提案いただいた件もございますが、なるべくエネルギーやコストを使わないで循環型の社会というか、生ごみの対応が、堆肥化できる方式がいいのではないかなと思うところでございますので、この件は自治会の皆様方とも十分に議論して、いい方式が生み出せるように検討してまいりたいと思っているところでございます。

 2点目で、大型投資の事業ということで、この間、幾つかの予測数値を出させていただきまして、大変わかりづらく、御迷惑をおかけしたと考えているところでございますが、現時点では第五期長期計画の計画案に掲載されたものが最新のものでございます。この試算においては、平成24年から平成43年度までの、今後20年間に見込まれる大型投資等についての事業費の試算ということで、それぞれの大枠は先ほど壇上で指摘いただいたとおりでございますので、それぞれの大枠の内訳というのですか、それを若干説明を加えていきたいと思っております。

 まず、3駅周辺の都市基盤整備110億円という数字でございますが、これは吉祥寺圏のまちづくりが50億5,000万円、中央圏のまちづくりが5億円、武蔵境圏のまちづくりが50億5,000万円、合計が106億円でございますが、これは若干丸めて110億円にしているということでございます。

 道路整備事業250億円でございますが、幾つか細かいのですが、区画道路拡幅整備事業で117億8,000万円、景観道路事業で25億4,000万円、狭あい道路拡幅整備事業で10億円、道路新設改良事業で48億円、環境舗装事業で48億円、橋梁新設改良工事で8,000万円、このような数字の内訳となっております。

 下水道事業につきましては、平成24年から33年までと、平成34年から43年までに分かれますが、前半の33年までの内訳を申しますと、広域的汚水処理47億円、浸水対策で19億7,000万円、合流式下水道改善施設整備54億2,000万円、下水道管渠整備6億3,000万円、下水道臭気対策2,000万円、下水道管渠再構築122億7,000万円、石神井川排水区雨水幹線整備9.1億円という形で考えておりまして、約260億円です。そして、後半は合計でそれに加えて150億円といった数字を内訳として持っております。

 新クリーンセンターにつきましては、80億円ということでございます。

 5点目の小・中学校や保育園、それにこれはその他の公共施設も含まれるものでございますので、その保全・維持修繕費等の費用が750億円ということで、施設白書と違うのは、スタート年が違うということと、施設白書では耐用年数を50年としておりましたが、今回の長期計画の時点では耐用年数を60年と長くしておりますので、その分、若干低くなっているのではないかなと思っております。合計で750億円ということでございます。

 そして、今、申し上げました総計で1,600億円ということでございますが、これは長期計画を議論いただくために、不可欠な都市基盤の維持・再構築や公共施設の建てかえ、そして維持に必要となる経費を概算でお示ししているもので、事業化が決定されていないものも含まれております。また、現時点では見通しの立たない事業も発生することも考えられますので、あくまでこれは現時点での見通しであるということを御理解いただきたいと思っています。

 学校の建てかえに関するお尋ねは、教育長より答弁申し上げます。

 最後に、水道事業の一元化ということでございますが、今、具体的に何を検討しているのか、そして一元化に関するメリット、デメリットということでございますが、検討内容は、正式な協議にまだ至っておりません。一元化へ向けた協議を開始する前段階として、事務的な課題整理を行っているところでございます。例えば施設水準の確認ということで、浄水場あるいは水源施設あるいは管路施設の状況などを整理し、それを都の方に見ていただいているということでございます。

 もう1つは、経営状況の確認ということで、市の水道事業の予算・決算、そして事業の内容を整理し、都の方に提出して見ていただいているということでございます。

 メリット、デメリットということですが、メリットというのは、なぜ一元化につながってくるかという理由でございますけれども、将来にわたる水道水の安定供給が可能となる。つまり、現時点では非常にリスクを抱えていると判断しております。と申すのも、現時点では完全なバックアップ機能が確立されておりませんので、災害や事故などで浄水場や配水本管が被害を受けた場合、大規模な断水が発生するおそれがあるということをリスクとして考えているところでございます。一元化されれば、市境で東京都の水道管とさまざまな箇所でつながることができますので、安定給水の安全度が飛躍的に向上すると考えているところでございます。

 もう1つは、老朽化施設の浄水場なり配水本管等の整備の進展が図れるだろうということでございます。水道水を供給しながら、現在の浄水場及び配水本管の更新を行うことは、極めて厳しい技術的な課題があります。東京都の水道管とつながっていれば、この辺の事業も広域的な水運用ができますので、それを行いつつ、浄水場、配水本管を断水してでの工事施工が可能となってまいりますので、そういう老朽化施設の更新工事が容易になってくるだろうといった判断をしているところでございます。

 デメリットというか、今後の課題の一つとして、現時点での水道料金は東京都と比べると武蔵野市の方が若干安うございますので、その意味で東京都と同一となると負担が増加するといった課題を感じるところでございます。現時点では、いずれにしましても、正式な協議の前のさまざまな情報をお伝えし、事前の準備的な課題整理をさせていただいているということでございます。

◯教育長(山上美弘君)  建てかえの問題、大規模改修、これは財政の問題もありますし、財政も含めた総合的な判断が必要なことなので、教育委員会が言えることといっても限られますけれども、限られた中でお話したいと思います。

 学校施設の整備の方法は、建てかえと大規模改修がございますけれども、建てかえ、大規模改修ともに、先ほど議員がおっしゃったように国庫補助の対象になると理解しております。平成23年度の補助事業では、建てかえの場合の補助率は3分の1、それから大規模改修の場合の補助率は7分の2とされております。いずれの補助の場合も、実際の事業費と国庫補助の差額については一般財源、起債と、これは議員、御理解のことだと思います。

 先ほど議員が御指摘されましたように、平成21年3月に改築とか改修についてを目的に検討を行いまして、その中で当面10年間程度は改築をする施設はないという結論になったということでございます。議員が聞きたいことはきっと別にあるんだと思いますけれども、建てかえとか大規模改修、小・中学校ということですから、皆さん御存じのように教育の場でもありますし、地域の文化センターでもありますし、防災の拠点でもありますし、地域の住民の交流でもありますから、ただコスト比較だけでこの問題は語れないというのが教育委員会の立場でございます。

◯26番(本間まさよ君)  数字的にも細かく御答弁いただいたんですけれども、まだちょっとわからない問題もありますので、時間のある限り、伺いたいと思います。

 まず最初に、桜堤のコンポストのことですが、3月末までは休むけれども、4月1日からは動くということでいいんですよね。そういうことだと市長は答弁されたということでいいのかどうか、もう1回明確に御答弁いただきたいと思います。このことに関して、3月まで休むということは、団地自治会の方たちにきちっと説明されているんでしょうか。私がこの間、団地にお住まいの皆さんとお話をさせていただきましたが、きちっとこの市の考え方というのが伝わっていないと思うんですが、市長、いかがでしょうか。もし伝わっていないのであれば、これは市の事業ですし、きちっと説明する責任があると思います。先ほど、この事業の存続や今後の事業については、自治会とよく協議してということですが、まず最初に今、休んでいることや、その稼働に移る経過についてもきちっと説明すべきだと思います。御答弁いただきたいと思います。

 それから、この処理機の問題については、現在、処理機は使えるわけですよね。それが休んでいるということで、今後ということになれば、買いかえとか何かのときだったら、その後の方針という形になると思いますが、使えるものをそのままやめてしまうというのは、私はちょっともったいないなと思いますので、経過についてもきちっと地元の皆さんとよく協議していただきたいということで、このことについてはまず御答弁を求めたいと思います。

 それから、大規模な投資が求められるものについてなんですが、例えば3駅のことについては、三鷹は5億円と言いましたが、これは三鷹の補助幹線の買収などの金額もここに入っているということなのでしょうか。

 それから、吉祥寺の開発、これは南口広場のことが主だと思うんですけれども、これが事業として中身として入っているのか。

 それから、武蔵境でいえば、側道を含めた道路事業については50億円というのを伺っておりますけれども、これにプラス、鉄道高架の事業も入ると思いますが、これは算定されていないのか、そういうことがよくわからないというのがあります。

 それから、下水道事業も410億円ということでございましたが、市がつくった下水道総合計画より金額がふえていますね。こんなに詳細につくられた計画案の後に、またもう一度改めて見直して20億円ふえるというようになったのかどうかというのも、これもまとまったのは結構直近の問題なので、その辺もよくわからないというところがあります。その辺を伺いたいと思います。

 それから、水道については、一元化の結論というのは、市はいつごろまでに出すとお考えでしょうか。これが長引けば、また水道事業の大規模投資にもつながってくるのかなとも思いますし、その辺のことについてもちょっとわかりませんので、一元化の結論というのを大体いつごろまでに出したいとお考えになっていらっしゃるのか。それから、一元化されることによって、その後は武蔵野市ではなく、すべて都営の水道事業として武蔵野の水道の布設がえ、施設の新設なども行えると理解していいのかどうか、そこを確認させていただきたいと思います。

 最後に、学校の施設改善については、財政的な問題は市長部局だと教育長がおっしゃっておりましたので、何か補足する御説明があればお伺いしたいと思います。

◯市 長(邑上守正君)  まず、桜堤の件でございますが、3月末までは休止するということは決定しておりますが、その後については決定しておりません。それの休止について、自治会に私としては伝わっているものと思っておりますが、正確に伝わっていなければ、これは近々に直接御説明したいと思っています。同時に、今後のあり方についても、自治会の皆さん方と話し合いをスタートしたいと思っています。

 それから、大規模投資につきましては、先ほど私が述べた数字のさらなる内訳については、ちょっと手元にございませんので、担当よりわかりましたら補足させます。

 それから、水道事業の一元化の予定でございますが、そういうリスクを考えますと、なるべくできる限り早くということは期待する、希望するところでございますが、いかんせん東京都との協議になってまいりますので、その辺の明確な時期というのは、こちらから申し上げることが難しいのではないかなと思っております。東京都との関係もございますので、今後の水道に関する整備事業費についても、この大型予算の中には計上していない状況でございます。

◯都市整備部長(堀井建次君)  お尋ねのありました三鷹駅周辺に補助幹線の事業費が含まれているかということですが、これについては含まれておりません。また、武蔵境駅周辺の開発の中にも、御指摘のとおり、高架下の事業費は計上されておりません。

◯26番(本間まさよ君)  まず、桜堤のこのごみ処理は、動かさないという結論を出したわけじゃないですよね。それは、3月までの間に市の方が結論を出して、そして動かすか動かさないかというのを決めるということなんでしょうか。時間もありますので、ちょっと明確な御答弁をいただきたいなと思うんです。地元の団地の皆さんは、今の時点では、ぜひ処理機は稼働してほしいと強く希望しているんですね。それで、市のいろいろな考え方というのは、今後、自治会や住民の方たちと協議するにしろ、このまま動かさないというのはぜひやめていただいて、まず動かし、その後協議するというようにならないのかどうか、ちょっと伺いたいなと思います。

 それから、大型投資については、まだ明確でない部分もあります。今、部長が言われたように、補助幹線は入っていないとか、高架化事業についても入っていないということや、まだわからない部分がいろいろあります。それで、今、長期計画の議論もされていますが、今回の第五期長期計画でよく言われるのは、大型事業がこんなにかかるということで、市民の要求というのがなかなか通りにくい雰囲気になっているのは、市民の方たちが受け取っている率直な感想なんですね。長期計画の答申の中にも、市民にこの大型投資の金額も含めて、内容をきちっと説明することが必要だと書かれておりますので、議会や市民にもっと明確な大型投資に対する金額・内容を説明することを強く求めたいと思います。やり方については、市長の方に一任したいと思いますが、資料も含めて議会に提出するなどのことを強く求めたいと思います。

 最後の水道の一元化については、東京都は一元化するについては何らかの条件というのを市に示しているんでしょうか。交渉事ですので、議会にすべて言うのは難しいというのがあるのかもしれないんですけれども、それでも一元化問題でも議会の中での議論というのは重要な問題だと思いますので、発言できる、紹介できる範囲でぜひ御説明いただきたいと思います。

◯市 長(邑上守正君)  桜堤の件に関しましては、3月までは休止するということでございます。その後はまだ決めていない。つまり、その後動かさないといった選択もあり得るのではないかなと思いますが、いずれにしましても、これから自治会の皆さん方と話し合いを進めて、その経過次第だと思っております。

 2点目の大型投資につきましては、長期計画の議論と絡めて概算を出したものでございますので、精度としては、今の精度が精いっぱいではないかなという気がします。ただ、先ほどこちらで内訳を申し上げましたような数字も含めて、なるべく市民の皆さん方にわかりやすいような形での公表に努めていきたいと思っております。

 それから、水道の一元化に関するさまざまな東京都とのやりとりの中での条件というのは、まだ具体的に正式な協議はございませんので、そういう条件は承っておりません。まだその手前の段階だと御理解いただきたいと思います。

◯26番(本間まさよ君)  では、桜堤のコンポストの事業については、ぜひ住民の皆さんの声を聞いて、動かすということで、その後議論していただくというように強く要望しておきたいと思います。

 それから、都の一元化については、三鷹市等が既に実施されております。三鷹市と同じような条件として進められていくのであろうと思っておりますけれども、今後も議会にその都度その都度、ぜひ専門委員会でいいと思いますが、御報告いただきたいということを要望して終わりたいと思います。

                               
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