●一般質問「活気のあるまちづくりについて」(2012年2月29日) しばみのる
○25番(しばみのる君)  皆さん、おはようございます。日本共産党・しばみのるでございます。一般質問をさせていただきます。テーマは、活気のあるまちづくりについて、大きく3つの質問をさせていただきます。

 まず初めに、国政についてです。民主党野田政権は、社会保障と税の一体改革として、消費税を2015年までに10%に増税をする大増税法案を成立させようと、2月17日に閣議決定いたしました。多くの国民からこの計画に対する強い不安と反対の声が広がっています。同時に、国民みんなが安心できる社会保障をどうやって再生、拡充していくのか、国と地方の財政危機をどうやって打開するのか、そのための財源をどうやってつくるのかについて、多くの国民が答えを求めています。

 日本共産党は、所得の少ない人に重くのしかかる最悪の不公平税制である消費税の大増税計画に、断固として反対を貫きます。消費税に頼らずに社会保障を再生拡充し、財政危機を打開する提言をしています。昨年行われた中小企業4団体の中小企業における消費税の転嫁に係る実態調査では、消費税増税が実施されれば中小の業者でも、現在でも年間1,500万円以下の業者の約7割の方々が、消費税分を価格に転嫁できないと言っています。これがさらに増税となれば、身銭を切ってまで消費税を払わなければならない深刻な事態になってしまいます。

 この問題について、全国商工連合会会長は毎日新聞のインタビューで、「消費税5%もの負担がしわ寄せされれば、中小企業の利益は吹っ飛んでしまう。廃業がふえ、国や地方の税収も逆に減るのではないか」と言われています。中小企業者、商店主の皆さんの必死の努力にもかかわらず、景気の低迷は消費者に大きな影響を与えるものと思います。

 このような大変な景気低迷の中で、高齢者の購買圏域が500メートルから300メートルに狭まりつつあると言われております。高齢者の皆さんは、地元の商店街を頼りにされていると伺っています。安心して買い物ができるなど、地元商店街で買い物ができると大変助かるなどの声が多く寄せられています。もうこれ以上商店がなくなることになると、さらに買い物が困難な人がふえるばかりです。

 買い物困難者への対応策の一例として、東京都清瀬市では、高齢者や障害者など買い物に出歩けない市民のために、商工会が買い物を代行するという事業を始めると発表されました。2012年の予算案に関連経費として盛り込むとのことです。清瀬市は多摩26市で高齢者率がトップということもあり、買い物が困難な人が多く、ヘルパーなどに買い物を依頼するケースが多いため、市と商工会が連携して市民へのサービスを進めるというものです。武蔵野市の商業を支えている路線商店街が元気になり、活気あるまちにしたい。以下質問をいたします。

 第1に、商店街の活性化について、以下4点質問をいたします。

 1つ目は、駐輪場の設置についてです。現実的には、どこの商店街でも独自に駐輪場を設置することは厳しい問題であると思います。しかしながら、少しでもたくさん買い物していただく、少しでも遠い住民の方でも買い物に来てほしいというのが、路線商店街の皆さんの現実的で切実な要望であると思います。空き地や歩道の一部を常時買い物用として利用できればという声も聞いています。便利になり、少しでも多くの市民の皆さんに買い物に来てほしい、買い物に来ていただければ商店街の活性につながることになるという要望でございます。大変難しい問題であると認識をしています。大型店舗では独自に駐輪場は設置すべきですが、路線商店街については市で駐輪場を確保する、市で協力していただくことが必要だと考えます。いかがでしょうか。

 2つ目に、現在一部の商店街で行われている「むチュー券」など、さまざまなキャンペーン企画などの効果により、買い物の回数がふえる、商店に買い物に行くきっかけとなるなど、少しでも集客につながるようにと、その方策について市は商店会の方々とさまざま協議をされていると思います。市でつかんでいる商店街の現状と、今後市が進めようと計画をしているイベント企画などについて、お聞きしたいと思います。

 3つ目に、現在商店街の立案型活性化の計画書を作成、提案することにより、東京都や市から商店街は補助金が受けられることになっていると聞きます。しかしながらその申請方法について、なかなか難しいなどの声も聞きます。より効果的な集客計画やイベント企画など、立案、計画をしたり、そのことで市から経営専門家などによる相談も受けたいという要望も聞きますが、市でできる援助について御意見をいただきたいと思います。

 4つ目に、商店街では地域の市民の方々に少しでも便利で利用していただけるように、よりよいサービスができるように、日々努力されています。商店街が元気で活気があり、市民の皆さんが安心して楽しく買い物ができるまちづくりに市が協力できることについて、努力を求めたいと思いますが、そのことについてどのようにお考えか、御意見をいただきたいと思います。

 大きな2番目として、空き店舗の利用について、以下3点質問いたします。

 1つ目に、商店街などにある空き店舗などのスペースを利用して、高齢者の方などが買い物をする際に休憩をしたり、トイレを利用したり、また、家族や友人などと語り合う場として利用できる場所があればという声も聞きます。市民の方が少しでも楽しく安心して買い物ができるように、また買い物に行きたくなるなど、買い物をする機会がふえることにつながると思います。市や開発公社が商店会とさまざま協議していることと思いますが、空き店舗の状況など把握をしていただき、触れ合いと温かみのあるまちづくりをぜひとも進めていただきたいと思います。そのことに積極的な回答をいただければと思いますが、いかがでしょうか。

 2つ目に、特に他地区との境界に近い市民の方の要望ですが、武蔵野市内で買い物したくても、商店街などに駐輪場がないために、杉並区や練馬区のスーパーなどで買い物をされているということを聞きます。地域の商店街で買い物ができるように、商店街の活性化のため、空き店舗や一時的な買い物用の駐輪スペースを確保できるように、さらに努力をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 3つ目に、商店会によっては容積率を上げてほしいという声などを聞きます。店舗と家屋が同じ建物だと、後継ぎがいないということになれば、人に貸す場合は、店舗と家ごと貸し出しすることになるということです。後継ぎがいないというのは深刻な問題だと伺います。容積率が上がるということになれば、仮に店舗と部屋を貸し出しても、建て増しなどで引き続き住むことが可能となり、地元に貢献ができるのではということです。後継ぎがいなくても地元で商売が続けられるように行政で考えていただきたいなど、市に対して期待と要望の声があります。市はこのような市民の悩みなどをつかんでいらっしゃるのか、またどのように検討されているのか、お伺いをいたします。

 大きな3点目として、高齢者健康支援事業について、以下4点質問いたします。

 1つ目に、健康づくり支援センターの企画であるいきいき体操についてです。参加をされている方々から、元気になる、もっと続けたいなど、非常に評価が高い声を聞いております。この3月末に場所が変わるということで、参加されている方から、場所を変えないでほしい、もっとここで続けたいという声も上がっております。市に直接要請をされたことは、市長も御存じだと思います。このいきいき体操は、広く高齢者の方々に健康づくりのきっかけにしていただきたいという目的で始まり、現在40名もの方が常時参加されています。非常にいいことだと思います。

 参加されている方々からは、参加人数をもっとふやしてほしい、場所を変えないでほしいという声もあります。参加されている方へ丁寧な事業内容の説明とその目的など、また参加者の要望について時間をかけて話し合う機会を、ぜひとも設けていただくことを求めたいと思います。東部地区ではスポーツ施設などの公共施設が少ないため、民間事業者への協力要請が必要な状況です。市民からの要望の高いこの事業を、今後とも市民とともに進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 2つ目に、市は長期計画の中で、「長寿のまち吉祥寺」を目指すことを提言されています。そのことでさまざまな健康づくり事業を進められていますが、その内容がまだまだ市民に広がっていないという声を聞きます。市の健康事業が広く市民に知らされ、利用されてこそ、その目的が達成されていくものだと思います。地域のコミセンなど、市民が目に触れるさまざまな場所を利用して、また情報手段などを活用し、広く情報伝達を行っていただきたいという声も聞きます。この点についてぜひ御意見をお伺いいたしたいと思います。

 3つ目に、ひとり暮らしの高齢者の引きこもりぎみの方が人知れず亡くなるという惨事が、報道などでも知られています。ガス会社などの検針で状況確認や遺体が発見された例などもあります。ひとり暮らしの高齢者については、訪問などで声かけをするなどしないと状況がわからないのが現状であると思います。地域での支え合いを進めるためにも、市が積極的に地域に入り、さまざまな課題解決に努力をすることの必要性を感じます。地域への支援の一環として、市による定期的な訪問体制をつくり、状況確認と健康づくりの案内や、また居場所への参加などを進めるなど、生活相談業務を前向きに取り組む必要性を感じます。市による地域の活性化に向けた積極的な施策を求めたいと思います。市長の見解を伺いたいと思います。

 4つ目に、市民が安心して武蔵野市で長く住み続けられるということが、長期計画の理念の一つであります。そのためには、まず市民の家計と商店街が元気でなければならないと思います。地域の商店街では、このまま消費税が増税されることになれば、営業ができない商店街が軒並み出てくるのではと懸念されています。そのことは商店会の方々などからもたくさんの声を聞きます。市民の命と暮らしを守る自治体の長として、市長会などさまざまな場で武蔵野市民の暮らしと営業を守るために、消費税増税反対の意見を述べていただくことを求めたいと思いますが、市長の見解を伺います。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。答弁をよろしくお願い申し上げます。

◯市 長(邑上守正君)  おはようございます。それでは、一般質問2日目、しばみのる議員の一般質問にお答えしてまいります。活気のあるまちづくりについてということで、商店街の課題と、そして高齢者のさまざまな施策についてお尋ねいただきました。

 市内の商店街の状況を見ますと、いずれの商店街の皆さん方も大変今苦労されているということを聞いておりますし、社会全体が活況が厳しい中で、地域の商店街もそれに連動したような形で、さまざまな影響を受けているんじゃないかなと思うところでございます。その中で、商店街の活性化の施策は武蔵野市としても、さまざま積み重ねてまいりましたけれども、1点目として駐輪場の設置というお話をいただきました。

 この間、一般市民の駐輪場対策として、駅前を中心に駐輪場の拡充を図ってまいりました。市内では今、3駅周辺で3万台規模の駐輪場等確保したところでございますが、一方で、昼間の買い物客の皆様方の駐輪がまだまだ不足しているという課題をいただいているところでございます。基本的には買い物目的であるとすれば、その商店なり商店街が、そういう受け皿を設けるべきだとは思っておりますので、基本的には商店街の皆様方のさまざまな取り組みに対しまして、市も支援をしていきたいと思っていますし、民間の駐輪場の設置に関しましては補助を出そうといった、そんな仕組みも用意してございますので、ぜひそのような活用もいただけたらなと思っています。

 歩道上の利用ということにつきましては、私は現時点では否定的でございまして、せっかく吉祥寺のヨドバシカメラの前の通りを初めとして、あるいは三鷹駅の北口の通り、これは民間のお力もいただきながら駐輪場を確保して、以前暫定的に利用していた自転車をそこにおさめたことができましたので、やはり歩道というのは歩行者に開放されるべきものでございますので、逆に歩行者が豊かに歩けることが、地域の活性化、商店街の活性化にもつながると思っておりますし、防災的にもいざというときに自転車がいっぱいですと、災害のさまざまな活動ができないということもございますから、歩道の利用についてはなかなか難しいと思っておりますが、ぜひこれからは、商店街単位なのか、できれば商店街としての駐輪場の確保を含めて、ぜひお考えいただけたらなと思いますし、市も必要な協力をしてまいりたいと思っています。

 2点目で、商店街の活性化について、現在さまざまな動きがあろうかということの中で、市がつかんでいる現状と課題ということでございますが、幾つかの商店街では活性化策ということで、補助事業も使われながら、いろんな事業をされているところでございます。市の路線商業活性化総合支援事業の中を見ましても、中央地区の商店連合会の実施をしております、むチューふれあいまつり、あるいはむチュースタンプ事業、武蔵境商店街連合会で実施をしておられますファミリースタンプ事業、あるいは抽せん会など、さまざまな工夫をされて実施されているのではないかなと思っております。

 中央地区では、むチュースタンプの一連の事業の中で、「むチュー券」というのもおつくりになられて、加盟店の販売促進、若手経営者あるいは2世同士の交流促進、地域の連帯感の醸成など、さまざまな効果も生まれていると聞いておるところでございます。

 商店街の皆様方もそういった独自のさまざまな取り組みをされておられますので、東京都の補助事業ないし市のさまざまな支援事業がございますので、そういうことも最大限活用いただきながら、それぞれの地域での活性化になればと考えているところでございます。

 3点目で、そういった補助事業等があるのだけれども、なかなか申請が難しいといったようなこと、そして相談を受けるような仕組みができないか等についてのお話でございますが、確かに東京都の元気出せ事業については、かなり前年度の早期の段階で行わなければいけないということもあって、手続等もかなり複雑だということをお聞きしております。ですので、それにつきましても、市の方で書類のつくり方も含めて支援をさしあげている経過もございますので、ぜひ市の方にも御相談いただきたいなと思っています。

 またそのような、前年度の早い時期に申請をしなければいけない東京都の事業も活用いただきたいのですが、一方で、もう少し柔軟に臨機応変に対応できるようなということで、市の方では企画提案型の補助金制度を、今年度、23年度創設した経過がございまして、それについては大変御好評にスタートできたのではないかなと思っておりますので、そのような事業もあわせて活用いただけたらなと思っております。

 また、市には商業活性化の専門委員を配置してございますので、ぜひさまざまな課題の相談は、来ていただけたら、お問い合わせいただきたいと思っています。専門的なアドバイスをさせていただけたらなと思うところでございます。

 続いて、商店街が元気で安心に楽しく買い物ができるよう、まちづくりのための市の可能な努力ということでございますが、今、幾つか答弁をさしあげておりますけれども、商店街の活性化の基本は、やはり商店ないしは商店街の皆様方が、まずはいろんな努力をいただくということが大原則だと思っていますし、市のスタンスとしては、それらのさまざまな工夫に対して、可能な必要な支援をしていくということではないかなと思っております。

 全国各地の商店街の活性化が成功したようなところでも、拝見しますと、やはり商店街のさまざまな方がいろんな工夫をされているというのが大原則でありまして、それに対しまして市も幾つかの支援をしている、そんな取り組みではないかなと思っておりますので、ぜひ皆様方商店街におかれましては、商売という競争ということもございますから、それぞれのお店がどのような商売をすればお客さんが来るのかという御努力と同時に、商店街としてどのような商店街を構成していけば、多くの皆様方が来ていただけるのかということも、ほかの商店街との競争にもなるわけでございますので、ぜひ知恵と工夫を重ねていただきたいし、それに対しまして私どもも、専門家の派遣も初めとして、さまざまな取り組みを支援していきたいと思っているところでございます。

 次に2点目で、空き店舗の利用ということでございますが、先ほどの商店街の活性化にも絡みますが、なかなか商業を継続できなくなってきたお店も、商店街の中でも散見されるわけでございますし、空き店舗の問題は武蔵野市に限らず、今全国的な課題となっております。幾つかの工夫をしておりますし、武蔵野市では例えばコミュニティスタジオという取り組みも、富士見通り商店街では行ってきた経過もございます。

 直接そこで物を販売するということではございませんが、地域の皆様方と商店の皆様方の交流の拠点として、商店街の活性化に寄与できればなという取り組みもございますので、この制度は市と商店街連合会と地元の商店街がお互いに経費を出し合っている、3分の1制度、それぞれが3分の1ずつ出し合ってこの事業を進めていこうということでございますので、ぜひそういう制度を活用いただきたいなと思っています。

 現在、空き店舗の状況自体は、つぶさに把握はしてございません。これもぜひ、商店街単位でどのような空き店舗があるということを把握いただくと同時に、商店街をより力を増していくために、どのような商業、商店がこの商店街に入ってくればいいか等については、ぜひ商店街単位でも御検討いただけたらなと思っております。そういう地元での取り組み、それぞれの課題の持ち上げが、やはり全体として商店連合会でのさまざまな活動につながったり、あるいはそことの連携によりまして、武蔵野市はどのような支援が必要なのかということが、それを通じて生み出されてくるのではないかなと思っております。

 空き店舗利用と申しましても、例えば先ほどのコミュニティスタジオというのは、何軒も商店街の中に設けるべき話ではないので、であるとすれば、空き店舗をいろんな特徴あるお店で埋めていく、そしてそれを総じて商店街の力をつけていくというのが基本ではないかなと思っておりますので、行政としてのいろんな事業の制度はありますけれども、それだけではなくて、やはり全体的に商店街がどういう商店街を目指していくのかは、ぜひともにお考えいただけたらなと思っております。

 次に2点目で、空き店舗利用に関しての駐輪場の整備ということでございますが、これにつきましても武蔵野市の制度もございますが、商店街の駐輪場整備につきましては、東京都の補助制度も活用できると考えているところでございます。商店街が駐輪場を整備することに取り組むような場合においては、東京都の補助制度が活用できるので、市も負担して、合わせて施設整備費の3分の2をこの補助を使うことができると考えておりますので、ぜひ積極的な御提案をいただけたらなと思っております。

 また、駐輪場の利活用の点では、この間2時間以内を無料とするような制度も導入しておりますので、2時間無料ということは買い物利用でございますけれども、そういうことも今後も既存の駐輪場の工夫の中で検討、充実を進めていきたいと考えているところでございます。

 3点目で、商店会によっては、あるいは商店によっては、容積率を上げてほしいという声ということでございますが、必ずしも容積率を上げるだけでは、なかなか指定容積いっぱいの建築ができないという状況もございます。むしろ容積率を確保するためには、前面道路をきちんと整備していくということも必要でございますので、前面道路の幅員によって容積率を規定される面も多々ございますので、道路幅員に商業地域だと0.6という数字を掛け合わせて、指定容積とのどちらか小さい方が容積率制限となるわけでございますので、一方で道路整備も必要ではないかなと思っております。

 都市マスタープランの中にも示しておりますけれども、土地利用の方針の中で、基本的には現況の土地利用の維持を原則としてございますので、用途地域に関連する建ぺい容積率の変更については基本的には考えてございません。

 なお、店舗と住宅の共存ということを考えるのであれば、地区計画といったような、よりきめ細かなまちづくりの制度が有効ではないかなと思っておりますので、それの制度の活用を含めて、地域にはPRを進めていきたいと思っています。

 続いて大きなお尋ねで、高齢者支援事業ということでございますが、いきいき体操等の件で、このさらなる充実をという御要望でございます。市では、高齢者の健康づくり事業としまして、武蔵野健康づくり事業団に委託をして、高齢者筋力向上プログラム、この事業を実施しております。この事業は、民間のスポーツクラブにさらに事業団から委託をして、体力に自信のない高齢者向けのプログラムの開発を依頼するとともに、参加者にはスポーツクラブを体験し、運動することの楽しさを味わってもらい、みずからの健康づくりのきっかけづくりを行うことを目的として行っているところでございます。

 市の中央地区には保健センターや総合体育館がありますものですから、市の東部と西部の地域で民間と連携をして、平成17年度から開始し、東部地域においてはいきいき体操教室を、西部地域では元気アップ体操として実施をしているところでございます。このたび、数年間同じスポーツクラブで行ってきた経過もございますので、この事業は継続しますが、場所を移動しようということで、今御案内をしているところでございます。この事業そのものはぜひ継続をしてまいりたいと考えているところでございます。

 2点目で、健康づくり事業について広く市民に情報が伝わるよう、コミセンなどの施設への広報をということでございますが、「長寿のまち吉祥寺」とか「長寿のまち武蔵野」ということで私はうたってございますので、吉祥寺だけではなくて全市的なテーマとして、ぜひ御理解いただきたいなと思っています。

 現在、市でも健康推進計画の中で、一人一人がいつまでも健康で生きがいのある生活が送れる、これを基本的な視点として取り上げているところでございます。広報としましては、毎回市報に必ず健康面というコーナーを設けてございますので、その中にさまざまな情報提供をさしあげているところでございますし、毎年度3月末に保存版としまして、健康だよりを全戸に配布して、健康講座、健康相談、介護予防事業などのさまざまな事業の情報提供を努めております。

 また当然、市のホームページでも掲載しておりますし、むさしの−FM、あるいは武蔵野三鷹ケーブルテレビなどの広報媒体を含めて、さまざまな手段を通じた情報発信をしているところでございます。またいろんなイベントにおいても、健康づくり支援センターにおいて幾つかの事業を行っておりまして、生活習慣改善教室、あるいははつらつメンバーの集い、健康づくり講座、コミセン文化祭でのボディプランナー測定などを通じまして、幅広く健康づくりの普及啓発に努めているところでございます。

 また、健康づくり活動情報誌というものを、これはまとめたものでございますけれども、毎年度つくっておりまして、さまざまな団体の活動の状況だとか、講座だとか、相談事業の一覧だとか、関連施設における健康づくり事業の一覧だとか、これを一覧として設けて、例えば運動強度別にはどんな事業があるか、運動の軽度、中度、高度です、こういうランク別にもわかりやすいような形でこれをつくり、配布をしているところでございますので、ぜひこのような情報誌も活用いただけたらなと思っております。さまざまな事業を行っておりますので、今後もそれらの事業について広報に努めていきたいと思っています。

 続いて独居高齢者等の引きこもりについて、市からの積極的なアウトリーチ、声かけをということでございますが、この間、高齢者の皆様方も単身でお住まいの方も多々ふえてきたということの中で、高齢者の皆様方が孤立をしないようにということで、災害時要援護者支援事業も初めとして、地域の皆様方にもお力をいただいて、見守りを広げているところでございます。それだけに限らず、健康づくり支援センターの事業を初めとして、介護予防事業等も含めて、高齢者の社会参加活動を積極的にこの間、促進をしてきた経過もございます。

 また、アウトリーチとしましては、民生委員による独居高齢者の個別訪問、あるいは赤十字奉仕団による友愛訪問事業、地域福祉の会の見守り活動等、今までもきめ細かく実施をしてまいりましたので、今後ともこのような取り組みをお願いしていきたいと思っております。

 さらに今年度から、閉じこもりと思われる高齢者に対しまして、生活機能評価調査の一環としまして個別訪問を実施し、介護予防講座や健康づくり事業へのお誘いを積極的に進めるとともに、支援が必要と思われる高齢者を在宅介護支援センターにつなぐなど、アウトリーチを進めているところでございます。次期健康推進計画でも、地域の力を生かした健康づくりとしまして、健康づくり活動における仲間づくりの推進を掲げているところでございます。

 今後もさまざまな取り組みを進めて、独居高齢者の引きこもり対策にもつなげていきたいと思っております。また、社協においては現在、地域福祉活動計画を策定中でございますが、この中でも地域の支えをどうやって進めていくかが大きなテーマでございますので、この議論にも市も積極的に参加をしていきたいと考えているところでございます。

 結びに、消費税に関する御意見でございますが、市長会などで増税反対の意見ということでございますが、社会保障と税の一体改革につきましては、御指摘のとおりこれは慎重に行っていくべきだと考えております。消費税反対の御意見については御意見として伺っておきたいというものです。

◯25番(しばみのる君)  御答弁ありがとうございます。

 何点か再質問をさせていただきたいと思います。まず、駐輪場の件についてですけれども、これまでたくさんの議員の方々からも質問されている、本当に難しい問題であると理解しています。私も吉祥寺に住んでいる者として、市内の中心地で買い物する場合、どうしても駐輪場というのが頭にあって、なかなか店に行くことが難しいというか、置き場所がないということに、本当に悩むところなんですけれども、特に吉祥寺地区では今回の市政アンケート調査にもありますように、やはり自転車対策というのが要望が最も多いのが現状だと思います。ぜひとも吉祥寺地区の駐輪場の設備と対策について今後どう考えているか、具体的にお考えをもう少しお伺いしたいと思います。

 それと商店街の活性化について、現在、市と商店会と商業活性化懇談会ということで、いろいろとお話をされているかと思うんですけれども、商店街の方からの意見や、先ほどからもいろいろイベント企画がありましたけれども、今後それを進めるに当たっての課題というのは、市としてどのように考えていらっしゃるのか、その点についてもう少し具体的にお聞きしたいと思います。

 もう一つは、高齢者の健康事業についてなんですけれども、さまざま広報活動をされているということですけれども、私の質問の内容は、健康課でいろいろとコミセンが中心になると思うんですけれども、この内容がどうも、本当に健康事業に参加をしたい方に伝わっていないということもあるのかなと思っていまして、例えばホームページを見られない方、あるいはコミセンに足を運ばれない方がやっぱり健康事業に何か参加したい、この人たちにどのように伝わるかというのが必要なのかなと思っていまして、コミセンに何度か足を運んだりとかいう人たちは、それほど健康については意識がないかと思うんですけれども、家に閉じこもっている、特に高齢者の方なんかは、健康を重視したいというか、健康について参加をしたいということなんですけど、それについてもう少し具体的というか、策というか、その辺のところをお聞きしたいと思います。

 もう1点、ひとり暮らしの高齢者の引きこもりについて、施政方針では見守りの支援策として、安否見守りシステムのモデル事業を実施するということがありますけれども、これと関連して、この辺の連携というか、考え方がどのようなものなのか、少し具体的にありましたら教えていただきたいと思うんですが、お願いします。

◯市 長(邑上守正君)  最後のお尋ねがよく聞き取れなかったので、また御質問いただきたいと思います。

 1点目の駐輪場につきましては、特にとりわけ吉祥寺は大きな課題だと私も認識してございますが、しかし現状の道路の状態、駐輪場の状態、歩道の幅員の状態等を見ると、自転車で皆さん吉祥寺かいわいを利用してくださいというような状況では、なかなかないのではないかなと思っております。昨日の答弁でもいたしましたけれども、駅周辺地区をある程度限定していかざるを得ないのかなと。つまり余り交通の往来を可とするというより、なるべく自転車も含めて自動車交通は制限するような形にしていかないと、現在の道路状況からは厳しいのではないかなとは思います。

 市としましては、一定程度の駐輪場確保を努めてまいりましたけれども、やはりこれからは、鉄道事業者及び地元の商業者の皆様方の協力なければ、今後の駐輪場の拡充というのは難しいと思っていますので、そのような地域の皆様方が設置をする駐輪場に対しましての支援制度も設けてございますので、いろんな課題も共有しながら、課題解決に向かっていきたいと思っております。

 そして商店街からの意見ということでございますが、これは各商店会がそれぞれの連合会経由、あるいは商店会連合会に対しまして、さまざまな課題を提案されたと思いますので、市としましても連合会ないし商工会議所との密な意見交換も行っておりますので、そういうルートを通じての課題提案でもありますし、もちろん各商店街単位の課題は、直接市にお寄せいただいても結構だと思いますので、ぜひ課題があれば、多くの課題があると思いますけれども、それを提供いただいて、共有して、解決に向かっていきたいなと思っています。

 それから、高齢者に対します健康事業のさまざまな取り組みを進めておりますが、なかなか伝わっていないというような課題を今いただきました。市としてとり得る方法は、広報手段としては行っているところでございますので、これ以上どういう形が必要なのかについては、よく検討しなければいけないのではないかなと思っております。

 またあわせて、それぞれの必要とされる方が、実は求められると何らかのつながりが出て、情報の提供につながるようなこともあろうかと思いますので、周りの方も含めて、情報の提供を互いにしていただければありがたいなと思っております。また必要があればぜひ、市の方にもお問い合わせいただければ、必要な情報の提供を個別にお伝えできればなと思っております。
 済みません、最後の質問をもう一度お願いいたします。

○25番(しばみのる君)  先ほどの質問ですけれども、ひとり暮らしの高齢者の引きこもりについて、施政方針でありました安否見守りシステムモデル事業を実施するとありますが、先ほどの市長の回答とこの事業とは連携するというか、関連するものだと思うんですが、この事業についてもう少し具体的に示すものがありましたらお願いしたいと思います。

◯市 長(邑上守正君)  予算の方で御提案している中では、高齢者見守り支援事業の中で、ガスの使用状況を利用して安否確認をするという、そんな事業を導入しようということでございますので、これはどちらかというと、その独居高齢者の皆様方の遠方にお住いの御家族に連絡するような仕組みだと思っておりますので、それだけに限らず、地域でのこれからの見守りの仕組みというのは大きな課題だと認識してございますので、大いに研究・検討を進めてまいりたいと思っております。

                                 
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