●一般質問「健康・安全で暮らしやすい施策を進めること等について」(2014年2月27日) しばみのる
○25番(しばみのる君)  それでは、本定例会最後の一般質問をさせていただきます。今回の一般質問は、健康・安全で暮らしやすい施策を進めることなどについて、大きく4点、質問をいたします。

 現在、地域での見守りや社会のつながりが必要な高齢者などの生活を支援するテンミリオンハウス事業は、地域の福祉団体や地域住民の方々などが市の補助のもと、デイサービスやショートステイなど、施設ごとに特色ある事業を展開しています。高齢化率も年々高くなってきており、お年寄りの方の外出の機会が少なくなってきている、近所の方や若い方などとも交流をしたい、気軽に話ができる場所があればなど、そういう声をよく聞きます。特に吉祥寺東町の方からそのような声を聞き、一般質問させていただいた経緯もあります。

 吉祥寺東町は、2013年の市勢統計では、緑町に次いで高齢化が進んでいます。高齢化率は23.1%と、約4人に1人が65歳以上の高齢者という状況になっています。お隣の南町や北町と違って、特養ホームやテンミリオンハウスといった施設もなく、また、ほかのコミセンで行っている高齢者向けの体操である不老体操なども行われていません。高齢者が住みなれた地域で安心して暮らし続けられる、そのことの施策の一つとして、高齢者の施設を拡充することが望まれます。その具体策の一つとして、吉祥寺東町へのテンミリオンハウス設置を求めたいと思います。

 テンミリオンハウスは市内に7カ所、こどもテンミリオンハウスを入れると8カ所あります。ここで行われている事業は、手編み教室や書道など、趣味を生かしたものから、コーラス、お茶飲み会や食事、入浴などがあり、地域の特徴を生かし、さまざまな要望により進められていて、利用者から大変喜ばれていると聞きます。自宅にこもりがちの高齢者がテンミリオンハウスに通うことで、外出の機会や利用者同士での交流、そしてリハビリや介護家族を支援する緊急一時利用など、さまざまな利用効果が期待できます。このような施設を吉祥寺東町にもぜひつくってほしいという要望が、地域から多く寄せられています。

 そこで、質問をいたします。

 大きな1点目として、吉祥寺東町にテンミリオンハウスなど、気軽に集える場所づくりについてお伺いをいたします。

 1つ目として、吉祥寺東町のテンミリオンハウスの設営について質問いたします。市長からは、2012年の12月議会における一般質問で御答弁をいただいていますが、その後どのように検討されてこられたのかお伺いいたします。2つ目として、テンミリオンハウスについて市長は、町単位、地域社協単位の数が望ましい旨の回答をされました。吉祥寺東町の整備計画についてお伺いをいたします。テンミリオンハウスは世代を超えて、地域要望は変化してきていると考えます。地域の要望、意見を丁寧に聞きながら進めていただくことを求めたいと思いますが、いかがでしょうか。3つ目として、吉祥寺東町1丁目12−24の土地家屋について、福祉の目的に利用していただきたいということで市民から土地、建物が寄贈され、市ではよりよい建設に向けて検討されているのではないかと思います。ぜひとも東町のテンミリオンハウスとして利用できるように、地域の意見を取り入れた建設を求めますが、いかがでしょうか。

 次に、大きな2点目として、地域の学校プールの施設開放についてお伺いいたします。

 健康の増進策として、市はさまざまな企画や施策を進めていると理解をしています。質問の趣旨は、地域で手軽に健康づくりができるようにということで、中高年者、高齢者など、プールでの歩行運動や全身の運動を行うことは、日ごろの運動不足の解消、弱くなりがちな足、ひざの運動、健康づくりへのきっかけになるなど、結果介護予防になるという期待効果があると聞きます。高齢者など、スポーツ施設を利用しがたい方にとっては、さらに期待効果が望めると思います。市内で市民プールが開放されているのは、総合体育館と四中のプールです。東町地域でもプールの利用を求める声は大きく、身近で手軽に施設を利用できないかという要望をいただいております。以下、質問いたします。

 現在、中学校のプールの開放については第四中学校のみと限定されていますが、東町地域の市民から、健康づくりの一環として学校のプールを利用したいという要望が寄せられています。地域の学校プール開放についてどのような課題があるのかをお伺いいたします。

 次に、大きな3点目として、高齢者への健康づくりの施策についてお伺いをいたします。

 武蔵野市では、三十数年にわたり、高齢者への施策の一環として健康増進や親睦、交流を深めたいということで、浴場とコミュニティセンターを開放して進められてきました健康施策である健康体操について、お伺いいたします。この体操の利用者は年々増加しており、好評と聞いております。しかしながら、ここ数年の間、浴場である銭湯が減少傾向にある、5年前にあった8カ所の銭湯が、現在では5カ所という状況になっています。世代交代が難しいということが減少の理由と聞いていますが、銭湯の営業不振がその原因であると推測されます。市民に親しまれている銭湯を残して、高齢者が元気になる施策の継続を求めまして、以下、質問をいたします。

 1つ目として、現在、市の施策で進められている60歳以上の高齢者施策の一つの不老体操は、利用する市民から好評と聞いています。特に銭湯での体操は、大変喜ばれていると聞きます。銭湯は昔から地域に親しまれ、居場所として大変利用されてきたと思います。その銭湯の営業が継続できる一助になればと思い、また高齢者が銭湯を楽しめるように、各コミセンでの不老体操に参加された方は、その日は銭湯も利用できるようにして、コミセンなどでその日銭湯を利用できる一日券を配付していただき、不老体操を広めていただくことを検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 2つ目として、市が高齢者の健康づくりのきっかけづくりとして、武蔵境と吉祥寺地区で進めている健康事業についてお伺いをいたします。吉祥寺地区では一昨年前から、好評であった高齢者いきいき体操が、現在では健康積立預筋体操教室と内容が変わり、また体操を行う場所も移転しています。週2回の3カ月コースで、参加者は70歳から80歳代の方が参加をしている、現在でも大変好評と聞いています。ぜひとも継続していただきたいことと、さらに多くの市民に利用を広げていただき、健康づくりを進めていただきたいと思いますが、以下、質問いたします。

 高齢者の健康づくりの事業の一つであるいきいき体操や健康体操などは、参加者から高い評価をいただいていると聞きます。参加者から、とてもいい企画です、とても元気になります、体操の日が待ち遠しいなどと聞きます。現在の健康積立預筋体操教室は、約30名の参加者とのことですが、地域の方からそういう企画があるのならば、ぜひとも参加をしてみたいとの声も寄せられています。さらに広く市民に情報を広げていただき、希望者がふえても、なるべく多くの市民が参加できるよう参加枠を広げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 次に、そのためにも利用施設は、現在のように1カ所ではなく、以前のいきいき体操、そして現在の健康積立預筋体操教室など、健康体操ができる施設をさらに拡充していただくことで、地域で健康づくりのきっかけづくりや介護予防、そして老化対策をさらに一歩前進できるように、ぜひとも前向きな検討を求めたいと思います。

 次に、大きな4点目として、一時利用の駐輪場の整備についてお伺いをいたします。

 市民の方から、吉祥寺に買い物に行きたいが、自転車をとめる駐輪場がいつもいっぱいで困る、また、歩道に停留している自転車と歩道を走る自転車の間に挟まれ、子どもやお年寄りが危険な目に遭う状況がしばしば見られますなど、市民から吉祥寺の商店街での買い物や銀行、郵便局などを利用する際に、一時的に利用できる駐輪場を整備してほしい、また、どこに駐輪場があるのかもわかるようにしてほしいという要望が寄せられています。自転車を利用して吉祥寺へ来ても、駐輪場があるので安心して買い物ができる、このことは商店街の活性化にもつながると考えます。このような観点で、一般質問でも、会派での予算要望でも、一時利用の駐輪場の整備について要望してまいりました。以下、具体的な対応策や計画についてお伺いをいたします。

 1つ目として、一時駐輪場の増設について、現在の状況と、既存の駐輪場の有効利用など、一時利用拡充の具体的な方策についてお伺いいたします。また、一部の銀行と市で行っています土日祝日の駐車場、駐輪場の一般開放についてですが、一時利用を求める利用者で混雑している、ほとんど待ち状態で列をなしているという状況でございます。さらなる場所の確保を進めることを感じますが、その対策についてもお伺いしたいと思います。

 2つ目として、駐輪場の空き枠情報が駐輪場同士で把握ができないということで、空きがあるのに利用契約の待機者がいるという状況が生まれ、利用する契約数にばらつきが生じて、結果として契約待機者解消に支障を来していると聞いています。利用者契約でも、一時利用者も、どこの駐輪場へ行っても空き枠のある駐輪場が把握でき、利用契約の促進と一時駐輪をより円滑にできるよう、駐輪場間のネットワーク化により、情報の共有化と情報提供をコントロールする機能が必要と思います。どのように対策をお考えか、お伺いいたしたいと思います。

 以上、壇上での質問とさせていただきます。前向きな御答弁をお願いいたします。

◯市 長(邑上守正君)  それでは、しばみのる議員の一般質問にお答えしてまいります。

 健康・安全で暮らしやすい施策を進めることなどについてほかでございますが、まず最初の大きなお尋ねの1点目で、東町のテンミリオンハウス、早く開設をしてほしい旨の御質問だと思います。御案内のとおり、市内には高齢者向け7施設がテンミリオンハウスとして開設をされているわけでございますが、利用状況が当初に比べて大変拡充をしてきております。当初は1日当たり5人、10人程度の利用者想定をしておりましたけれども、現在では平均で約15人というような数字になっておりまして、延べで申しますと、24年度は約3万2,000人、年間利用をしているということでございます。各施設とも地域に根づいた施設として定着しているのではないかなというふうに感じているところでございます。

 市民の方から、土地、建物の遺贈、寄付などの相談をいただくケースがございますが、その際には、テンミリオンハウスとして活用できないかということを常にチェック、検討しているところでございますが、残念ながら、現時点で建築関係法規での適したものがなかなか出てきていないということでございますので、現状では既存の遺贈物件等についての活用がなかなか難しい状況にございます。ただ、基本的には、町ごとに1カ所程度という考え方は変わってございませんので、テンミリオンハウスの設置の要件というか、考え方というのは、そんな形で今後とも整備をしていきたいと思っておりますけれども、地域を見て、デイサービスなどの他の通所系サービスとの競合状況、例えば近くにそういう施設がありますと、なかなかテンミリオンハウスの設置というのも、民間事業者との調整も必要でございますので、そういうことも加味しなければいけないということと同時に、場所の問題があります。どこでもいいということではないというふうに思いますので、通いやすい場所だとか、地域の皆様に御理解いただけるような場所ということも必要ではないかなと思っておりますし、またあわせて、テンミリオンハウスは基本的には地域の皆様方にお力をいただくのが原則ではないかなと思っておりますので、テンミリオンハウスを運営するような市民の皆様方がいらっしゃるというようなことが条件ではないかなと思っています。

 特に、現状のテンミリオンハウスを見ましても、週6日の場合ですと年間300日以上開設するということになりますので、10名前後のスタッフでやりくりされている運営の団体の皆さん方を見ても、なかなか大変だなと、大変敬意を表したいなと思っているわけでございますが、いずれにしましても、そのような形での体制を整えていただけるようなことが条件となってまいりますので、その辺も課題の一つではないかなと思っています。東町に適当な物件がありましたら、そのような視点で、ぜひテンミリオンハウスの活用の可能性については前向きに検討を進めていきたいと思っています。

 そこで、御質問にありました東町1丁目の具体的な物件についてでございますが、この物件は、平成23年11月に、福祉目的のため使用してほしいという御遺志のもと遺贈を受けたものでございます。敷地面積329平米、延べ床面積が174平米ということでございますので、わりと大ぶりの物件でございますが、実はこの寄贈があった後に、保育施設としての利用というのをちょっと考えたケースもあるのです。ですが、残念なことに、雨漏りの問題あるいは耐震性などに課題がございまして、現状のまま使用することはなかなか困難であるということから、保育施設での利用というのは見送ったケースもございます。耐震性能が、評点がちょっと低いということもございます。もともと大正11年に建築されて、その後増改築を繰り返されていたので、現状のまま公的な施設として利用はなかなか難しいかなというふうに思っておりますので、建物改修につきましては、利用目的が決まっていないので、その利用目的に応じて、コスト面を考慮した上で、それを大改修をするのか、あるいは建て直すのか、それも含めて議論が必要だというふうに思っております。現在、福祉ということでございますので、高齢者福祉、障害者福祉、子育て支援を含めた児童福祉など幅広くとらえて、貴重な財産の有効活用、特に寄付者の遺志を尊重して、活用方策について検討しているところでございます。

 次に、学校プールにつきましては、後ほど教育長より答弁をいただきます。

 次に、大きなお尋ねの高齢者の健康づくりの施策ということでございます。不老体操は、御案内のとおり、かなり長い間御利用いただいている事業でございまして、昭和56年からということでございますので、32年間です。おふろ屋さんが少なくなってまいりましたので、現在では、おふろ屋さん、公衆浴場では6カ所、コミュニティセンターで8カ所、実施をしているということでございまして、年間の延べ参加者数は1万3,000人を超えるということでございます。歩いていける地域の身近な会場で、地域の皆さんと一緒に体操をし、交流を深めていただくということが目的でございまして、入浴ができないコミセンにおきましては体操後に茶話会を行って、交流、コミュニティ、図っていただいているということでございます。

 現在、この不老体操も含めた既存の健康づくり、介護予防事業の効果測定と、事業の整理、体系化を行っておるところでございます。この中で、昔からの地域交流の場でもあります公衆浴場というこの資源の活用についても、より一層検討してみたいなというふうに思っております。御意見にございました入浴券の配付については、現在考えてはございません。

 次、2点目で、いきいき体操の参加枠ということでございますが、現在スポーツクラブに協力いただきまして、運動教室を進めていただいておるところでございますが、吉祥寺地区では、健康積立預筋体操教室というのですか、を実施しておるところでございますが、境地区では、にこにこ運動教室です。ですので、市内では今、2つのスポーツクラブで、協力いただいているところでございます。

 健康づくりのきっかけづくりとして実施をしておりまして、大変健康に関心を持っていただいている事業ではないかなと思っておりますので、希望される方がふえることは大変うれしいことと思っておりますが、現状では、参加枠に対してそれほど大幅に超過するような状況にはなってございません。また、受け入れ側のスポーツクラブの時間割にも関係してございますので、こちらで一方的にふやすということにはなかなかないのですが、今後その需要の状況、希望の状況などをかんがみながら、またスポーツクラブとも今後よく調整、協議をさせていただきたいと思っております。

 それから、次の大きなお尋ねで、一般利用駐輪場の整備ということでございますが、一時駐輪場の増設の現況、今後の、現在の駐輪場の有効利用あるいは土日の一般開放の利用、工夫、このような御質問をいただきました。現在、一時利用駐輪場ということから申しますと、市内の3駅周辺には、公共駐輪場として現在39カ所、2万9,606台ということで、地域の協力もあってここまで駐輪場を設置することができてまいりました。このうち定期利用が1万8,631台、63%でございます。一時利用は1万975台、37%というような数字になってございます。

 この中で、駐輪場の定期利用と一時利用の割合の柔軟利用ということを、この間取り組みを進めております。例えば、吉祥寺パーキングプラザ公共自転車駐車場におきましては、ここは定期利用と一時利用がある駐輪場でございますけれども、フリーゾーンという区画を設けてございます。これは、定期利用枠として確保しております駐輪場スペースを、一時利用としても活用するといったような取り組みでございまして、これは定期利用者の御理解のもと実施をしているところでございますが、例えば平日では、実際に、一時利用366台のところを、最大で約470台、つまり約30%増した状況で、このフリーゾーンの活用を図っているということでございます。またあわせて休日では、定期利用の方が若干利用が少なくなるということも見込んで、600台です。ですので、約60%の増しということで、一時利用の受け入れを行っているところでございます。あわせて、御案内のとおり短時間無料制度もこの間実施をしておりまして、2時間無料ということですけれども、この場合、11月の一時利用の台数は、1日当たり1,079台です。約300%の利用率となっておるところでございますので、限られたスペースの中で効率的な管理、運営に努めているところでございます。

 ただ、フリーゾーンというのもなかなか課題がございます。例えば、天候によって、日曜日にフリーゾーンにとめた方が、突然雨が降ってきて、それを出すことができないということになりますと、月曜日までとめ置きされる可能性もあるのです。そうすると、そのリスクも踏まえた上での枠でしかなかなか対応ができないのではないかなというふうに思っています。また、管理の問題もございまして、自転車利用の多さによって、ある程度スタッフの数も必要となっておりますので、その利用が、例えば天候によって極端に少なくなってまいりますと、多くのスタッフを配置したとすると、なかなかそれが管理上ちょっと問題になってくるわけです。その辺の課題がありますものですから、さらなるそのスペースの利活用については、よくよく研究をしていきたいと思っています。

 またあわせて、HOPという、これは銀行さんが提供いただいているという、土日営業がないときに駐輪場として開放していただいている事業でございまして、これは地元の商店街の協力もいただいておるところでございますが、これもかなり利用いただいておるところでございます。24年度の利用日数から申しますと116日です。延べ台数で10万8,850台、日平均938台といったような、大変多くの方が利用いただいているということでございますので、今後ともぜひ協力をいただきたいなと、銀行の皆様には協力いただきたいし、地元の商店街にも運営の面で協力いただきたいと思っているところでございます。

 次に、最後の御質問かと思いますが、駐輪場の空き枠情報がなかなか駐輪場間で把握がしづらいということで、この辺もう少しわかりやすい工夫ができないかということでございますが、確かに駐輪場によって、場所の関係もあって、人気のある、なしが実はあるのです。当然のことながら駅に近いほうが人気が高くて、待機者数も駅に近いほうでやはり多いという状況でございます。定期利用のお申し込みの際には、このような状況も御説明をして、比較的待機者数が少ない駐輪場も案内をしているというようなことでございますので、今後もそのような対応を進めていきたいと思っております。現在、公益財団法人自転車駐車場整備センターが主として多くの自転車駐輪場を管理いただいておりますので、整備センターとも連携をしながら、多くの利用者がより一層利用しやすいように、契約も含めてでございますけれども、利用しやすいような情報提供も含めて、そのような協議も進めさせていただきたいと思っています。

◯教育長(宮崎活志君)  私のほうからは、しば議員の御質問の2問目、地域における学校プール開放についてどのような課題があるのかについて、お答えをいたします。

 スポーツ基本法の第13条には、学校の教育に支障のない限り、当該学校のスポーツ施設を一般のスポーツのための利用に供するよう努めなければならないと示されているところでございます。しかし、この学校プールを地域に開放するということは、不特定多数の方を対象とする開放型プールとみなされることになりますために、事業の実施に当たりましては東京都のプール等取締条例に基づく、窓口は保健所になりますが、知事の許可を受けなければなりません。なお、この条例は、平成18年に起こりました埼玉県ふじみ野市のプール事故を踏まえて、平成19年9月に改正されたものでございまして、プールの構造設備や維持管理について、これまで以上に厳しい基準を定めるに至っております。

 さて、現行の武蔵野市の学校プールは、第四中学校のプールを除いて、開放型プールを実施する基準を満たしておりませんで、知事の許可を得るためには、プール施設の改修や新たに生じる施設の維持管理について、多くの費用が想定されるということがございます。また、それに加えまして、学校の施設管理の問題、それから、プールは基本的には学校の授業で使ったり、部活動で使っておりますので、地域住民の方の利用日数の確保がどうできるかなどの課題があると考えているところでございます。

◯25番(しばみのる君)  御答弁ありがとうございます。再質問をさせていただきます。順番どおりにさせていただきたいと思います。

 まず、テンミリオンハウスのことについてですが、確かに市長から以前の一般質問でも御回答いただいていますが、地域性というか、特に土地の問題だとか、場所が難しいということの御指摘、御答弁をいただいております。しかしながら、市長のほうから、13カ所、町ごとのテンミリオンハウスは必要だという認識であるということで、まずよろしいかどうかと、その点について、東町の状況に合わせたテンミリオンハウスを今後検討していくと、場所があれば設営していくという考えがあるかどうか、ちょっとその辺のところ確認をしたいと思うのです。

 各テンミリオンハウスでは、特色ある地域という、要望の中で運営されているというふうに思うのですけれども、吉祥寺東町の状況を見ると、やはり高齢化率が高くなっているということと、女子大通りなどの道路整備、歩道です。そういったところがまだまだ未整備というか、まだ整備中であるという、そういった事情をもって見ると、どうしても高齢者の方のひきこもりの状況がますますふえてきているということとあわせて、東町という地域は災害時の火災の危険が高いという地域でございまして、災害時の要支援という対策が、やはり他の地域よりも非常に、対策を講じないといけないと。そういう地域の事情に合わせて、こういう高齢者が集う、あるいは世代間の交流、これは地域の要望によって進めるべきだと思うのですけれども、そういったことの事情の中で、市長として、市として、ここにそういった集いの場所、テンミリオンハウスという事業をやっていこうという、思いというのですかね、地域の声にこたえるという、そういう思いが市長の中であるのかどうか、その辺のところを確認したいと思います。

 先日、テレビで、私、ちょっと見たのですけれども、認知症対策。最近、認知症がどんどんふえてくるという社会傾向の中で、認知症の講座を全国、各集いを行っているような中で、さまざまな認知症対策の講座というのですか、私が見たのはしりとりで、高齢者同士でやりとりをしながら、いろいろな形での刺激をしていくとか、あるいはアロマセラピーなどで、においでもってそういう刺激を与えることによって、かなり飛躍的に認知症がなくなっていくと。そういうさまざまテレビで見たのですけれども、こういった高齢者向けの施策というか、講座なども、コミセンではできない、特色のある、そういったテンミリオンハウスならではの事業展開というものを、ぜひとも進めていきたいと思うのです。

 高齢化率の高い緑町などでは、総合体育館や四中の温水プールなどを使えるとか、そういう地域格差というか、地域によっていろいろ特色があるのですけれども、特に東町、今、私が言いましたようなことを考えてみると、早急なそういう集いの場所が私は必要に思うのですけれども、市長としてそのような思いがあるかどうか、もう一度確認をしたいと思います。

 次に、地域での学校プールの開放ということで課題をいただきましたが、知事の承認を得ないとというところについては、ちょっと私、勉強になりましたけれども、こういう、確かに課題がたくさんある中で、四中以外の中学校に関しては、建築上、施設として問題があるということの課題をいただいたのですけれども、それは今後、開放をするための準備として、施設の維持管理を進めていくというか、建設というか、どう言えばいいのですかね。そういう施設管理をしていく計画、または必要性を感じているか、今後どのように進めていくのか、その辺のところをもう一度お伺いしたいと思います。

 利用日数については、これは地域の要望ということで、どういう形でこの利用日数の確保というところをお考えなのか。これはどのような形で出していくのか、この辺について、もう少しお伺いしたいというふうに思います。それと、費用については、これはどのぐらいの規模というか、予算規模というか財源についてはどのように考えればいいのか。この辺についての課題についても、もう一度詳しくお伺いしたいと思います。

 次に、銭湯なのですけれども、私は、この不老体操というのはもう三十数年、地域で親しまれていると思って、地域の方からも、いい体操だと、いい企画だとお伺いしているところなのですけれども、こういう地域にある、地域で培ってきた銭湯を、やはり、先ほど8カ所から6カ所という形で年々減少傾向だということなのですけれども、この営業を何としても、市長のほうからは公衆浴場を維持していきたいという思いと聞きましたので、ぜひとも不老体操を進めながら、この銭湯を、営業不振にならないように援助していくというか、市と地域とあわせて援助していくという、そういう観点で、この不老体操も含めて、相乗効果という観点でも、ぜひともこういうコミセンとの地域での融合というのですか、そのような点も含めて、もう一度、今後の施策についてちょっとお伺いしたいと思います。

 それと、健康体操の件ですけれども、私は、現在約30名ということで、それ以前の、2年前ですかね、地域で、メガロス吉祥寺を利用していたときには40名ということで、現在30名ということで、確かに減少はされていますけれども、やはり地域的な問題、2年前に、いきいき体操に参加している方からいろいろな声を聞いたところ、やはり場所の問題、今までは本町、東町の間にあるメガロスという、非常に便利なところにあったのですけれども、現在は南町というところで、高齢者にとっては、井の頭通りに面しているということもあって、歩いていくにはちょっと厳しいという、そういう場所的な制限というか障害というか、そういうことがあって、今現在30名ということなのですけれども、これを、最初から枠を広げていただきたいというのではなくて、現在、知らない方がたくさんいらっしゃるという声も聞いていますので、そういう声を、広げるためにもいろいろと、コミセンだとかさまざまなところに資料を置かれて、広めているということはありますけれども、さらに宣伝、あるいは広報を通じて、もう少し広く市民に、こういった企画があるということを知らせてほしいと思うのです。

 さまざまに、こういうスポーツ施設とか、いろいろな御案内がありますけれども、特に高齢者にとっては、こういう情報というのはなかなか手に入らないというか、そういうことについて知らない方がたくさんいらっしゃるということも聞いたのです。コミセンに行く機会のない方もいらっしゃるし、先ほどの東町の事情を見ても、ひきこもり的な方も高齢者の方には多くいらっしゃるということで、なかなか情報を得られないということがありまして、やはり地域というか、自宅に近いところに何かそういう企画があれば参加するのではないかなという、そういった声も聞いているところなのです。そういうスポーツ施設を利用しがたいというか、高齢者にとってはなかなかそういうところには行きがたいという事情もあるし、当然経費もかかるということもあって、そういった意味では、身近なスポーツ、運動をすることによって、介護予防、健康増進ということにつながると思うのですけれども、そういった意味で広めていただいて、そして、もしその30名の枠が広くなってきた場合には、対応策ということで、そういう受け皿が市として考えられるかどうか、その辺についてお伺いをいたしたいと思います。

 それと、駐輪場なのですけれども、やはり私も吉祥寺駅周辺の買い物だとか、いろいろと駐輪場を使うのですけれども、なかなか、昨日も他の議員からも、この空きの駐輪場を何かわかる方法がないかというような御指摘、質問があったかと思うのですけれども、どこへ行ってもいっぱいで、特に土日祝日などは、吉祥寺地区では、資料を見てもかなり他の駅と比べて、停留台数というのですか、駐輪する停留台数というか、一時的に自転車を放置するということが吉祥寺地区ではなかなかおさまっていないという状況の中で、駐輪場に行けば、どこがあいているかどうか、携帯あるいはスマートフォンでわかればいいのですけれども、そうはいっても、こういう交通対策課が出している地図もあるわけですから、こういうものもお渡しして、特に高齢者、お母さんたち、スマートフォンを持っているかどうかという問題もありますけれども、そういうことでもなくて、近くの駐輪場へ行けば、どこの駐輪場があいているかどうかがわかると。そこへ行けばということで、混乱を避けられるのではないかなということと、さらに利用契約数もふえる、一時利用についても、先ほど吉祥寺プラザでは600台という枠があるという、そこに周知すれば、一時駐輪場を利用する市民の方がふえると、そういう流れにしていただきたいと同時に、これは人がいる、管理人がいる駐輪場と、そうでない駐輪場があるかと思うのですけれども、管理人がいるところであればそういうサービスができますけれども、管理人がいない駐輪場については満空表示とか、そういう市民にわかるような表示をしていただくということで、混乱を避けていただきたいと。

 同時に、私もどこに駐輪場があるかというのがなかなかわかりづらいという、そういう公共的なサインも含めて、特に土日は吉祥寺地区は大変自転車が多いわけですから、そういう事故につながらないように、一時的な駐輪場、回遊性のある吉祥寺をということを進めていただきたいと思うのですけれども、その点について市長のお考えをお伺いしたいと思います。

◯市 長(邑上守正君)  それでは、再質問にお答えしてまいります。

 まず、テンミリオンハウスにつきましては、最初の答弁で申し上げましたとおり、基本的には町ごとにという考え方は変わってございません。先ほども御答弁したとおり、条件が合う物件があれば、これは積極的に検討を進めていきたいと思っております。テンミリオンハウス自体はその地域において、高齢者の生活支援、見守りとか、あるいはつながりを維持するような、そんな機能を持った施設として大変好評に運営をいただいておりますので、まだない地域については、そのようなことで物件があったときに検討を進めていきたいと思っています。

 おふろ屋さん問題は、この間大変減っていますね。なぜ減っているか、利用者数が、まず絶対数が減っているという大きな原因がございます。なので、単純に援助、援助という話だけではなくて、根本的な話をしなければ、今後おふろ屋さんの経営維持というのはなかなか困難ではないかなと思っておりますので、それはおふろ屋さん自身も大変苦労されておりますし、我々もおふろ屋さんの役割をもう一度再認識、位置づけをする必要があるのではないかなと思っております。あわせて、皆さん方、ぜひおふろ屋さんの利用がふえるにはどうしたらいいか、まずは皆さん方に行っていただくということが必要かもしれませんけれども、まちにとって、おふろ屋さんというのはコミュニティの場所でもあるし、これからの福祉施設の一翼を担っていただけるようなことも可能性としてあるのではないかなと思いますので、単に援助ではなくて、どういう役割があるかをぜひ議論できればなと、検討できればなと思っています。

 それから、いきいき体操等につきましては、基本的にはこれはスポーツクラブにお願いしている話ですので、スポーツ施設がある場所ではないとこれは事業ができないという原則でございますので、身近なということ以前にスポーツ施設がある場所が前提であります。それから、民間の施設でございますので、ある程度これをローテーションさせていただくというような、そういう視点も必要ではないかなと思っております。PRの方法等につきましては、スポーツクラブの皆さん方との連携も必要かと思っておりますけれども、わかりやすいようなPRの方法を考えていきたいと思っております。現状では2カ所利用いただいておりますので、その利用状況も加味しながら、今後のあり方については検証しながら検討していきたいと思っています。

 介護予防あるいは健康づくり事業、武蔵野市としてはさまざまなことを積み重ねているのではないかなと思っていますので、現状すべてよしということだけではなくて、やはり利用状況だとか利用の効果だとかも含めて検証しながら、多くの高齢者の皆様に御利用いただいて、目的はやはり健康づくりだと思っています。健康長寿社会をつくる一環として、この事業、さまざまな事業を効果的に進めていきたいと思っています。

 駐輪場につきましては、空き情報というのは2点あるわけです。つまり、契約状況がわからないという御質問と、それから、行った場所で満空情報がほかのところもわかるようにということでございますが、契約状況につきましては、これはそれぞれの施設の対応になろうかと思っていますけれども、データがあれば、そういうデータをお申し込み者の方に伝えるということは、その場で必要ではないかなと思っておりますし、また、満空情報につきましては、他の議員からの質問にもお答えしておりますけれども、基本的には機械化がなされないと、なかなかそれが情報提供がしがたいというものがございますので、機械化に合わせて、今、三鷹周辺でもそれを試行しまして、3カ所の満空情報を示していますね、駐輪場へ行きますと。満空情報がわかるような情報になっておりますので、機械化を進めると同時に、入退場の機械化ですけれども、同時に、その満空情報を、ぜひわかりやすいような形で検討を進めていきたいというふうに思っております。

◯教育長(宮崎活志君)  今後、学校プールの地域開放についての、その必要性、施設をそのように整えていくための必要性を感じているか、今後の考え方ということの中でお答えをしたいと思いますけれども、現在開放されております四中は、全天候型のプールでございますので、非常に利用期間が長く設定できるわけでございます。そうすると、通常の屋根のない屋外型のものですと、もともとその使用期間が限られてしまった中で、そこに学校の授業も集中しておりますので、住民の方の利用日数を、時間を確保するというのは極めて難しくなってしまいます。そうすると、そこにある程度の費用をかけて、改修コストと管理コストというのが生じると思いますけれども、そうした場合に、それが果たしてどれくらいのメリットになるのかということが、お金をかけた割には利用が余りできないということが、簡単に言えば、起こる可能性は非常に高いと思います。

 それともう一つは、実は学校のプールでございますが、現在、昭和30年代から40年代のころにつくられたプールというのが、小学校で大体6校、中学校で1校というような状態でございまして、これはもう40年か50年ぐらいたっているということになりますと、そこに、例えば一つの基準であります量水器を設置しなければいけないということで、これはしなければいけないわけですが、そうすると、これだけで1基、大体300万弱というものがかかってしまう。それ以外の改修コストをいろいろ加えていって、行っていって、このかなり年数を経たものに対して、そうした改修を行うということのメリットといったものがまた確保できるかということが出てまいります。市民の大切な税金を活用させていただくことになりますので、余りそれが、これではもう無駄ではないかというようなことは、ちょっとできないということもあるかというふうに思っております。

 なお、新たにそうした開放を行うことによって、施設管理といったものが新たな面で生じるわけでございますが、こうした、例えば監視人を配置したり、それから他人に迷惑となるおそれがある方を入場させないとかいった、そうした東京都の条例などに沿った管理体制をとるとなりますと、大体、現在の四中への25年度の委託費578万円を参考にして、この利用日数はもっと減るというふうに考えましても、約300万弱ぐらいの管理費もまた計上しなければいけないということで、今のところ、これを施設開放のためにいろいろ改修等を行うということのメリットは少ないというふうに考えております。

 ただし、今後、学校全体が改修される、改築されたり、それからプールといったものも改修されるという場合には、そこの中にそうした機能を最初から想定していくということは、これはできるかと思いますので、そうした中で今後検討していくことになるのかなと考えております。

◯25番(しばみのる君)  御答弁ありがとうございます。

 最後にもう何点かお伺いしたいと思うのですけれども、テンミリオンハウスについては、市長のお考えについては、今後検討するということで、わかりました。

 私、先ほど東町の土地、建物の利用についてはこれから検討ということなのですけれども、この時期については建設、建てかえも含めて、これをどういう形で使うかという利用目的について、いつごろ、どのような形で進めていくかということについて、時期はどのぐらいかについて、ちょっとお伺いしたいというふうに思います。

 それと、学校プールのことについてお伺いしたいと思います。屋根のある、なしによって、かなり違うということをお伺いしました。屋根のある学校であればどうなのかということと、今後、学校の、公共施設の建てかえ事業の中で、今後こういったことを進めていくということなのか。その辺について、もう1点、お伺いしたいなと思います。今後、学校施設の建てかえを行っていく中で、学校プールの開放については進めていくというお考えなのか、そういうことも一つあるのかなという、その思いというか、これからの方針についてお伺いしたいというふうに思います。

 それと、駐輪場の件ですけれども、先ほどの壇上からの質問で私も申し上げたように、ネットワーク化ということについては、どのような形でお考えなのか。スマートフォンとか携帯とかあわせて、そういう、広く市民にこういう駐輪場の場所というか、状態も含めてわかるような形でのネットワーク化というのはどのようにお考えなのか。また、今後どのように進めていくのかをお伺いしたいというふうに思うのです。

◯市 長(邑上守正君)  テンミリオンハウスの件で、東町の物件の扱いということでございますが、実は公共施設等の未利用・低利用地の有効活用に関する基本方針というのは定めておるのですが、寄贈されたのがこの策定後だったものですから、これについては具体的な方針がまだ定まっていなかったので、早急に方針、方針というのは大きな方針です。それを定めた上で、具体的に検討を進めていきたいというふうに思っています。いつまでという時期はちょっと特定できませんが、方針を定めた後、具体的な検討を進めていきたいというふうに思っています。

 それから、最後の駐輪場のネットワーク化というのは、再三申し上げましたとおり、やはり最終的には機械化によるデータの受発信があることによって、よりネットワーク化が進むものだと思っておりますので、そのようなネットワーク化に向けて、さらに研究、協議を進めていきたいと思っています。

◯教育長(宮崎活志君)  今後、学校施設の建てかえ等に当たって、プールの地域開放、それも想定していくのかということだと思いますけれども、現在そういう全天候型でつくられています第四中学校についてはそうしたことを実施しておりますので、これは、今後そうした同様のプールをつくっていくという場合には、やはりその四中のことを参考にしながら検討することになるであろうというふうに思います。

                                 
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