●一般質問「武蔵境駅NONOWA口(西口)改札時間の延長等について」(2015年2月27日) 本間まさよ
◯26番(本間まさよ君)  では、一般質問をいたします。

 2013年5月、武蔵境駅の西側にnonowa口、西口がオープンいたしました。私は、市議会議員に初当選したときから、中央線が高架になったら西口の開設をと求め、一般質問を初めとし、特別委員会、共産党市議団の予算要望などでも随時行ってまいりました。開設することが決まり、本当によかったと思いましたし、今はさらにたくさんの方々に利用していただきたいと思っております。

 現在、西口、nonowa口の改札時間は午前7時から午後10時までとなっておりますが、利用されている方々からは改札時間の延長を求める要望が上がっています。2月24日に行われた武蔵境駅北口広場修景施設整備工事説明会に参加された数名の方から、nonowa口、西口の改札時間の延長を求める意見が出たと伺いました。プレイス前の公園、ふれあい公園で早朝の体操に参加している方が、電車に乗ろうとnonowa口に行き、まだ改札口があいていないので東の改札口に向かう人を何人も見ているという話も伺いました。確実に朝7時前からnonowa口、西口の利用者はいると思います。以下、nonowa口を一本化いたしまして、西口と呼びます。

 当初JRは、西口を開設するに当たり、改札時間はJRの関連店舗の営業時間に合わせるとしていたものを、武蔵野市の要望で午前7時から午後10時までの改札となったと説明をいただきました。改札時間を決定するのはJRになると思いますが、地元市の要望があればこれを変更することは可能だということを示しているのだと思います。西口が開設した当時の利用者は、武蔵境駅全体の乗降客数の1割、6,000人と議会で答弁がありました。現在は2割が西口を利用していると、やはり2月24日に行われた北口広場の説明会で報告がされたとも伺いました。私は先日、旧天文台踏切の北側で、朝7時半から8時半までの1時間、何人が駅に向かうのか数えておりましたが、約1,800人が駅に向かっていました。西口の駅利用者は北側だけではありません。南から向かう人や、桜堤からバスで通勤し、西口に向かう人もいます。西口利用者は増加しているのではないでしょうか。また、桜堤方面から武蔵境駅に行くバスは朝の6時台からあり、時間の間隔も7時台と変わらない台数で運行しています。これらを見ても、西口の時間延長への需要はあると言えます。

 質問の1点目に、西口利用者の推移を伺います。東側の改札口も含め、時間ごとの利用者数を伺います。答弁を求めます。

 2点目に、労働時間も多様化しています。西口の改札時間を前後1時間ずつ延長し、朝は6時から、午後は11時までになるようJRに働きかけていただきたいと思いますが、答弁を求めます。

 3点目は、西口での切符改札についてです。これも西口開設当時から要望してきました。2013年5月の特別委員会で、JR東日本の交通ICカード、Suicaなどの利用者は約80%以上で、朝は95%がICカードの利用者だと答弁がありました。しかし、逆に言えば、2割が切符などの利用者だと言えます。先日も改札口を通過しようとしたら、女性が切符だったため通れず、東口に向かう姿を目の当たりにいたしました。毎日駅を利用する人はICカード利用者が多いと思いますが、高齢者でICカードは持っていない、または若い人でも、Suicaは何度もなくして、切符利用にしたという人もいますし、そもそもSuicaは持たないという人もいます。切符改札ができるようにするには、現在の改札機をかえなければなりませんが、西口の改札時間の延長とあわせてJRに働きかけていただくことを求めます。答弁を求めます。

 次に、生活保護制度の見直しと予算削減がどのような影響を及ぼしているのか、お伺いをいたします。

 安倍政権は、2012年末の政権復帰直後から、生活保護費の大幅な削減を続けています。最初に手をつけたのが、食費や光熱費などに当たる生活扶助費削減です。13年度から15年度にかけて総額740億円を段階的に削減する計画を立てて、現在実行中です。この削減計画は利用世帯の9割以上が減額の対象になるなど、過去最大規模で、月2万円も削られる子育て世帯が出るなど、深刻な被害を広げています。私のひとり暮らしの知り合いも月数千円の削減になったと伺いました。

 利用者に苦難を強いている最中だというのに、新たに持ち出したのが住宅扶助費と冬季加算の削減です。住宅扶助費は15年度から18年度まで総額190億、15年度は約30億円削り、冬季加算は、ことし11月に約30億円削る計画です。住宅扶助費は生活保護利用者に、アパート家賃などの費用として支給されているものですが、現状でも、国が健康で文化的な住生活と決めた水準の住宅に入居できる利用者は多くありません。2011年に閣議決定した住生活基本計画は、健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準を、単身者25平米などと定め、その水準未満の住宅の早期解消などを掲げています。厚生労働省が保護費削減を狙い設置した審議会の議論では、むしろ住宅扶助費の役割は強調され、削減は慎重にという意見が大勢となり、報告書に、削減すべきだと明記できませんでした。実態を無視して住宅扶助費削減を強行することは、生活保護世帯の住まいの安心を基盤から脅かすものです。

 冬季加算は、11月から3月に限って暖房代を上乗せするものです。加算がないと、最低限の暖房すら確保できないことになります。北海道や東北など、文字どおり命綱につながるものです。これを容赦もなく削減することは、利用者の命と健康を削ることに等しいものです。

 施政方針に、生活困窮者自立支援法の記述がありました。もちろん子どもの貧困対策は賛成ですが、生活困窮者自立支援法と一体で審議された生活保護法の改定には、指摘をしなければならない内容がたくさんあります。

 まず、保護の申請についてです。保護の申請は申請書の提出が必要な行為と義務づけた、新たな規定を設けたことです。現在でも自治体の中には、生活保護の窓口で申請意思を示しても申請書を渡さない、あれこれと条件をつけてなかなか受理しないといった水際作戦が問題となってきました。時にはこれが悲惨な結果を生み、申請権を侵害する違法な行為として裁判でも糾弾されました。今回の改定は、このような水際作戦を合法化するものとなっています。

 問題点の2つ目に、福祉事務所の扶養義務者に対する調査権限の付与、また義務を果たしていないと判断した場合の扶養義務者に対する通知の義務づけは、保護開始の要件とされていない扶養義務の履行を事実上強いるものとなっています。親族の間に不要なあつれきを生じさせたり、申請者が親族に知られたくないからと生活保護を受け取ることを断念させることにつながりかねません。生活困窮者自立支援法は、生活保護見直し並びに扶助基準の大幅引き下げと一体のものとして提出されました。生活保護基準を下回る仕事でも、とりあえず就労という形で生活保護から追い出したり、水際作戦の道具にしてはなりません。

 今るる、この間の生活保護をめぐる問題点を述べました。実は、ここで、武蔵野市の生活保護行政についてNPO法人から指摘をされた内容を紹介いたします。

 昨年1月に武蔵野市に生活保護を申請しようとした40代の男性が、別の制度を利用してください、診断書がないと申請できないなどの理由をつけられ、申請権が侵害されたと、NPO法人生活保護問題対策全国会議が生活保護窓口の水際作戦の事例として記者会見をいたしました。過労死ラインを超える長時間労働に加え、二酸化炭素の濃度が高い事務所内での労働というブラックな働き方により健康を害し、生活保護受給に至りました。さらに、生活保護の申請権を幾度となく侵害され、生活保護を受給できなかったために多額の借金をすることになったと報告書はまとめています。この方は現在、生活保護を受けているということですが、武蔵野市の対応に問題はなかったのか、これは検証をする必要があると思います。

 こうした点を見ても気になるのは、施政方針でも述べている武蔵野市の生活保護世帯の減少です。減少している理由は分析されていると思いますが、この点についてもお聞かせいただきたいと思います。最初に武蔵野市の生活保護世帯の推移を伺います。今後も減少傾向にあると見ているのかお伺いをいたします。

 質問の2点目は、武蔵野市で生活保護を受給されている方が、この間の生活扶助費の削減でどのような影響が出ているのかをお伺いいたします。

 質問の3点目は、住宅扶助の削減による影響についてです。住宅の更新時から削減対象になると言われていますが、ことし住宅の更新を迎える市民の方から相談を受けました。武蔵野市で生まれ、武蔵野市で暮らしてきた。しかし、住宅扶助の削減が実施されると、家賃の高い武蔵野では住めなくなる。病気になり、仕事もなくなり、生活保護を受けているが、武蔵野市に住みたい。住宅のことを考えると病気がさらに悪くなりそうだという内容のものでした。

 今回実施されようとしている住宅扶助の削減による影響について、お伺いいたします。武蔵野市で生活保護を受給している方にどのような影響が出るのかをお伺いいたします。この削減が市民を結果的に市外へ追い出すことのないように求めるものです。

 最後の質問として、これらの改定は、さらなる暮らし破壊へとつながる大改悪となります。武蔵野市として国の生活保護改悪をやめるよう、国に意見を上げることを求めます。市長は、24日に行った施政方針の4ページ「一人ひとりを大切にする福祉」の最後の段落に、「本市は、子どもから高齢者に至るまで誰もが安心して住み慣れた地域で暮らし続けられるよう」と述べ、締めくくりに「一人ひとりを大切にする福祉の充実を進めてまいります」とまとめています。ぜひそうした視点で、今回質問いたしました内容について答弁していただくことを期待し、壇上での質問を終わります。

◯市 長(邑上守正君)  それでは、本間まさよ議員の一般質問にお答えしてまいります。武蔵境駅nonowa口改札時間の延長等についてということでございます。

 nonowa口は、平成25年5月9日に、Suica専用の改札口として、朝7時から夜10時までという時間帯でオープンし、同時に、同月29日に高架下の商業施設が開業しているところでございます。25年度の武蔵境駅における1日平均乗車人数は6万5,331人でございまして、八王子支社管内の上位10駅の中で、前年度と比べた乗車人数の増加率が4.2%と、最も大きかった。武蔵境の高架化によりまして、また駅の改札口もできて、大変利便性に富んだ駅になってきて、利用者数もふえてきたというようなことだそうです。

 そこで、1点目のお尋ねでございますが、時間ごとの利用者数ということでございますが、西口利用者数は1日平均乗車人数の2割前後で推移をしているということでございます。平成25年度の1日平均乗車人数は6万5,331人でありますが、その内訳が、西口が1日約1万3,000人、東口が約5万2,300人といったような人数でございます。時間別の利用者数については、詳細はちょっとまだ教えていただいてございませんが、聞くところによりますと、ピークの時間帯は、朝方については7時−9時、夕方については17時から20時となっており、朝方のピークは夕方のピークの2倍、朝が極めて利用されているという状況でございます。

 そこで、2点目、3点目に、時間延長、あるいは切符改札ができるようJRに働きかけていただきたいというような御希望でございますけれども、JRに伺いましたところ、当初の方針から、nonowa口のオープン時間はnonowa店舗の営業時間を基本としているということで、店舗の営業時間の変更がない限り、時間延長等の変更は検討していないということでございます。また、切符の対応についても、現在Suicaの使用率が9割以上というふうに高くなっているため、切符の対応についても検討していないということでございます。ただ、時間の延長というのは大変利便性が増すということもありますので、今後も要望があることは伝えていきたいというふうに思っています。

 次に、生活保護制度というお尋ねでございますが、まず武蔵野市の生活保護世帯の推移についてということでございますが、全般的に本市における被保護世帯につきましては、ここ数年増加傾向にあったところでございます。平成24年10月には過去最高の1,748世帯、2,095人となったところでございますが、その後、25年度以降においてはほぼ横ばいの状況が続いておりますし、また今年度に限りますと、若干減少の傾向も見られるという状況でございます。

 少し世代別に見てみますと、高齢者世帯が約半分ぐらいですかね、47.6%、813世帯ということでございます。続いて傷病者世帯が307世帯、18%、障害者世帯が198世帯で11.6%、母子世帯が45世帯で2.6%ということであります。いずれの世帯類型にも分類されないその他の世帯については、346世帯となっております。このような状況、内訳でございます。

 そこで、生活扶助費の削減による影響ということでございますが、平成25年8月から3段階で実施されています生活扶助費の改正による3段階目の改定が、この4月に実施される予定となっています。平成25年8月に行われた生活扶助基準改定を直接の契機として保護が停止または廃止となったケースは、市内では発生してございません。また、今回の基準改定が他制度に与える影響についても限定的というふうに考えているところでございます。ちなみに、どの程度のマイナスになるかということで幾つか算定をしておりますが、単身世帯につきましては、26年度で月額8万480円だったものが、27年度に7万9,790円となりますので、約700円マイナスとなる。2人世帯では、これは母子家庭を想定しておりますけれども、26年度基準で12万3,810円だったものが、11万9,680円になる。約4,000円ぐらいですかね、削減されるということ。それから、5人世帯では26年度が22万4,970円だったものが、27年度に21万6,940円という、マイナス8,000円ぐらいですか、というようなことで、それぞれ世帯によってその差もまちまちではないかなというふうに考えているところでございます。

 3点目で、今回実施されようとしている生活扶助の削減による影響ということでございますが、住宅扶助基準の見直しにつきましては、具体的な基準額等についてはまだ検討中ということでございまして、最終決定はされていないというふうに認識をしているところでございます。ただ、現段階で伝わってきております国の基本的な考え方を参照すると、本市の受給世帯については、2人世帯について影響が大きいのではないかなと。その数字は、6,000円程度の基準額が減額になるといったようなことが伝わっておりますので、その影響が予想されるところでございます。ただし、基準額の見直しによる急激な影響がないように、居宅の安定に配慮した経過措置も用意するといったようなことも伺っているところでございます。

 次に4点目で、たび重なる生活保護の削減をやめるよう国に対し意見を上げることを求めるということでございますが、当然のことながら生活保護自体は、これは国が責任を持って対応いただかなければいけないというふうに思っておりますので、この間、市長会を通じまして、国の責任の明確化、必要な財源の確保等を再三、要望を続けておりますので、今後も引き続き、必要に応じて要望をしていきたいというふうに思っています。

 以上でございます。

◯26番(本間まさよ君)  ありがとうございます。

 まずnonowa口なのですけれども、市長も毎日、市役所に向かうのにnonowa口を利用されていらっしゃると思いますが、今の御説明だと、先ほど壇上で言ったように、JRは店舗の開設時間に合わせると。ただ、朝の場合はまだ、朝7時からはやっていなくて、市のほうが、開設時間についての話し合いをする中で、7時からの開設になったという説明を議会等でも伺いました。店舗の開設時間に合わせなければならない理由というのは何があるのでしょうか。シャッターを閉めることに関してのことなのか、となれば、店舗、前にもあけるということもあるので、別にそれは関係ないと思うのです。その開設時間を決めるというのは店舗の時間というのが、一体何のためにそうなるのかということを、まず知りたいのです。それはどういうように説明を受けているのか伺いたいなと思います。

 例えば、お金がそのことによってかかるのか、電気代などというのはあるかもしれないですけれども、そんなに大したものではないのではないかなと思うのですが、そういうことがかかるから時間は決まっているのか、その辺のことについてもう少し、市のほうが説明を受けていれば、もうちょっと内容を説明していただきたいと思います。西口についてそれはいかがなのでしょうか、それを伺いたいと思います。

 それからもう一つは、最初、西口を開設するかどうかということは、もうずっと長い間の議論があって、もし西口をつくるとしたら市が負担をすべきだという議論がずっとありましたね。たしか5,000万円とかいう金額を言っていたことがあったと思うのですが、それはなくなったわけですけれども、そういう時間延長とかの場合は市が何かするというようなことは全くないのか、言われているのか、言われていないのか。私はJRの責任でやるべきだという立場ですが、その辺のことはどうなのかというのもあわせて、ちょっと考え方としても聞きたいと思います。

 それで、実は私、20年以上、議員としていろいろな、駅の問題でも質問をさせていただいてきて、最初、中央線の高架になる前に、境には自由通路がありました。あの自由通路を改修するときに、市が自由通路を改修すると、新しいきれいな自由通路をつくると。そのかわりにJRは駅のホームの西側に跨線橋をつくると。それはなぜかというと、西武線のホームと中央線のホームが一体になっていたので、電車が一緒に来たときに乗降客があふれてしまって、子どもがホームから落ちそうになったというようなこともあったりして、そういうようなことを防ぐために、JRは跨線橋を西側のところにつくって、1カ所だけではなくて中央線の上りのほうに行かれるというような、そういう話もあったのです。だけど、それが、武蔵野市は自由通路を改修したわけですけれども、何億もかけて改修したわけですが、JRはその後、中央線が高架になるという計画がだんだん具体的になってきたのでということで、それをやめました。

 市はそういう形でお金を出しておきながら、JRは市のほうに約束したことについてやっていなかったという経過もあって、私は、こういう歴史的なことについては、きちんと、市がJRにいろいろなことを言うときに、強く言ったほうがいいのではないかなと思うのです。東側の高架下の問題もそうですけれども、やはりそういう約束したことについてやれなかったものもあるわけで、きちんとそういう利用者の利便性も考えた役割を果たしてもらうということについてしっかり言うべきでないかなというように思っておりますので、その点についても含めて。西口についても何がネックでできないのか、それについてもう少し明らかに聞いていただくというようなことができるのかどうか、その辺をお伺いしたいと思います。

 それからもう一つは、生活保護の問題です。なぜ今、武蔵野市の生活保護世帯の数が減少しているのかということについては、これは分析をしているのでしょうか。私は、質問趣意書を出した後から、先ほど登壇して報告させていただきましたNPO法人の記者会見の内容を紹介して、これはちょっとショックだったのです。これは質問項目に入っておりませんから、このことについて御答弁いただくということは求めておりませんが、ただ、これは検証すべきではないかなというように思っていて、それで、今、市で生活保護の世帯が少なくなっている原因はどこにあるのか。これは景気がよくなって必要としなくなったのか、そうではなくて、実際は必要な方たちに対して、国はどんどん、いろいろ基準も厳しくなってきて、それが武蔵野にも影響しているのか、その辺はやはりきちんと分析する必要があるというように思うのですが、その点についてはどうなのかというのをお伺いしたいと思います。

 それからもう一つ、生活扶助費の削減についてですが、先ほど単身の方だと何百円の影響というように言われたのですが、私が伺った人の中には何千円の影響が出たというような方もいらっしゃるので、これは一人一人のことで、いらっしゃるかもしれませんが、影響額というのは幅があって、大きいものもあるということを、もう一度指摘しておきたいと思います。

 それから、住宅扶助についてです。これは国の説明だと、住宅の更新時に削減というのが進んでいくというようなことで、ことし更新を迎える人たちがすごく心配をしているのです。このままだと家賃が払えなくなってしまって、安い住宅を探さなければいけないと。だけど、住宅を探すということ自体もすごく大変なことなので、本当にこのままどうなってしまうのかという心配をしております。武蔵野市としては、説明によりますと、今、都内、武蔵野市も含めて生活保護の住宅費というのが、単身で言えば約5万3,000円ぐらいで、その基準で家賃が設定されているから、だからその基準を下げれば家賃が下がるのだというような説明を今回の住宅扶助の削減のところでしているというような話も伺ったのです。だけど、本当に下がるかどうかなどというのは全くわからなくて、では、それは例えば自治体と大家さんのほうで話し合って、これしか出せないのでこうなりますよと、そのまま継続してもらえますかというようなことになれば、それは住み続けることができると思いますが、これも本人任せになれば、それは出なければならない可能性だってたくさん出てくるというように思うのですが、こうした実態についての把握というか、それらについてをしなければ、対策等についてもとれないというように思いますが、それについてはどういうようにお考えになっているのか、お伺いしたいと思います。

◯市 長(邑上守正君)  まずnonowa口の問題ですけれども、直接詳細にはまだ聞いていないこともございますが、この間の経過を振り返ると、基本的には、駅には改札は1カ所という大原則があるということでございます。その他は陳情に応じて開設をすると、その際は地元で負担をしていくというようなことでございます。

 今回は、nonowa口を出たところに、JRの高架下に商店街を、ショッピングセンターを設けるということで、そちらの管理も、駅の管理も、これは株式会社JR中央ラインモールが行っているという一体的なものでございますので、恐らく、これからは推測でございますが、一体的管理の中で、店舗の営業時間に合わせてクローズするというようなことを考えられているのではないかなというふうに思っております。境以外でも店舗時間に合わせているようでございまして、武蔵小金井では7時から22時、吉祥寺では7時半から22時ということでございまして、原則店舗の営業時間にクローズの時間を合わせているというようなことだそうでございます。

 それから、生活保護の問題は、対象者が減っていくというのは、私どもとしてはそれは好ましいと、数字だけ見れば、そういう該当者が少なくなっていくというのは一定程度好ましいというふうには思いますが、ただ、必要な人にそのような必要な保護が伝わっていないと、行っていないということは、これは課題でございますので、どのようなことで減少しているかというのは再度、ちょっと分析を試みてみたいというふうに思います。

 それから、住宅扶助費に関する見直しにつきましては、この間、経過措置の予定の中で、住宅扶助上限額の減額の適用を契約更新時まで猶予する、先ほどのお話です。契約更新時までは猶予する。もう一つは、住宅扶助上限額の範囲内の住宅への転居が必要となる場合は転居費用を支給する、転居が困難なやむを得ない理由がある場合は見直し前の額を適用するといったような経過措置も予定されておりますので、そのような経過措置も活用しながら、適正な利用を考えていきたい、対応していきたいというふうに思っています。

 以上であります。

◯26番(本間まさよ君)  では、市としては、西口、nonowa口についても、利用者の人たちの利便性を考えて、時間の延長を求めるということについては否定はされないという御答弁だったと思いますので、そうした要望をされている皆さんと一緒に、JRも含めて、私たちも声を上げていきたいなというように思っております。ぜひ一緒に力を合わせて、実現できるように、市長も力を入れていただきたいなとお願いしたいと思います。

 それで、生活保護費の削減についてです。これは今まで、いろいろな推移の中では、景気がよくなったときには少なくなるだとか、いろいろなことが言われてきたのですけれども、今の段階で少なくなるというのはやはり検証しなければいけないのではないかなと思います。きょうの一般質問だけではなく、予算委員会がありますので、ぜひ、今社会保障の削減がどんどん進んでいる中で対象者が減るというのは、やはり原因がどこにあるのかというのは分析して、それに対して、必要なところに必要なサービスが行き届かないというのはもう絶対にまずいことですし、その辺について予算委員会までに、その分析というか、それはぜひやっていただきたいなと思います。先ほども言ったような水際作戦というのが今全国的に問題になっていて、必要なところに行かなくて社会的な問題になったというようなこともニュースとしてたくさんあるわけで、武蔵野のさっきの事例がそうかどうかというのはわかりませんけれど、ぜひそういうことのないようにしていただきたいということを、再度、市長に御答弁いただきたいというように思います。

◯市 長(邑上守正君)  nonowa口問題につきましては、要望を伝えていきたいというふうに思っております。

 それから、生活保護の問題につきまして、当市で対象世帯が減少していることにどのような背景があるのかについては、分析をちょっと試みてみたいというふうに思っています。

                               
inserted by FC2 system