●一般質問「高齢者施設の拡充と横田基地へのオスプレイ配備について」(2015年6月11日) しばみのる
○11番(しばみのる君)  それでは、一般質問を行いたいと思います。このたびの一般質問のテーマは、高齢者施設の拡充と横田基地へのオスプレイ配備について質問いたしたいと思います。今回の一般質問は、大きく2点について質問いたしたいと思います。1点目は、高齢者などの施設でありますテンミリオンハウスを吉祥寺東町に早急に設置できるよう進めていただきたいと思い、質問させていただきます。現時点での具体的な進展について、具体的にお伺いしたいと思います。2点目は、米軍横田基地への空軍特殊作戦用輸送機、オスプレイの配備について、安倍政権が進める戦争法案と関連してお伺いしたいと思います。

 大きな1点目、吉祥寺東町にテンミリオンハウスを設置することについて、お伺いしたいと思います。

 1点目、平成27年度介護保険制度改正により、本市では本年10月より介護予防・日常生活支援総合事業を地域支援事業へと移行する計画を具体的に進めていると伺っています。本市が進める地域支援事業で、市民にとってのサービスの提供がこれまでより質が落ちることがないよう進めていただきたいと思います。そうした中、今後、地域で集える場というものがさらに重要性が増してくると考えます。特に、災害時などでは、地域内の高齢者や障害を持っている方などの情報共有化が、地域の助け合いにおいて重要になってくると考えます。そうした中、改めてテンミリオンハウスの必要性を感じてまいります。以前の一般質問でも、市長から必要性を感じる等の答弁もいただいていますが、改めて介護保険制度改正を踏まえて、市長の見解を伺いたいと思います。

 2点目、第6期介護保険事業計画では、市民へのサービス提供について全体像が示されています。市民からパブリックコメントに示されている意見・要望では、地域の要望や必要と思われる施設について、地域の特性とあわせて進めてほしいという複数の声が上がっています。地域の市民の要望を取り上げ、一歩でも進めていくことが、今後、地域支援事業を進めていく上で、地域包括ケアの実現に向け大きな力となっていくのではと考えます。テンミリオンハウスなど拠点づくりとして、地域の居場所等、子育て、そして福祉事業などとの総合的な施設を視野に入れた事業を進めることが、地域のさまざまな要望や必要性に合致するものであると考えます。吉祥寺地区では、多くの施設の設置が地代の高さなどを考えると困難であることが言われています。そういった事情も考慮して、地域の声に耳を傾け、丁寧な説明をしていただき、どうか進めていただきたいと考えますが、いかがお考えか、お伺いしたいと思います。

 3点目として、これまで何度かテンミリオンハウスについて、吉祥寺地区に充実・設置を求める質問をしてまいりました。市としても前向きに検討されてきたのではと考えます。昨年3月の定例会の一般質問において提案いたしました吉祥寺東町の市管理物件については、市が取得してから約2年が経過していると伺っています。市としては、建物が老朽化しているので、建てかえを前提として福祉施設としてどのような事業に利用していくべきか、庁内で検討を進めていると伺っています。この不動産の贈呈者の方の意思も考慮した上で、具体的にどのような事業に利用しようと検討されているかをお伺いしたいと思います。

 また、市全体の管理物件についても有効利用すべきと考えます。未利用地・低利用地の有効活用に関する基本方針のもと、今後、どのように未利用地・低利用地の利用について、庁内で検討されていくのか、市の見解を伺っておきたいと思います。

 次に、大きな2点目として、横田基地へのオスプレイの配備について、お伺いいたします。横田基地に特殊作戦用のオスプレイの配備により、従来の沖縄に配備されたオスプレイより危険性が非常に高く、さらに特殊訓練、低空飛行や夜間飛行も実施されるとなれば、市民の命と安全に大きな危険を及ぼすと考えます。市民の命と安全を守ることが市政の役割であるとの立場から質問いたします。

 今月4日、横田基地に沖縄・普天間基地から米海兵隊のオスプレイが飛来したという報道がありました。ことし5月18日のハワイでの墜落事故以後、初めての飛来ということになっています。横田基地では、米軍の空軍特殊作戦長距離侵攻用のCV−22オスプレイの配備について、先月5月11日に日本政府に通報があり、翌12日にオスプレイの配備について、正式に米軍より発表されました。オスプレイ配備については、2年前の2013年7月、立川、昭島、福生、武蔵村山、羽村、瑞穂の5市1町から横田基地への配備検討を撤回との要請がなされています。にもかかわらず、地元住民や地元自治体への説明なしに配備計画が進められているということは、米国側に基地周辺からの地元住民の要請が伝わったかは、まさに疑問であり、結果として配備されることになるということは、地元頭ごなしと言わざるを得ないという声が上がっています。地元自治体住民からは、当然に配備撤回の声がさらに上がっています。また、東京都内の17自治体議会で配備検討をやめるよう求める意見書も採択されています。

 日本政府からオスプレイ配備計画について、先月5月15日に地元5市1町の自治体住民に説明会が行われました。その説明の中で、配備予定のオスプレイCV−22機種の安全性について、先日、ハワイで墜落事故を起こしたMV−22機種よりも、特殊作戦などに使われることもあり、事故を起こす率が何と3倍以上であることが問題とされ、また、これまで三度にわたって重大な事故を起こしている機種であることも明らかとなりました。今国会の外務委員会において、日本共産党の宮本徹衆議院議員の質疑により、その危険性について明らかにされています。横田基地では、昨年7月の初飛来以降、8月、9月、10月、ことし5月と頻繁にオスプレイが飛来しています。沖縄からの飛来などを考えると、今後、横田基地がオスプレイの飛行訓練の拠点となっていくのではと、地元市民から不安の声が上がっていると聞きます。

 こうした米軍基地への軍事機の配備は、安倍政権が進めようとしている日本を海外で戦争する国に変える戦争法案と大きく関連するものであります。これまでの米軍が行ってきた戦争の歴史をたどってみると、日本にある米軍基地が戦争行為に果たした役割と、日米で交わした合意協定が日本の進路に大きく影響しているということは明らかとなっています。安倍政権が進める戦争法案に当たっては、ことし4月27日に決められた新たな日米軍事協力のガイドラインと一体に進められていて、日米が共同して軍事作戦を行ったり、自衛隊が米軍を支援するさまざまな事態が上げられています。このことは、集団的自衛権の行使を前提にしているため、従来の法律や憲法解釈では対応できないものであります。どうしても戦争法案が必要になってくるのであります。

 そして、このガイドラインでは、同盟調整のメカニズムという仕組みで、日本の自衛隊が事実上、米軍の指揮のもとに入ることになっています。そうなれば、何か戦争が起こる前から共同計画、つまり戦争計画を立案していくことになり、オスプレイの配備はこうした新ガイドラインの具体的な一歩であり、日米安保条約の危険性、従属性を如実に示すものであります。全国の地方議会でも、集団的自衛権を容認する解釈改憲を行わないことなどを求める意見書の採択が相次いでいます。このような背景のもと、横田基地へのオスプレイ配備について、以下、質問いたします。

 質問の1つ目、横田基地に空軍特殊部隊輸送機オスプレイCV−22が配備される計画について、どのような見解をお持ちか、市長のお考えを伺いたいと思います。

 2つ目、オスプレイの飛行訓練について、これまで起きた墜落事故と、先月5月18日にハワイで起きた墜落事故と合わせて、事故による死者もこれまで40人以上も出ています。こうしたオスプレイの飛行訓練やその機能の危険性を訴え、多くの地元住民や住民団体から配備撤回へと、反対の声が上がっています。世界一危険な基地と言われている沖縄・普天間基地と変わらないくらいに、横田基地周辺は住宅や病院、それに学校など公共施設があり、普天間基地よりも密集した住宅地域であることを考えると、沖縄・普天間基地と同様、世界一危険な基地と言っても過言ではないと考えます。そこで、特殊訓練など特殊な飛行訓練が行われれば、どんなに危険であるか、はかり知れないと思います。東京の空を好き勝手に米軍が占領することになる、こうした事態について、市長はどのように認識されているのかをお伺いしたいと思います。

 3つ目、横田基地に今後オスプレイが配備されることにより、関東首都地域や全国でも飛行訓練や特殊訓練などが行われることが想定されます。市としても、このような危険な軍事機が配備され、危険な訓練が行われることについて、市民の命と安全を守る立場で、ぜひとも多摩地域の自治体と連携を図り、オスプレイの危険性や飛行時間帯、飛行ルートなどの情報収集に努めていただきたいと思います。そして、どのような計画で、どのように進められようとしているか、都や国に対して調査を求めます。その上で、市長会を通じて、横田基地へのオスプレイ配備撤回を進めるよう求めたいと思いますが、見解をお伺いしたいと思います。

 最後に4つ目、横田基地周辺の自治体のオスプレイ配備計画の説明会では、2017年に3機を配備し、その後2021年までに7機を配備し、計10機が配備される予定となっています。その後、随時周辺住民に情報提供するとしていますが、説明会では、配備予定のオスプレイCV−22機の事故率、そしてその危険性について詳細な説明と、過去にどのような事故があったかの具体的な内容は示されずに、また十分な説明がされていないのが実態と伺っています。安全性だけを振りまき、オスプレイの持つ危険性、機能性、そしてどのような特殊作戦で、どの時間帯にどのルートで訓練されるかについても不十分な説明であったと聞いています。地元住民からは、米軍の言いなりで何も言えないのか、防衛省への不満と怒りの声が上がっています。まさに、事故による市民の命・安全よりも配備ありきの立場が明らかと感じるものであります。今後、ぜひとも広く多摩地域の自治体と連帯して、納得のいく説明の実施と、市民の命と安全を守る立場からオスプレイ配備撤回が実現できるよう、東京都・国に対して意見を上げることを求めたいと思いますが、いかがお考えか、お伺いしたいと思います。

 首都東京から、そして沖縄を初めとする戦争の火種となる、国内にある米軍基地は撤去すべきと考えます。そして、戦争法案によって日本を海外で戦争する国にする、アメリカ言いなりの平和安全体制から脱却して、平和憲法のもと、国民主権、平和と民主主義の日本へと進めていくことが極めて重要な時期となっています。このことについて市長の見解をお伺いしたいと思います。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。よろしく御答弁をお願いします。

◯市 長(邑上守正君)  それでは、午前中いただきました、しばみのる議員の一般質問にお答えしてまいります。

 高齢者施設の拡充と横田基地へのオスプレイ配備についてといったようなことで、まず、大きなお尋ねで、高齢者施設の拡充について。

 1点目で、東町にテンミリオンハウスを拡充することについてということで、介護保険制度改正に伴うテンミリオンハウスの役割の重要性等について見解ということでございます。この4月から介護保険制度が改正になっております。御案内のとおり、要支援1・2の方への予防訪問介護、予防通所介護が介護保険の給付から市町村の行う事業に、いわゆる新しい総合事業へ移行されたわけでございます。市では、この事業につきましては、ことしの10月から、移行に向けて、現在準備を進めているところでございます。テンミリオンハウスにつきましては、地域での見守り、社会とのつながりが必要な高齢者等の生活を総合的に支援する事業として、この間実施をしてまいりました。高齢者福祉計画・第6期介護保険事業計画にも記載をしておりますが、引き続き、介護保険制度外の共助の仕組みとして実施をし、地域における支え合いの場として機能を充実していこうという考えであります。さらに地域の特性を生かしたテンミリオンハウスの設置を検討していこうというふうに考えているところでございます。

 2点目で、地域事業を促進する上で、テンミリオンハウスなど、拠点づくりとして、地域の居場所などと子育て、福祉事業などとの複合的な施設を視野に入れた事業を進めることを求めるがいかがかということでございますが、現状でもテンミリオンハウスで、例えば花時計などでは、高齢者だけではなく、乳幼児や児童も受け入れている取り組みがございます。乳幼児親子同士の交流、高齢者と児童など、世代を超えた交流が、地域における支え合いをより重層的なものにしているのではないかなというふうに思っています。施設整備の検討に際しましては、少子高齢化等、社会構造の変化や、土地の有効活用、効率化等の観点から、御指摘いただきました多機能化、複合化も念頭に置き検討を進めていきたいというふうに考えています。

 次に3点目で、昨年3月議会での一般質問にて提案された物件について具体的な検討状況、そして市全体の管理物件の有効活用ということでございますが、現在は高齢者福祉、子育て支援を含めた児童福祉など、福祉を広く捉えて、市政の課題、地域の課題解決のための活用について庁内で検討を進めているところでございます。ただし、当該施設は雨漏りの問題、あるいは耐震性能などを考慮し、現状のままではちょっと活用が難しいという判断をしております。活用の仕方としましてはPPPの手法を活用した土地利活用なども含めて、現在検討中であります。市全体の管理物件については、未利用地・低利用地の有効活用に関する基本方針に基づき、庁内にて検討を行っているところでございます。具体的な検討物件についてはまだ公表できる段階ではございませんが、施設として活用するような場合は、議会へも報告を行っていきたいというふうに考えております。

 次に、大きなお尋ねでオスプレイ関連の御質問を幾つかいただきましたが、一括して答弁を差し上げます。

 まず、その配備について云々という以前に、やはりオスプレイというのは非常に安全性に、まだまだ心配があるのではないかなというふうに考えておりますので、それは国が責任を持って対応し、その正確な情報提供、これをぜひ努めていただきたいというふうに考えております。今回ハワイで起きた事故は、横田基地へのオスプレイ配備の発表直後に起こった事故でございまして、これは極めて、周辺自治体あるいは住民の方に不安を与えたのだろうというふうに思います。御案内のとおり、横田基地周辺自治体では5月20日付で、事故の原因究明と再発防止、また事故に関する迅速かつ正確な情報提供について、外務大臣、防衛大臣、北関東防衛局長に要請を行っておられます。

 オスプレイの配備について市長会で何かできないかということでございますが、現状では特に対応は検討しておりません。検討することは今考えてございませんが、5市1町での、今取り組みがございます。横田基地周辺市町基地対策連絡会、そこで先ほど申し上げましたさまざまな要請等行われておられますので、当然我々も市長会のメンバーでございますので、その連絡会とも情報交換をさせていただきながら、要請があれば、必要に応じて、市としても、また市長会としても対応のほうの検討をしていきたいというふうに思っています。

 最後に、集団的自衛権関連法案に絡むお尋ねをいただきましたけれども、他の議員の御質問にお答えしているとおり、この集団的自衛権そのものは、なかなか課題が大きいのではないか、容認すべきではないというふうに私は思っておるところでございますので、現在国会で審議が進められておりますけれども、慎重な審議を求めていきたいというふうに思っています。

 以上でございます。

◯11番(しばみのる君)  御答弁ありがとうございます。それでは、再質問をさせていただきたいと思います。

 テンミリオンハウスについて、市長から、見守りの、高齢者の総合的な支援ということで、必要性については感じているということの答弁については理解をしているところなのですけれども、確かに市内においても、おっしゃったとおり花時計等、複合的な施設が現在あるということなのですが、私が昨年3月の一般質問で質問した物件について、具体的に物件が出てきたというふうに私は理解をしているところなのです。市長からの答弁では、そういう対応すべき施設、あるいはそういう物件があれば検討を進めていくという御答弁をいただいているわけでありまして、それをさらに、この10月の介護保険改正に伴って地域への支援事業を展開していく中で、やはり重要性を考えた場合には、早急な対応ということをぜひとも進めていただきたいと思うのです。

 東京都が進めている地域包括ケアという考え方からしても、やはりこういう高齢者の施設が地域で拠点化をして、地域の中での問題点に向けて、あるいは人間関係を構築していくということは非常に重要であるというような保健局からの見解もあるということを見れば、10月に、介護保険改正に伴って地域への支援を強化するということで、市としてはコーディネーターの設置だとか、そういうことを進めていく中では、やはり地域の拠点づくりというのは非常に重要であるというふうに思っていまして、一つの例として、お隣の小金井市では複合化施設ということで、高齢者と子育て支援の施設を一体化して運営している「また明日」というような、こういう複合的な施設をつくり、子どもたち、あるいは高齢者も合わせた、世代を超えたそういう拠点づくりをする中で、地域で、自分たちではなかなか気づけないことも気づき、支え合っているというようなことで、その施設については地域からかなり評価をいただいているという声もあります。こうしたことも参考に入れながら、早急な検討をお願いしたいと思うのです。

 提案しているこの東町の施設については、もう2年もたっているという中で見れば、早急な対応策を、あるいは施設の設置を早急的に進めていただきたいというふうに思います。検討すると言われていますけれども、私も何度かこの件については質問させていただいて、具体的な検討時期、あるいは検討をするめどをぜひとも示していただきたいというふうに思います。未利用地あるいは低利用地での基本的な方針の中で、やはりある程度一定した、土地あるいは不動産については判断をするという方向性も明らかにしているわけですから、この物件についてはもう未利用地ではなくて、実際に検討の土俵に乗っているとなれば、早急な、地域の要求も含めて、実際的な、具体的な計画を示していただきたいと思います。その点についてお尋ねしたいと思います。

 2点目に、現在市内には未利用地、低利用地という土地がさまざまあるわけなのですけれども、なかなか、この基本的な方針ということもありますけれども、やはり何年もたっている物件もあれば、狭い物件で利用の方向も立たない物件もあるというふうにお伺いしています。これについてはもう早急な判断を下して、例えば狭い土地で、利用できない土地であれば売却して、新たな土地を設けて、必要な施設を構築していくということも一つの考え方としてはあるのではないかというふうに思いますし、また、隣の土地を購入する、あるいはそういった地域での土地を購入するということも念頭に置きながら、やはりその有効な方法として、有効な利用を考えるべきではないでしょうかということを2点目として申し上げたいというふうに思います。

 まず、この2点についてお伺いしたいと思います。

◯市 長(邑上守正君)  まず、テンミリオンハウスの今後の展開につきましては、高齢者福祉計画の中でもうたっているとおり、やはりこれから、特に地域社協単位ぐらいで何とか確保していきたいというふうに思っておりますので、物件がなかなかないという課題もありますけれども、後段のほうで再質問いただきました、その低利用地、未利用地の活用を含めて、今まではどちらかというと既存の施設を利用ということが基本でありましたけれども、それに限らず、なかなかいただいた施設というのも老朽化して使いづらいという課題もありますのでね、それにこだわらずに、未利用地、低利用地の有効活用を含めて検討を進めていきたいというふうに思っています。ただ、その時間軸はなかなか明確に言いがたいのですが、御要望いただいているところにつきましても、具体的な事業手法について今詰めているところでございますので、その辺の方向性が決まり次第、全体的なスケジュールも報告をできるのではないかなというふうに思っております。

○11番(しばみのる君)  御答弁ありがとうございます。ぜひとも具体的に、本当に時間も経過していることもあり、もう目の前にその地域支援事業が展開するという時期的なこともあるわけですから、地域の声、地域の人たちへの丁寧な説明をすると同時に、地域支援ということを考慮に入れながら、地域の声を大切にしながらコーディネートするような方向で、ぜひとも検討を進めていただきたいと思います。具体的な日程をぜひとも御検討いただきたいというふうに思います。

 次に、オスプレイについて質問したいと思います。

 まさに今、沖縄県の普天間基地から、この4日に横田基地にオスプレイが飛ぶという、こういう事態になっておりまして、その機種も非常に危険な状態になっている、事故を起こしているという危険なオスプレイの機種であります。市長は先ほど配備以前の問題だというようにおっしゃっていましたけれども、今まさに、もう目の前にその配備をするという方向と同時に、沖縄県から東京の横田基地に飛来するという実態があるわけです。それに対して地元住民には説明をしながらも、もう配備ありきの方向で防衛省は進めようとしているわけです。

 それに対して、やはり多摩地域の市長として、その方向について、姿勢を示すべきだと私は思うのです。この間、オスプレイにかかわらずさまざまな、ヘリだとかそういう飛来があるという市民からの声も上がっています。その点についてもまだ不明瞭な点があり、市民は大きな不安を抱いているわけなのです。その点についても、やはり市長として、首長として、市民の安全、命の安全、あるいは地域の安全を進める上においても、その辺の情報を明らかにして、やはり市民に対して、オスプレイの配備については姿勢を示すべきだというふうに思うのです。そして、この配備についてはアメリカから計画が発表され、防衛省もこれを進めようとしているわけでありまして、まだまだ説明が不十分な中で、市長がおっしゃるような、この危険なオスプレイが配備されようとしているわけです。ハワイで起きた事故の機種よりも3倍以上、7倍以上とも言われているこのオスプレイの機種が東京の横田にもし配備されれば、もう全国的に危険な状態になるわけです。現在、沖縄から、横田基地においてももう飛来しているという状況の中で、やはり早急なる対応と、多摩地域の市長としてもそういう方向として、ぜひとも進めていただきたいというように思います。市長会を通じて、あるいは東京都に対しても、ぜひとも態度を示していただく、意見を述べていただくと同時に、国に対しても姿勢をあらわしていただきたいと思います。

 私たち日本共産党は5月18日に、東京都議会議員団、市町村議会あわせて、配備撤回の申し入れをしました。そういう動きをしていかないと、もう住民からも非常に心配の声が上がっているわけですから、ただ見守っているのではなくて、要請をするというような方向も含めてぜひとも検討を願いたいと思うのですが、その点について市長の考え方、見解をお伺いしたいと思います。


◯市 長(邑上守正君)  
先ほど御答弁したとおりでございますが、まずはその周辺自治体の皆様方がさまざまな懸念を持って、さまざまな今活動をされているということでございますので、その情報をいただきながら、またその皆様方とも相談をしながら、必要な支援があったとすれば、それは対応していきたいというふうに思っています。

○11番(しばみのる君)  ぜひとも、こういう事態になっているわけですから、2年後には配備をすると、その3年後には7機、合わせて10機も配備するということですから、本当にまさに東京の空、日本の空が米軍によって支配されていく。もしこれで原発に事故が起きたとすれば、もう日本の将来、東京の将来にもかかわる大きな問題になるわけですから、ぜひともそれについては前向きな検討と、国等に対する要請をお願いしまして、要望しまして、質問を終わります。

                                 
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