●一般質問「市民の安全を守り、健康を進める施策等について」(2016年6月15日) しばみのる
○11番(しばみのる君)  それでは、一般質問を行います。このたびの一般質問は、大きく3点、質問をいたします。1点目は、首都東京にある横田基地軍用機拡充の影響について、2点目は、市の健康施策の拡充について、3点目として待機児童対策についてお伺いをいたします。

 昨年6月議会での一般質問で、米軍横田基地にオスプレイが配備されることについての質問に、市長から、多摩地域の自治体との情報連携を進める、その旨の御答弁をいただきました。昨年来、市の上空で軍用機らしい機体の飛来をよく見るようになった、軍用ヘリなのかわからないが、音がうるさいヘリが飛ぶなど、地域の方から心配の声が寄せられています。私も何度か軍用ヘリらしき機体を確認しました。市としても調査をする旨回答をいただきましたが、その後の市周辺の上空を軍用機が飛来する等、情報収集をしているのであれば、ぜひとも公表をしていただきたいと思います。

 来年度、米軍横田基地に、これまで危険な事故を起こしてきた機種よりも4倍もの危険性が高いと言われていますCV−22オスプレイが配備される計画となっています。今回このような軍用機拡充について質問する理由は、昨年9月に安保法制関連法が成立し、これまでも日米共同演習がなされてきましたが、ことし1月から2月にかけ、新日米軍事協力ガイドラインのもと、新たな共同演習が横田基地で行われ、来月行われる国政選挙の後の秋には本格的に自衛隊が海外で、内乱状態、戦闘地域に行って、武器の使用もあり得る軍事支援が始まると言われています。そうなれば、前線基地である横田基地周辺、多摩地域にも危険性が及ぶ可能性について危惧を持つからであります。

 安保法制関連法では、集団的自衛権の行使によって、米軍の行う海外での戦争に、米軍の指揮のもとで日本の自衛隊が参戦することが可能となりました。日米両国は、集団的自衛権行使に備えて、横田基地など日本の基地機能の強化を進めています。その1つが、今回の横田基地での演習であります。その内容は、米国の本土へのミサイル攻撃を阻止するための作戦の一部を、集団的自衛権行使によって日本の自衛隊に肩がわりをさせる。米司令部の指揮のもと、横田基地が前線基地として日米合同作戦を進めることが明らかにされたと報じられています。

 このようなことが首都東京で行われ、今後さらに進められようとしています。これは国や政府の問題だと済まされる問題ではありません。横田エリアという米軍の占有区域が1都8県の空に横たわり、民間航空路の障害にもなっています。海の玄関である東京湾の入り口には、極東最大の横須賀米軍基地があります。一国の首都圏にこれだけ広大な外国軍基地を置いているのは日本だけであります。市として横田基地周辺地域の5市1町との連携を強化する必要がますます高まっていると思います。オスプレイの安全機能について、欠陥機と言われている必要機能の欠如などの問題、飛行ルートや飛行訓練、演習などの計画とその危険性について、市民の命を守り、安全確保を進める立場で、政府、防衛省に対して情報収集を、市長会などを通して要請することを求めたいと思います。

 以下、質問をします。

 大きな1点目、米軍横田基地での軍用機配備と拡充の影響について、お伺いします。

 1つ目として、米軍横田基地での日米軍事合同訓練、演習が、ことし1月12日から2月2日にかけて行われました。今後安保法制関連法の施行に基づき、さらに合同訓練が実施、強化されていくことが考えられます。昨年以降の横田基地周辺の多摩自治体との情報連携について、現在の状況についてお伺いいたします。

 2つ目として、多摩地域及び武蔵野市周辺の上空を軍用機が飛来すると、市民から心配の声が寄せられています。軍用ヘリらしき音を聞くと、あの中島飛行機製作所での空爆を思い出す、また戦争が始まるようで眠れないなど、戦争体験をされた市民からも声を聞きます。市として情報収集を進めることについて、現状と今後の対応について御見解を伺いたいと思います。

 3つ目に、来年度、米軍横田基地にCV−22オスプレイが配備される計画が発表されています。来年度は3機、後10機、横田基地に配備されようとしています。多摩地域の自治体や市長会での意見やその対策について、またそのことについての市の見解についてお伺いいたします。

 4つ目として、このようなオスプレイなど、今後軍用機が横田基地に配備されると、武蔵野市や多摩地域上空及び周辺地域での飛行訓練などが行われる可能性が考えられます。飛行時間、飛行ルートなどはいまだに公表されていないと伺っています。市民の命と安全を守る上で、多摩地域の自治体、東京都と連携をして、政府、防衛省等に情報提供を求める意見を上げることを求めたいと思いますが、見解を伺います。また、市民への情報公開も求めたいと思いますが、御見解を伺いたいと思います。

 5つ目に、テレビや新聞でも報道されています、沖縄県うるま市において、元米海兵隊員による女性遺体遺棄事件が起きました。沖縄県民は、満身の怒りと、生きる希望と意味を奪った許しがたい犯行に対して抗議の声が上がっています。米軍基地は日本を守るためにある、こうした事件、事故をなくすためには辺野古への新基地建設が必要と安倍首相は答弁をしていますが、基地があるがゆえに起こった事件であります。基地を撤去することが唯一の解決策であることは言うまでもありません。戦後71年、復帰44年を経て、基地があるゆえの事故、事件は後を絶ちません。沖縄県民の苦しみのもとである米軍基地は撤去しかないとの声は日増しに高まっています。この事件について、政府は米国に対し謝罪を求め、米国大統領は遺憾の意を示しただけで、肝心の問題である日米地位協定等の見直しについての日本政府側からの提案はなされていないのであります。このことは、米国に対して物を言えない政府の姿勢が明らかになっていると感じます。また、このことは沖縄基地だけの問題ではなく、1957年群馬県相馬原演習場での殺人事件、その後こうした事件が相次ぎ、最近では、2006年には横須賀での女性撲殺事件、2007年には岩国基地の米兵による広島県での女性暴行事件、青森県三沢基地などでも米兵よる事件は繰り返し行われて、後を絶ちません。米軍基地のある地域での問題でもあります。

 横田基地には、オスプレイ配備とともに、多くの米兵も移管されると聞いています。基地周辺では、事件発生の心配の声も上がっています。また、米軍機の墜落事件についても頻繁に繰り返されてきました。最近では1977年、厚木基地のファントム爆撃機が横浜市青葉区の民家に墜落し、母子3名の命が奪われました。その後も米軍基地の低空飛行訓練で墜落事故が繰り返し行われています。このような事件、事故が起きないように、多摩自治体及び東京都等と連携をして、日米地位協定等を見直すことを米国に対して、住民の命を守るべき対策を提案することを、政府、防衛省に意見を上げることを求めたいと思いますが、市長の見解を伺いたいと思います。

 続いて大きな2点目、地域の健康、運動施策の拡充について、お伺いします。

 1つ目、吉祥寺地区から、多くの世代の方々から、スポーツ、運動ができる環境を求める声を聞きます。市としてはさまざまな健康・スポーツ施策を進めていることは大変評価をいたします。地域の市民の声の多くは、身近に運動ができる環境を求めています。先日、市民の方から、小学生くらいの子どもたちが公園でボール遊びをしているのを見て、ボールが道路に転がっていけば危ないなと思って見守っていました。安全で遊べる広場が近くにあればという声が上がっています。東町4丁目のポンプ場跡地の公園横のミニサッカー場では、子どもたちが元気よく遊んでいる様子を見ることができます。市内でこのような安全な公園や遊び場ができればという、市民から要望が上がっています。市内での未利用地や低利用地などを有効活用して、親子ひろばや健康体操、ボール遊びができるよう、ぜひともそういう環境づくりの検討を求めたいと思いますが、市長の見解をお伺いしたいと思います。

 2つ目に、市政アンケート調査報告書平成28年3月では、今後進めてほしい分野別重点施策では、健康・福祉が高い数字となっています。スポーツについてのアンケート調査平成27年10月では、現在の市全体の成人の方の施設の利用について満足度が低く、市で取り組んでいただきたい項目の最も高いものはスポーツ施設等の整備、充実を報告されています。学校開放や市の施設の利用について、地域の方からも整備の充実を求める声を聞きます。施設の利用時間の延長、夜間照明、テニスコートなどの整備、卓球台などの更新など具体的な要望が、市民の団体からも声が上がっています。市民からの直接の声を取り上げる仕組みと整備について検討を求めますが、見解を伺いたいと思います。

 3つ目に、これまで、介護予防などの地域総合事業への移行に当たり、テンミリオンハウスなど高齢者施設の拡充を求めてまいりました。このたび吉祥寺北町にテンミリオンハウスが設置されることは、大変評価をします。引き続き吉祥寺東町においても拡充を進めることについて、公共施設等総合管理計画との関係でどのようにお考えか、見解をお伺いします。

 続いて大きな3点目、待機児童対策について、お伺いいたします。昨日、他の議員から同様の質問がありましたので、視点を変えて質問をいたします。

 1つ目、政府は、来年度4月に予定していた消費税10%の増税の先送りを発表しました。そのことで社会保障の財源確保が困難となり、施策実行は制限される可能性についても、報道により公表されました。このことは、今後市で進められる予定の待機児対策についてどのように影響するかについて、昨日の答弁では現在未定とされていましたが、いつごろに見通しがつくかについてお伺いしたいと思います。

 2つ目、同様に、保育の質を保つための保育士の確保とその処遇改善策についても、この影響について、見通しについてお伺いしたいと思います。

 最後、3つ目に、私は、政府が消費税増税を社会保障費の財源とするやり方が問題だと考えます。消費税増税は景気対策に、絶対にやってはいけない施策であります。消費税は低所得の方や所得のない方と、富裕層と言われる方と同じ税負担をする、まさに不公平な税制度であります。貧困、格差をさらに広め、市民の暮らしを壊す原因にもなります。消費税増税は先送りではなく、きっぱり中止すべきだと考えます。日本共産党は、支払い能力に応じて応分の税金を集め、大企業の法人減税でたまっている、使い方に困っている300兆円を超える内部留保金などを活用すれば、雇用の拡充、社会保障の財源になる。そうした政治的判断と政策実行を進めることが地域経済を好循環にすることができるなど、提言を政府に示しています。市民の暮らしに大きな影響をもたらす消費税増税のあり方について、改めて市長の見解をお伺いいたします。

 以上、壇上での質問を終わります。前向きな御答弁をお願い申し上げます。

◯市 長(邑上守正君)  それでは、しばみのる議員の一般質問にお答えしてまいります。市民の安全を守り、健康を進める施策等についてということで、まず1点目、米軍横田基地での軍用機配備と拡充の影響について幾つかいただいていますが、1点目は多摩自治体との情報連携についての状況、2点目は市として情報収集を検討することについて、3点目で市長会での意見と対策について、4点目で政府、防衛省等に情報提供を求める意見を上げることについて、5点目で米国、米軍に対して、住民の命を守るべき対策を提案することを政府等に意見を上げることについてということで、一括して答弁をさせていただきます。

 東京都市長会では、平成28年度の東京都予算編成に係る重点要望事項において、具体的に横田基地等周辺の生活環境整備、騒音対策等の推進を項目として掲げておりまして、東京都や、東京都を介して国等に対して要望しているところでございます。その中では、ほぼ御指摘いただいているような項目が多々入っております。オスプレイの対応、C130輸送機の部品紛失事故への対応、運用停止に関する要望、騒音対策、そして米兵及び軍属による事件の再発防止と綱紀粛正の強化など、これらを項目として掲げているところでございます。特にオスプレイに関しましては、地元自治体や周辺住民への具体的な説明や、迅速かつ正確な情報提供がされていないということでありますので、国や米国に働きかけるよう強く要望しているところでございます。また、軍用機の飛行コースは情報提供されておらず、またオスプレイの飛来などの情報も事前には行われていないという状況でございますので、この情報提供もあわせて求めているところでございます。今後も、横田基地周辺市町基地対策連絡会を構成する5市1町と情報交換をしながら、必要な支援、そして要望活動に参加をしていきたいというふうに考えています。

 それから、大きなお尋ねの2番目でございます。地域の健康、運動施策の拡充について、1点目の吉祥寺地区でのスポーツ施設の要望についてと、2点目の学校開放や市の施設の利用につきましては、後ほど教育長から答弁があります。

 3点目のテンミリオンハウスに関するお尋ねでございます。御指摘の吉祥寺東町地域はテンミリオンハウスの空白地域であると、このように認識をしているところでございます。公共施設等総合管理計画案では、その類型別方針において、これまで以上に地域で支え合うサービスや、これに見合った小規模な施設が必要となること、利用者の社会参加、地域の市民、団体による運営、空き家の有効活用など、テンミリオンハウス事業のコンセプトを生かして、小規模、多機能なサービスを拡充していくこととし、既存施設の有効活用や複合化、多機能化を検討するとしておりますので、今後このような方向で施設整備を検討していきたいというふうに考えています。

 次に、大きなお尋ねの3点目で、待機児童対策ということでございますが、消費税増税の先送りによる待機児童対策に対する影響、2番目の保育士の確保、処遇改善についての影響、あわせて申し上げます。消費税が10%になった際の増収分から、毎年7,000億円が保育の量的拡充と質の改善に振り分けて充てられることになっていたところでございます。今回の消費税増税の先送りにより、幾つかの事業廃止や先送りが懸念されますが、待機児童対策は喫緊の課題であり、政府のほうもさまざまな場面で、例えば4月に行われた厚生労働大臣との意見交換会の中でも、大臣から、待機児解消に全力で取り組む旨の発言をいただいています。また、首相も待機児童50万人の受け皿確保を表明されているところでありますが、このような発言が実際に行われるように、やはり財源確保については注目をしなければいけないというふうに思っております。待機児童対策に大幅な影響がないように要望していきたいというふうに考えております。今回の増税見送りについて、国から財源確保についての詳しい情報は現在では来てございません。今後、国の動向を注視しながら、あわせて市の待機児童対策も進めてまいりたいと考えております。

 消費税増税のあり方についての市長の見解ということでございますが、市の財政としましては、社会保障財源として安定的な税収などがほかに確保されない限り、この地方消費税交付金が社会保障費充実の安定財源として、必要な財源として捉えているところでございます。地方消費税交付金にかわる財源が確立されていない現状では、消費税の廃止はなかなか難しいものというふうに考えております。しかしながら市民生活においては、消費税は低所得者層にとって大きな負担となることもございますので、また個人消費の鈍化による商業への影響も大きいというふうに、そういったマイナス面も大きいというふうに認識はしているところでございます。消費税の引き上げについては、確実な低所得者対策を打ち出すことが必要でございまして、また、経済の停滞に陥らぬよう慎重に判断を行うべきだと、このように考えているところでございます。

 私からは以上でございます。

◯教育長(宮崎活志君)  私のほうからは、大きな質問の2の地域の健康、運動施策の拡充についての、まず1でございます。吉祥寺地区での、身近に運動ができる環境というお尋ねでございますが、吉祥寺地区のスポーツのできる施設といたしましては、東部スポーツ広場、本田東公園のほか、各学校での施設開放利用や各コミセンの体育室などがございます。このほか、東京都の施設ですが、井の頭公園で野球場とテニスコートが御利用いただけます。なお、教育委員会では、いつでも、どこでも気軽にスポーツをコンセプトに、市内のスポーツマップ・アンド・ガイドを作成しておりまして、このガイドには、吉祥寺駅周辺だけでも20カ所を超える民間スポーツ施設も御案内しております。そのほか、スポーツで利用可能な市の施設、学校、公園、コミセン、ウォーキングコースなどもごらんいただけます。御自宅近くで気軽な運動をするために活用していただきたいと考えているものでございます。

 このように、吉祥寺地区でのスポーツ、運動ができる環境は、一定程度充実していると認識しておりまして、しば議員からお話がありました市内の未利用地等の活用については、申しわけございませんが、現時点では考えていないものでございます。

 続いて2の、学校開放及びスポーツ施設整備における要望の例を幾つかお示しになって、そうした要望を聞く仕組みについての検討とのお尋ねでございますが、市内の小学校と第二中学校、第四中学校につきましては、学校施設開放委員会で利用者との調整の場がございまして、この場で出ました要望などの情報は教育委員会主管課にも伝達がされておりまして、これにより必要に応じた対応を行っているものと考えております。一方、二中、四中以外の中学校では、各学校の副校長が学校開放管理者となっておりますが、こちらも必要な情報は、管理者である副校長を通じて教育委員会に伝えられているところでございます。また、学校施設以外のスポーツ施設につきましては、指定管理者である武蔵野生涯学習振興事業団が、武蔵野市体育協会や近隣コミセンの担当者等と定期的に懇談会を開催し、意見交換を行っております。そのほか総合体育館内に設置した御意見箱や、毎年実施する施設利用者アンケート、教室受講者アンケートなどでも多くの意見をいただいておりまして、施設を管理する教育委員会主管課にも報告がなされております。今後ともこれらの取り組みを継続し、市民の御要望を把握していきたいと考えております。

◯11番(しばみのる君)  御答弁ありがとうございます。昨年も横田基地へのオスプレイの配備について同様の質問をさせていただきました。その後の経過としては、昨年9月の安保法制関連法が制定されて、なかなか我々市民では情報としては収集できないという、先ほど壇上からも申し上げましたが、ことし1月、2月の演習についても、なかなか市民としては情報収集ができないという状況にあると思っています。2013年度の秘密保護法等の関係で、外交、軍事等については、あるいは情報については、なかなか市民にとってはわからない状況でもって、今、日米軍事合同演習が行われている、そういう実態で、この武蔵野市からわずか何十キロのところに、東京ドームの152倍の横田基地があると。そこで軍事訓練が行われている。ましてや、この秋には、報道でもされているように、海外での自衛隊の任務が、戦闘地域まで行って、憲法違反であるこの安保法制関連法のもと、そういう武器を使用するというような状況も生まれているということが報道されています。

 市民の多くの団体でも、この関連法については反対の声も上がっていますし、全国でさまざまな運動も広がっています。前回の議会でも、多くの憲法学者、あるいは元最高裁判事までが憲法違反であるという、そういう、これまでの国の解釈が180度転換する、そのような事態になっているということが報じられています。ましてや来月、国政選挙の後には具体的に、国が米軍とさらに共同的な軍事演習や、また海外での軍事支援が行われようとしています。この1月、2月の演習では、アメリカ本土が攻撃される、日本の自衛隊がそのミサイルを攻撃する、そうなれば、本当にこの国の今後のあり方について、市民の方から心配の声が上がっているという状況であります。

 ですので、昨年と違って、本当に情報収集とあわせて、市長会でも、この軍事演習、あるいはオスプレイ配備について、積極的な情報提供、情報収集を求めたいと思います。多摩地域でも、このオスプレイの配備については、16市1町で反対の意見書を議会でも採択している状況であります。このオスプレイというのは、御存じのように、日本の航空法11条では、これは認めていない欠陥機であります。アメリカ国防省の文書にも、このことについては明言されています。エンジンが停止された場合に安全機能が載っていない欠陥機であることは、アメリカ、米軍自身が認めている状況であります。これが横田基地に配備されれば、まさに、先ほど壇上でも申し上げたように、米軍基地では、本当に住民の命が奪われる事故が起こる危険性が高まっている状況であります。ぜひとも情報収集とあわせて、市長会でも、住民の命を守る立場で声を上げていただきたいというふうに思いますし、防衛省に対しても声を上げていただきたいことをさらに求めたいと思います。意見があればお願いを申し上げたいと思います。

 次に、スポーツ施設について、先ほど教育長のほうからお話がありました。確かにスポーツ施設、広場等々の施設は、吉祥寺地区には民間施設も合わせてあるのですが、子どもたちが公園などで遊ぶということについてはなかなかできないという声が上がっているわけなのです。確かに民間施設については有料であり、子どもたちや若者たちが、現役世代がなかなかできないということで、経費の問題もあって学校施設を利用しているという市民がたくさんいらっしゃるのです。私のところにも、テニス、卓球とか、いろいろなスポーツ団体の方から声を聞くのですけれども、整備に関して声を上げる場があってもなかなかそういうやり方がわからない。例えば中学校、小学校の、先ほどおっしゃったように副校長がそういう情報をつかんでいらっしゃるといっても、スポーツ団体の方からはなかなかできない、現状では危険な状態でもなかなか声を上げるようなことはできないという声が上がっているので、その辺について、もう少し市民に寄り添った形での意見を収集できるような環境を、ぜひとも考えていただきたいと思うのです。これは、そういう形があるからではなくて、何ていうんですかね、寄り添うというような形で、市民の運動あるいは健康施策について、もう少し考えていただきたいと思います。それについて御意見があれば、お伺いしたいと思います。

 それともう1点、東町のテンミリオンハウスについて、ここ数年来、一般質問でも何度か市長に御答弁を求めております。東町には、以前から私が提案している、民間の方が提供した寄贈の土地、家屋があると思うのですけれども、これについてなかなかその具体的な施策が目に見えてこないということがあると思います。確かに市長がおっしゃるように、テンミリオンハウスについては、東町においてはその施設整備を行うという方向は何度もお伺いしているのですけれども、複合施設、福祉施設にするという方向性はあるけれども、具体的にはまだまだ見えていないというような状況だというふうに私は思っています。ここ4年、私が議員になってから5年になりますけれども、その間何度もこの点については質問させていただきましたけれども、具体的な提案がなされていないという状況で、もう少しこの辺について具体的な方向があるのであれば、示していただきたいと思います。

 この3点についてお伺いしたいと思います。

◯市 長(邑上守正君)  先ほども答弁いたしました、テンミリオンハウスの件で答弁いたします。この地域はテンミリオンハウスがないということもあるし、地元からも要望いただいているということもございます。かつ、御指摘いただいているような施設も、これは完全に候補地の一つだという捉え方でございますが、それも候補地の一つとして、可能性について今検討しておりますので、時期はちょっと明確化できませんが、早期に東町でのテンミリオンハウスの設置に向けた検討を、これから詰めていきたいというふうに考えているところでございます。

◯教育長(宮崎活志君)  今、しば議員からおっしゃっていただいたように、そういうシステムにはなっていても、なかなかそういう声が上げにくいということでございますが、副校長先生には、お忙しい中でそうした学校開放の管理も行っていただいていますけれども、副校長会などでも、そうした場でのいろいろな御要望が入った場合にはこちらにも伝えてほしいということを、もう一度お伝えしたいと思います。

○11番(しばみのる君)  ぜひとも東町のテンミリオンハウスについては早急に、テンミリオンハウスの具体的な方向性を進めていただきたいというふうに思います。

 もう1点、先ほど教育長からいただきました学校開放における設備の拡充なのですけれども、私に入ってきた市民団体の方からは、この方は卓球をしている団体なのですけれども、中高年の方で約40名ぐらいの団体ですかね、その声を聞くのですけれども、中学校の学校開放で利用しているにもかかわらず、なかなか卓球台も古くなって使いづらいという声があって、ここ数年来声を上げているのですけれども、なかなか変わらないということもありまして、これについては学校長、副校長ですか、皆さんとの情報交換ということもありますけれども、実際に、実態として利用している方に関しては整備の声を上げている。上げることもできないという団体もあるでしょうけれども、この卓球チームについては各町、北町や東町とか南町の中で、かなり、高齢者も含めて多くの世代の方が利用しているというふうにお聞きしています。

 そういう相談するルートがあったとしても、なかなか市民の要望が実現されていないというのが実態というふうに市民団体からお伺いしています。四中のテニスコートについても、なかなか整備がされていないと、声を上げてもなかなかされていないということで、それについては、声を上げたとしても、実態としてどういう状態になっているかということについてなかなか答えをいただけないということで、私のほうに声が上がったということがあります。

 ぜひとも、声を聞くと同時に、実現する方向に、副校長さんとの連携も含めて、市民の声を実現できるように声を上げて求めたいと思いますので、この点について御意見がありましたら、お伺いしたいと思います。

○議 長(深沢達也君)  特に、いいですか。はい。
                                 
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