1989年度 武蔵野市予算編成に対する要求書
日本共産党武蔵野市議団
国民の最大の要求であるリクルート疑惑の解明を行なわず、軍拡財源づくりの消費税創設で竹下内閣は国民に大増税をおしつけようとしてしています。
消費税は国民への増税だけでなく、自治体財政にも多大の影響があり、地方交付税の不交付団体である当市への悪影響は歳入の減少、歳出の増大ともに大きな事は確実です.
市長が今迄の態度を改め、消費税の試算を公表して反対運動の先頭に立つことを要求するものです。
当市の財政力は全国655市中、第1位となっていますが、福祉、教育をはじめとして市民の暮しを守る施策が十分に行なわれていません。
ここ数年の決算は常に20億を越す黒字を出しており、基金残高は増大する一方です。
財政単年度主義に基き、適切な財政見積りを行ない、年度途中でも補正予算を適宜に組んで切実な市民要求を実現することを要求します。
13万市民の市長として公平、公正な態度を求めたい。市民や市民団体を差別することをやめ、すべての市民の声に謙虚に耳をかたむけることを要求します。
情報の公開を行ない、ガラス張りの市政を実現すべきです。
施策の実施・補助金の支出に当っても公正をつらぬき、恣意的な市政運営を厳につつしむよう要求します。
1989年度市予算は憲法と自治の原点に立ち、議会軽視を改め、市民生活を守る自治、平和、福祉、教育、生活優先の予算を編成しなければなりません。
市議団の予算要求項目は市民のなまの声を聞いて作成したもので、実現可能なものです。
1989年度予算に取入れ、実現されることを要求します。
[総務関係]
1)平和予算一般会計(歳出)の0.1%を計上すること。
@8月(原爆投下の日を中心に)市民と子どもたちを広島、長崎へ派遣する。沖縄訪問についても機会をつくること。
A非核都市宣言の立看板をたてる。(公共施設等に)
B「ヒロシマ・ナガサキからのアピール」支持署名運動への援助、市役所、出張所に署名用紙を常設し、集めた署名用紙を投函する箱をそなえつける。
署名の全文、署名への協力要請の文章を市報に掲載する。
C被爆者援護条例の制定
D原爆関係16mmフィルムの積極的購入。原爆パネルの購入。
E原爆関係図書の積極的購入。平和の副読本も検討する。中央図書館の中に平和図書コーナーをもうける。
F被爆者友の会へ補助金の大幅増額。
G原水爆禁止運動に対する助成を拡充する。
2)地区労事務所問題は、土地の提供あるいはそれに見合う金額の提供など、誠実な話合いを行なって円満な解決をはかること。
3)地区労のスポーツ祭典の補助金を復活すること。
4)情報公開条例の制定。
5)行政資料コーナーの充実。
6)個人情報保護条例の漸進的改正を促進する。
7)出張所における昼休み窓口の開設。出張所の統廃合はしないこと。境南町出張所の投置。
8)市庁舎内の会議室を日曜日も使えるようにすること。
9)市への納金を5時まで延長すること。
10)市役所を結ぶ市内循環バスの運行。
11)市民用自転車置場に屋根をつけること。
12)市法律相談の改書と便利帳記載の借地更新料の不当な記述を改めること。
13)天皇の重体を理由とする行事の中止、自粛、見舞いなどを行なわないこと。
14)天皇の死去に際して半旗の掲揚、喪服の強要、葬儀その他、これに類する行事への参加、もしくは参加 の強要を行なわないこと。
15)コミュニティ協議金の自主事業に対して事業費への補助を拡大すること。
[商工農関係]
1)農業新興のため補助金の大幅増額をする。
2)市民農園の拡大。
3)消費行政と結びついた路線商店の振興策を促進させるため経営珍断に対する助成を行なう。
4)中小業者融資の利子補給率を元の利率にもどすこと。
年末等のかけ込み融資に道を開き、信用保証科を全額市で負担すること。
5)地元中小業者優先で仕事の発注、商品の購入を行なうこと。
6)市の出入り業者(クリーニング業等)の料金を市中価格に見合って適正化すること。
[土木、環境、清掃関係]
1)放置自転車の整理、置場を増やし、整理を強化すること。
2)武蔵境駅北口広場地下に自転車置場を建設すること。
3)武蔵境駅北口再開発事業は住民の意見を尊重すること。
4)外環道路計画反対を堅持し、建設阻止に全力をあげること。
5)農林省倉庫用地を確保し、公共施設計画をすすめること。
6)遊び場の少ない地区に遊び場の設置を。
7)吉祥寺南口地域にも環境浄化特別地区の指定を行なうこと。
8)吉祥寺南口地域の再開発促進、七井橋通りをインターブロッキングに。
9)西久保児童公園を残し、13号線はまちづくり協議会の結果が出るまで凍結すること。
10)都道1・3・4号線は関前の環境を破壊する。建設中止を都に働きかけること。
11)2・2・14号線、2・2・15号線、1・1・1号線など住民が反対し、議会で請願が採択されている、道路建設、拡幅の計画は見直すこと。
12)公団住宅の建て替え間題は、住みつづけたい人が住みつづけられ、高齢者・低所得者が追い出されないよう、居住者(自治会)と公団、市の三者で十分な協議を行ない、住民合意の上で行なうよう、公団に申し入れること。
13)武蔵野公会堂を改築し、総合市民施設(体育施設を含む)を建設すること。
14)国の公共工事や、国庫補助をともなう、市発注工事で、三省協定(建設、農水、運輸の三省による協定額、公共工事労務費単価)に拘束されないこと。
15)市が発注する工事について、各職種の積算単価を実勢に見合って引き上げること。
16)市が発注する工事の入札価格に最低価格を設定すること。
17)集合住宅、マンションの集団資源回収にも補助金を出すこと。
[福祉と医療関係]
1)日赤をはじめ、市内の病院に、市の委託ベッドを設置し、老人病院の要求にこたえること。
2)市内に特別養護老人ホームやデイケア、デイホスピタル施設を増やす。
3)高齢者や障害者の住宅を確保すること.民間マンション、民間アパート等を借り上げ、その実現をはかるほか、都営住宅、公団住宅の建て替えに際し特に介護付住宅を併設するよう関係機関に働きかけること。
4)民間のデイホスピタル、訪問看護、活動に援助を行なうこと。
5)食事サービス事業を毎日実施し、さらに対象を増やせるようサービスを拡大する。
○福祉公社の給食サービスは順番待ちになっている。老人給食を抜本的に強化するため、新給食調理施設の市内建設を行なうこと。
6)市内3駅にエスカレーター設置を働きかける。
7)心身障害者の生活寮を市内に建設する。そして、無認可の福祉作業所に、認可のための援助を含め、助成を拡大する。
8)心身障書者の学校卒業後の対策を具体化すること。親の会などを含め自主的なグループ活動に援助を行なう。
9)難病相談や、検診事業を拡大することをはじめ難病対象項目を拡大する。
10)障書児保育を全保育所で実施する。またアレルギーの子供の対策を検討すること。
11)保育ママの増員、ベビーシッター制度も検討すること。また、認可保育所においても緊急一時保育、産休明け保育を実施すること。
12)病児保育、特例保育時間の延長、夜間保育を行なうこと。
13)無認可保育所の助成拡充と認可化実現に市の援助を行なう。家賃補助を行なう。
14)私立保育園に対する助成の拡充(職員の職業病検診、ギョウ虫検査費用の助成、乳児検診を公立並みに月2回出来るようにする)。
15)4小の学童保育は、単独施設をつくること。
16)学童保育は希望者全員入所出来るようにする。
17)「かがやけ太陽クラブ」の施設の確保と運営にかかわる費用に助成すること。
18)児童館の増設。
19)乳幼児医療費助成制度を実施し、当面0才児医療費を無料にする。
20)成人検診の年齢引き下げを行なうこと(当面25才、30才、35才の節目)。また成人検診に大腸ガン検診、胃の透視を検査項目に入れること。
21)受診率を上げるため老成人検診の宣伝を市が積極的に行なうこと。
22)保健センターの人間ドックの補助と同様に、市民が他の施設でドックに入っても同じ料金で検査が受けられるように補助をすること。
23)私立幼稚園類似施設へ私立幼稚園並みの助成、拡充を行なうこと。
24)国民健康保険に傷病手当制度の新設を行なうこと。
25)障害の早期発見をはかるため妊産婦に対し、健診内容の充実をしてほしい。
[教育関係]
1)市立幼稚園に言語学級をつくること。
2)難聴学級を言語学級に拡げること。
3)障害児学級への介助員配置の制度化をすること。
4)境に郷土美術館をつくること。
5)陸上競技場前にあった子ども平和祈念像を復元すること。
6)スライド“武蔵野市と戦争”の鋭明をテープに吹き込んで貸し出すこと。
7)小学校社会科見学の交通費補助を組むこと。
8)一中のテニスコートをハードコートにすること。
9)私立幼稚園への運営費補助の増額と市費による健康診断の実施。
10)社会教育団体等の市民団体に講師派遁の費用の拡大と支給基準を明確にすること。
11)就学援助費助成制度基準を、生活保護基準の1.8倍にもどすこと。
12)学校施設開放の検討と学校施設を政党の政治活動にも利用できるよう、民主的運営を保証すること。
13)中学校給食の実施と小学校の給食日を増やすこと。
14)中央図書館を改築し、中央館にふさわしい内容にすること。
図書購入費の増額。視聴覚ライブラリーの設置、正規職員の司書の増員。
図書館にも行政資料コーナーを設け、情報の公開をすること。
15)公会堂を社会教育施設にし、社会教育団体の使用料を減免すること。
16)東部、西部地域に温水プールをつくること。
17)むさしの子どもまつりに、市と教育委員会が積極的に援助すること。
18)日の丸、君が代を学校行事におしつけないこと。
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